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スウェーデン民族音楽について

スウェーデン民族音楽って何?

ていうかそんなジャンルの音楽あるの?

全然想像つかない。

 

という方へ向けて、スウェーデン民族音楽を知る・楽しむための入門ページを作りました。

初めての方を対象としているので前提知識は必要ありません。

お気軽にお読みください。

 

スウェーデン民族音楽の伝え方は一つではありません。

こちらのページでは私の視点から見たスウェーデン民族音楽の世界を、私の言葉で表現しております。

どうぞお楽しみください!

2020年9月更新

スウェーデン民族音楽とは?

①スウェーデン民族音楽は、スウェーデンの人々によって日常的に楽しまれています。

楽しみ方は人それぞれ。友達と音楽を演奏したり、ダンスを踊ったり、演奏を聴いたり。

個人のレベルや他人の評価にとらわれず、自由に主体的に音楽やダンスを楽しむ人々の姿がそこにはあります。

 

②スウェーデン民族音楽は、ダンスとともに存在してきました。

音楽とダンスはどちらかがメインということは無く、お互いに対等で影響を及ぼし合っています。

 

③スウェーデン民族音楽の曲といえば、まず思い浮かぶのが「ポルスカ(polska)」。

これは曲の種類であり、ダンスの種類でもあります。

ポルスカにも色々な種類があり、地域性が強く反映されています。

④それぞれの人によって自由に楽しまれる音楽。その中で自然と受け継がれているものがあります。

それがスウェーデン民族音楽の伝統となっています。

伝統は常に変わり続けています。

変化を怖れる気持ちよりも、音楽を楽しもうという気持ちが、伝統を作っています。

 

どんな音楽を思い浮かべますか?

スウェーデン民族音楽と聞いて、どんな音楽を思い浮かべますか?

 

よく言われるのは、無印良品で流れてそうな音楽だね、ということです。

実際に店内でもスウェーデン民族音楽が流れている時があります。

無印の店内で流れているのは、このHPでも何度も出てくるOlov Johanssonというニッケルハルパ奏者や、その他、素晴らしい奏者の演奏です。

一流の演奏を、実は日本で既に聴いているかもしれません。

 

スウェーデン民族音楽は「美しい」とか「癒される」とよく表現されます。

私は、それに加えて「楽しさ」や「エネルギー」も感じるのが、スウェーデン民族音楽の魅力だと思います。

奏者自身がとても楽しそうに演奏していて、お客さんも楽しそうに踊ったり聴いたりしています。

スウェーデン民族音楽の親しまれ方

スウェーデン民族音楽は、スウェーデンの人々によって日常的に楽しまれています。

例えば、以下のように。

・友人や知人とただただ一緒に弾く

・セッションに行く(都市部では頻繁に行われている)

・ワークショップや2か月に1回のグループレッスンなどを受講する(複数の学校でこのようなレッスンが組まれており、年齢等に関係なく気軽に参加できる)

・特に夏の間にスウェーデン各地で行われいてる、「Spelmansstämma(シュペールマンス・ステンマ)」というイベントに行く

・コンサートに行く

・ダンスのイベントに参加する

・お祭り(夏至祭)などで演奏・ダンスを楽しむ

・民族音楽に親しみのある人の結婚式やお葬式で演奏される

決まったかたちでの楽しみ方はありません。

セッションやイベントに行くと、地元のおじさん・おばさん達がガンガン弾いているのが見られます。

結婚式やお葬式での演奏も、宗教的な意味合いは無く、あくまで本人達への祝福や故人への追悼の表れとして行われています。

日常的に親しまれています。

 

また、スウェーデン民族音楽に限らず、スウェーデンでは他人の評価よりも自分の達成感や満足度・内面的成長を重視する傾向にあります。

そのためスウェーデン民族音楽に関しても、自分自身がどれだけ楽しめるか、自分にとって心地よい楽しみ方を大切にしている人が多いように思います。

楽しみ方は人それぞれなので、方法を強要しません。

どのように楽しんでも自由。その代わり、自ら主体的に楽しむことが求められます。

ダンスの音楽

スウェーデン民族音楽は、ダンスとともに存在してきました。

ダンスの伴奏の音楽です。

ただし、ダンスがメインで音楽はサブではありません。

ダンスも音楽も対等で、お互いに影響を与え合っています。

 

ダンスと音楽の映像は、例えばこちらをご覧ください。

これは「ポルスカ(polska)」というダンスで、曲もポルスカです。

 

これは「ショッティス(schottis)」というダンスで、曲もショッティスです。違うダンスをしている人もいます。

 

ダンスには色々な種類があり、ダンスと合うようなかたちで音楽も存在しています。(言い換えれば、音楽と合うようなかたちでダンスが存在しているとも言えます)

ダンスの伴奏はもともとソロで演奏されることが多く、それは今でもそうですが、ソロでなければいけないという決まりはありません。

奏者とダンサーはどちらかがどちらかをリードしたりされたりする関係性ではありません。

一緒にその空間を作り上げる共演者で、目的はただ一つ。

「今この瞬間を一緒に楽しむこと」

ポルスカ(polska)

スウェーデン民族音楽の曲といえば、「ポルスカ(polska)」です。

ポルスカとは、ダンスの種類であり、そのダンスの時に演奏される曲の種類です。

ポルスカ以外にもダンスや曲の種類はありますが、圧倒的に多いのがポルスカなんです。

 

ポルスカは3拍子です。

演奏時、1拍目と3拍目で足踏みをするという特徴があります。ダンスで歩く時にも、1拍目と3拍目で地面を踏みます。

曲によっては1・2・3拍目全てで足踏みしますが(演奏もダンスも)、ポルスカといえばこの1・3のリズムだということは必ず最初に教えられます。

足元に注目して、さきほどの動画をもう一度ご覧ください。

ダンスは入っていませんが、こちらの動画もポルスカです。

ポルスカは3拍子なのでですが、ある意味3拍目では終わりません。3拍目が次の1拍目に向かいます。それは1拍目も2拍目も同様です。

ダンスは円を描いて永遠に続きますし、それと同じで音楽も終わらずに続いていきます。

地域性がある

スウェーデン民族音楽は、全体の統一性があるようでありません。

地域毎の違いも明確で、それがダンスや音楽(曲の特徴と奏法)に表れています。

ポルスカを例に挙げると、ポルスカの基本のステップや曲の特徴はありますが、そこから更に細かい種類や奏法があります。

奏者に関していえば、それぞれの出身地方の曲を得意なレパートリーとして持っていることが多いです。

反対に出身地方以外の曲は知らない人も多いです。

曲を知らないことは恥ずかしいことではありません。知らない曲があることが当たり前です。

人伝えの音楽

スウェーデン民族音楽では人伝えの音楽です。

誰かが演奏しているのを「見て」「聴いて」、覚えます。

 

曲を忘れないように自分のメモとして楽譜に書いたり、正式な記録として残すために曲集を作ることはあり、その際は楽譜を使います。

ただし、曲の特徴や奏法など楽譜には書ききれないことが多く、実際に弾いている人を見て・聴くことで初めて伝わることも多いのです。

 

また、人伝えであることは人と人との交流を生みます。

好きな音楽を通じて人と交流することができるのが、楽しみの一つなのだろうと思います。

伝統について

スウェーデン民族音楽は、人から人へ伝えられた伝統のうえに成り立っています。

でもそれは守るべき伝統を誰かが決めて、意地になって伝えられてきたものではありません。

それを好きな人が集まって、一緒に楽しんでいるうちに自然と伝わり、残っていったものです。

反対にいえば、どれだけ価値のあるものでも、誰かが苦しい思いだけをして守ってきたものはたぶん今はもう残っていないのではないでしょうか。

 

今伝統とされているものも、昔は伝統ではなかったものがたくさんあります。

変化を怖れずに、良いと思うものを良いと認める素直な気持ちが、スウェーデン民族音楽を支えてきたのだと私は思っています。

私も、そういった伝え方ができたら良いなと思います。

「スウェーデン民族音楽について」の記事は以上です。

スウェーデン民族音楽の魅力が、少しでも伝わっていれば幸いです!

もしよろしければ、ぜひ他の記事や動画もご覧ください。