9/25(日)14:00~16:00、レソノサウンドにてスウェーデンのニッケルハルパ研究者Per-Ulf Allmo氏による「ニッケルハルパの歴史」についての講演が行われました!
【ニッケルハルパ講演情報】2022.9.25(日)14時~16時 ニッケルハルパ研究者Per-Ulf Allmo氏による講演「ニッケルハルパの歴史」@レソノサウンド(峰村は通訳をします)
私は通訳をさせていただきましたが、お越しくださった皆様のおかげで、楽しく通訳することができました。
ニッケルハルパに興味のある方々に、ニッケルハルパのことを、スウェーデン人研究者から直接聞いていただくというのは、私にとってもすごく嬉しいことでした。
肝心の内容ですが、
・「ニッケルハルパの起源は1350年頃に描かれた教会の壁画の天使が持つ楽器である」「Moraharpaがニッケルハルパの最初のモデルである」等の説について。果たして本当にそうだろうか?そうではないとしたら、その根拠に何があげられるのか。
・最初に作られたであろうニッケルハルパはどのような経緯で作られたのか?他国の楽器とニッケルハルパの間で見られる関連性について、三十年戦争を含む歴史的背景と現存する楽器(の写真)に基づいた考察。
・ニッケルハルパがウップランド地方内で広まった(→地方外では広まらなかった)背景について。ウップランド地方の製鉄所の発展とそれに伴う地域の変化。
など、興味深い内容をたくさん聞くことができました。
上記以外にも、「コントラバスハルパとシルベルバスハルパの違い」「なぜシルベルバスハルパが作られたのか」「キーや共鳴弦がついていること以外にニッケルハルパ(コントラバスハルパ)のデティールにおいて特徴的で謎な点」「昔の楽器がなぜあまり残っていないのか」など、私も実はよくわかっていないような、でもきわめて基本的な内容も、丁寧に説明してくれました。
昔の演奏家たちの生活の様子なども、写真やエピソードで紹介してくれました。
また、聴講していた皆様のご質問によって、私自身もさらに理解が深まりました。
ニッケルハルパを弾いていると、知識や背景面でどうしてもわからないことがたくさんあったり、人に訊かれても曖昧なことしか答えられなかったり、ということがよくあります。
実際に自分の目で見て、調べた経験のある人から直接話を聞くというのは、確実だし、貴重で有意義な機会なのだなと思いました。
急に決まった講演なので、ご都合が悪くお越しになれない方もいらっしゃったと思います。
「また来年!」と本人は言っていたので、また来年来て講演をしてくれると良いなと思っています!
ありがとうございました!!