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ポルスカについて諸々

ポルスカについて諸々

ポルスカの基本情報は「曲の種類」のページでも書きました。

また、「ÅttondelspolskaとSextondelspolskaとTriolpolska」のページでも説明しています。

その2つのページをご覧いただいていることを前提に書きますのでちょっとごちゃごちゃするかもしれませんが、どうぞお付き合いください。

1.ポルスカの種類(ダンス・曲の種類)ってどんなものがあるの?

他のページでも書いていますが、ポルスカの種類。

よく聞く代表的なものはこちらです。

 

・Bondpolska(ボンドポルスカ)ーUppland、Åttondelspolska、「bond」は農民と言う意味の単語

・Bodapolska(ボーダポルスカ)ーDalarna、Åttondelspolska、Bodaは地名

・Orsapolska(オーシャポルスカ)ーDalarna、Åttondelspolska、Orsaは地名

・Bingsjöpolska(ビングショーポルスカ)ーDalarna、Sextondelspolska、Bingsjöは地名

 

ダンスだと他にも種類があるのですが、とりあえず曲を演奏する際によく聞く代表的なものを書きました。

こうして書いてみると、よく出てくるものって意外と少ないかもしれません。他にもあるんですけどね。

 

これらのダンスの違いを私は言葉でうまく説明することができません…。

強いて言えばステップそのものよりも「一連の流れの作り方」が違うかなと思います。

(ステップを重視する人もいますが、私はそうは習っておらず。ステップはそこまで大事ではなく、身体のバランスや重心のかけ方、持っていき方の方が大事だと教わりました)

それは曲の演奏にも影響していて、例えば跳ねるリズムにしても跳ね方や跳ねるスケールの大きさ・細かさが違っていたり、アタックを強めに弾くのかそれとも音の中で広がるような弾き方なのか、など音の出し方も少し違っていたりします。

 

2.Slängpolska

これも他のページでも書きましたが、Slängpolskaはダンスとしてはポルスカとは別ものだと思ってください。

なぜなら、他のポルスカは種類が違うといえども基本のステップは一緒なので比べ、Slängpolskaはポルスカとステップ自体が全然違うから(「歩く」ようなダンスだから)です。

一応基本的なことはこちらです。

・Slängpolska(スレングポルスカ)ーSkåneやSmålandのダンス、Sextondelspolska

 

かつてはUpplandにもSlängpolskaと呼ばれるものがあり、それはこのSkåneやSmälandのSlängpolskaとは全然別のものでした。

「släng(動詞のslänga)」には「投げる」という意味があるのですが、UpplandのSlängpolskaは文字通り相手を投げるようなポルスカだったと聞きました。曲もÅttondelspolskaだったそうです。

なので、例えばByss-Calleの32番をSlängpolskaど言うことに抵抗感を抱く人もいます。その頃のUpplandには、今一般的にSlängpolskaと呼ばれているSlängpolska(SkåneやSmålandの)はまだ入ってきていなかったからです。

(VäsenがByss-Calleの32番をSlängpolskaという名前で呼んでCDを出してたりしていますが、それは多分このことを承知の上でやっているんじゃないかと思います。Slängpolskaの曲の定義については、Olovからも似たようなこと(=UpplandのSlängpolskaのことや、定義が曖昧で人によって言い方が違うこと)を聞いたので。私がVäsen贔屓で良いように解釈しちゃっているかもしれませんが)

ではByss-Calleの32番のようなSextondelpolskaはUpplandではどう踊っていたのか?というと、それはわからないそうです。資料が残っていないから。

ということでSlängpolskaについてでした。

 

3.1・3拍目で足踏み?それとも1・2・3拍目で足踏み?

これ。たぶん両方見かけますよね。どちらだか迷うこともあると思います。

このチョイスは奏者によって違いますが、傾向はあります。

私の少ない経験上、Åttondelspolskaの曲は1・3拍目で足踏みパターンが多いです。

で、Sextondelpolskaの曲は人によって分かれます。1・3拍目の人もいれば1・2・3拍目の人も。両方います

Sextondelspolskaをどこで足踏みするかについては、Åttondelspolskaを普段から弾いている人・Åttondelspolskaが主流の地域の人はSextondelpolskaも1・3拍目で踏む人が多いです。

例えば私が教わったニッケルハルパ弾きはUppland出身が多いので、どの曲も1・3拍目で踏む人が多かったです。あくまで傾向としてですが。(1・2・3だとくどい気がして…と言っている人もいました。その気持ちは少しわかる)

 

これはどれが正しいというのはありません。教えてもらった奏者にもよるし、自分自身にもよります。曲の中で使い分ける(AとBで変える)人もいます。

 

また、1・3拍目で踏んでいるからといって、2拍目をないがしろにしているのとも違います。

足踏みはリズムを感じたり共有する手段であって目的ではないので、どこで踏むかよりも本当はリズムをどう感じているかの方が大事です。

2拍目を踏まない人は、1拍目の後で足があがるタイミングを2拍目として感じていることもあります。

 

4.私なりの、ポルスカのコツ

①流れを止めない

特に他の音楽をやったことがある人は、曲の中で「フレーズ」ごとに捉える傾向があると思いますが、ポルスカに限らずスウェーデン民族音楽はフレーズごとに捉えない方が良くなるかなと思います。

曲を覚える段階や練習段階では全然良いのですが、結局はずっと円を描いて続いていくダンスの曲。なので、曲全体が一つのフレーズだと思って弾くような感じが良いです。その中に山あり谷あり湖ありな感じです。最後に終えるまでは途切れない。

 

②小節毎の区切りもなし

1・3で踏むと言いましたが、「1…3、はい終わり、また新しく1…3」、ではありません。3拍目は次の1拍目に向かっています。これはダンスもそうです。

3拍目は必ず次の1拍目に向かいます。3拍目は1拍目の踏み台、みたいな感じに捉えても良いかもしれません。そして1拍目は2拍目に、2拍目は3拍目にそれぞれ向かい続けます。1・3拍目ではダンスで足を下ろすので、着地する感じにはなるのですが、終わりにはなりません。

これは単純に「音を伸ばす」というのとも違っていて、音が切れても流れはつづきます

小節毎の区切りは、演奏している間は無いと思ってください。

 

①・②をまとめると、1つ1つの音やフレーズで考えずに全体を捉えるという感じです。よく、正しい音を弾くよりもリズム(sväng)を作る方が大切だと言いますが、それもこのことと似ていると思います。

この2つのコツは私が思っていることなので、他の人がどう思うかはわかりません。私自身は今これを課題として取り組んでいます。

 


ポルスカについての諸々でした。

諸々すぎたかもしれませんが、こういう情報ははなかなかまとめてお伝えする機会が無く。

また、私自身も気になってはいたけど誰にもなかなか聞けなかった…という項目もあります。色々な人に合間合間に聞いたものを自分の中でまとめました。

我ながら結構大事なことを言っていると思うので、ぜひ参考にしてみてください!

2020年9月