レッスンをしている時や、普段から思うことです。
アドバイスや助言は、その内容がどんなに正しくても、された本人が必要としている時以外にはあまり効果が無い(たまにすごく逆効果)と思います。
なぜかというと、人にはそれぞれのペースがあるからです。
客観的に見て「この人はこうしたらもっと良いのに」とか、本人にはわからなくても周りから見て明白なことはたくさんあると思います。
でもそれを本人に伝えたところで、もし本人が既にいっぱいいっぱいの状態であれば、その助言を受け取る余裕が無いのです。もしくは、今はまだその段階にいない(=もう少し待て!)という時もあります。
大切なのは本当にアドバイスを必要としている時・困った時・限界が近づいてきた時に、その人が素直に助けを求めることができるような関係性を作っておくことなのだと思います。それが難しいのはよくわかっていますが。
もしくは、その困っている分野のプロに助言を求めます。今は何の道でもプロがいる時代だと思うので(カウンセリングなど、形に見えないサービスにもプロが存在しているので)、プロに相談するのは手っ取り早く確実な解決方法の一つだと思います。
私も留学中色々な奏者に色々なことを教わって、どれも良いアドバイスばかりでしたが、教わった時点で全てのアドバイスを実行するのは不可能でした。頭も心もパンクしました。
アドバイスされる側は、あまり先のことを助言されるとかえって「先のことを考えすぎて前に踏み出せなくなる」こともありますし、そもそも不要なアドバイスだってたくさんあるので、基本的には「自分がそれを欲している場合」のみ、「欲しいものだけ」受け取っていけば良いのだと思います。
(また「不要なアドバイス」というのは、アドバイスされる側のことを思ってされているように見えて実はアドバイスする側のエゴで言いたいだけ、というものです。これはなんとなく嫌な感じがするので、したりされたりするといずれの場合もわかると思います)
今はまだ受け取れないアドバイスも、いずれ受け取れる時が必ずくるので、その時にまた再度受け取っていけば良いのです。
そんなことを考えながら、私もレッスンしています。
最近夜は眠すぎてブログが全然まともに書けていなかったので、今日はちゃんと早めの時間に書きました。
129曲目は「Spelmansglädje」Eric Sahlström作曲です!私の留学先では隔週木曜日に地元の(主にアマチュアの)奏者たちが来てミニコンサートをし、その後ダンスの時間(誰でも弾きたい人は弾いて踊りたい人は踊る)があったのですが、その会の締めくくり(最後の曲)に演奏されるのが必ずこの曲でした。留学先の学校の名前にもなっているエリックの、一番の有名曲。意味は「奏者の歓び」。ワルツです。
今日もお読みいただき、ありがとうございます!