演奏報告

すみだ生涯学習センター主催「世界をもっと深く知るコンサート/スウェーデン編」でソロ演奏とトークをさせて頂きました!

(上のチラシ画像はライブ配信用のものです。©2020すみだ生涯学習センター)

日時:2020.8.29(土)16:00~17:00

コロナ対策で入場制限(20名。抽選制)があり、同時にライブ配信も実施。入場料・視聴料無料。

主催・会場:すみだ生涯学習センター「ユートリヤ」

協力:すみだ多文化共生交流会

https://www.yutoriya.jp/eventinfo/detail/2023/


7月中頃に告知をして頂き、7月末には定員の20名を上回るお申込みを頂きました。

会場の定員制限があり、抽選にもれてしまった方には大変申し訳ありません。本当は生で聴いて頂けるのが理想ですが、今回は少しでも多くの方にお届けできるよう、すみだ生涯学習センターの方でライブ配信も行ってくださいました。当日は会場に加えて、ライブ配信でも約20名の方にご視聴頂きました。

コロナ対策として常にお客様とも距離を取り、トークではアクリル板越しの会話をしました。曲と曲の間のMCもフェイスシールド着用となり、私は人生初のフェイスシールド着用体験となりました。

演奏とトークでしたので、演奏を前半と後半に分けて合計35分ほど、トークが25分ほどでした。演奏中とトークの間は私が留学中に撮った写真をスライドショーで映しました。

スウェーデン民族音楽についても、ニッケルハルパについても、スウェーデンのライフスタイルについても、お伝えしたいことがたくさんあり、演奏やトーク・写真を通じて少しでも私の想いが伝わっていると良いなと思います。

また打ち合わせから当日まで、すみだ生涯学習センターの方々を始め、すみだ多文化共生交流会、トークのお相手のライターの田中未来さんなど、様々な方にお世話になりました。信頼している方々と一緒に物事をすすめるというのは、とても心強いなと思いました。

会場でご覧の皆様、ライブ配信でご覧の皆様、そして関係者の皆様、本当にありがとうございました!

(ガラス貼りでとても素敵な会場だったのですが、写真を撮り忘れていて何も無いんです…。すみません)


~私の個人的な感想~

お話を頂いてから、とても楽しみな気持ちと、成功させたいと思う分手探りな状態とが混ざったような感じでした!

私の演奏とトークで1時間って、お客さん飽きてしまわないかな?とか、写真どうやって選べば良いかな、何枚選べば良いかな?など。

私が演奏活動を始めたのは去年の7月(留学先から帰国してから)で、去年のうちはあまり本格的に演奏活動をする勇気がありませんでした。もちろん、気持ちのうえでは演奏したいな~とは思っていましたが…HPを作ったり、宣伝したり、SNSを使ったりというのはおっかなびっくりやっていました。人前に出る勇気や覚悟がまだまだでした。演奏も全て手探り。曲の長さはどれくらいが良いのかとか、選曲はどうしようとか、MCでは何を説明したら良いのかとか。持ち時間も、長くても40分くらいでした。なぜかわからないけど、「時間をなんとかもたせなきゃ!」と、時間がもたないことを前提に考えていたところがありました。

今年に入ってから演奏活動をもっとしたい!と思い、少しずつ色々なことにチャレンジするようになりました。そんな中での今回の企画でした。

去年は「時間をもたせなきゃ…」と思っていた私。蓋を開けてみれば、1時間ってあっという間でした。話したいことは次から次へと出てくるし、時間をもたせることよりもいかに伝えたいことを簡潔にまとめるかを考えることになりました。同時に、私が伝えたいことと、お客さんが知っていそうなこととのすり合わせを考えるようになりました。伝えたいことを伝えるには、何をどこからどういう順番で説明したら良いのか

私はスウェーデンでスウェーデン民族音楽を学んでいたので、コンサートでの少しの演奏経験はあっても、人に向けてスウェーデン民族音楽を紹介するMC、というのは帰国してから初めて体験することでした(スウェーデンでは言わなくても皆知っているので)。演奏活動をするうえで必要なこと、というのはやっぱり自分でやってみないとわからないし、反対にどんどん経験することで少しずつ上達していくのも感じました。

手探りでも新しいことに挑戦するのはとても楽しいです。そんな機会を頂けることが大変ありがたいです。

先週の世田谷美術館での演奏でも思いましたが、堅くならずに普段の自分のままで演奏もトークもすることで、上滑りせずに伝えたいことがきちんと伝わるような感じがしました。その方が良いです。お客さんも周りの方々も、私が飾ったり体の良いことを言っていたらそれが伝わると思うので、できるだけ正直に、ただ伝わるように・楽しんでもらえるようにと思いながら本番を迎えました(この文章を書いている今もそう思っています)。

また、今回は演奏だけでなく、スウェーデンのライフスタイルについてもお話しする機会を頂けたのが嬉しかったです。私はスウェーデンが好きだというところからスウェーデン民族音楽の世界に踏み込んだので(人によっては、音楽の世界からスウェーデンに踏み込む人もいる)、スウェーデンの文化に関することでしたらこれもまたお話ししたいことがたくさんあります。私自身にとっても、ニッケルハルパ奏者と名乗るとどうしてもニッケルハルパと関わってからの人生を切り取ってお伝えすることが多いのですが、ニッケルハルパと知り合う前から私は私でありそこを抜きには自分を語れない…と思っているところがあるので、スウェーデン全般の話が入ってくるとより自然に話せるんです。その方がお客さんにとっても親近感が湧く気がしますし。ただの東京生まれ東京育ちが、ニッケルハルパをやっています。

とにかく今回もたくさんのことを学びましたし、周りの方や聴いてくださった方々のおかげで楽しく演奏とトークをすることができました。

本当にありがとうございました!

2020.8.30執筆