Skye Consort(スカイコンソルト)というカナダのバンドに、
先日紹介したKongero(コンゲロ)のうちの一人、Emma Björling(エンマ)
が加わった4人組が「Skye Consort&Emma Björling」です。
彼らのアルバムの1曲目「Herr Hillebrand」をご紹介します。
スウェーデンの中世のバラッド(歌)を少しアレンジして演奏しています。
歌詞の内容自体は悲しく残酷な話(昔の歌によくあるパターン)で、Herr Hillebrand(HerrはSirとかMrの意味)という男の人がLena lillaという女性をたぶらかし、だまして、3日3晩走らせ、最後にはLena lillaは死んでしまうというものです。Lena lillaは丁寧に埋葬され、Herr Hillebrandは牢獄に入れられます。
(時折、歌詞の中に「語り手の感想」のような歌詞があり、「Herr Hillebrandの言葉は私の汚い靴底ほどにも価値がない」とか言っています)
歌詞の内容はそんな感じなのですが、曲はとてもきれいなアレンジになっていて素敵です。Emmaの歌声も良いです。
途中雰囲気が変わるところも歌詞と合っていて(Herr Hillebrandの母親がLena lillaが死んでいることに気が付くところです)素敵だなと思います。
以前も書きましたが、私は物語が見えるような曲が好きなので、この曲もとても好きです。あと曲全体を通して、爽やかさと清々しさがあります。
ちなみにこちらも好きです↓これもスウェーデンのよく知られた伝承歌「Var det du eller var det jag?」です。カッコよくなっています。
4人はこんな感じです。
Emma Böjrlingー歌、他
Amanda Keesmaatーチェロ、他
Alex Kehlerーニッケルハルパ・ヴァイオリン、他
Seán Dagherーブズーキ、バンジョー、他
スウェーデンやスカンジナビアの音楽と、アイリッシュ、ケベックの音楽を組み合わせた選曲とアレンジになっているそうです。私はスウェーデンの曲しかわからないので、「そうなんだ~」と思って聴いています。
歌のEmmaが留学先の先生の知り合いで、その先生の家で彼らのコンサート(ハウスコンサート。家でやるコンサート)があるから「来ないか?」と誘われてクラス皆で見に行ったのが、彼らを知ったきっかけです。
(ちょうどこのアルバムのリリースツアーが始まるところで、「これからスウェーデンをまわるのだ」ということでした)
最初に留学先の先生(Davidという人)がコンサートの話をしてきた時には、「なんかカナダのミュージシャン達がうちでコンサートやるらしいから、来ない?」とだけ言われていて、コンサートに行くまで、どういう音楽をやる人達なのか、そもそもその人達は誰なのかもよくわかっていませんでした。
ニッケルハルパを弾いているAlexが、先生のDavidと一緒に車で寮まで迎えに来てくれて、とても優しそうで気さくなミュージシャンだなと思ったのを覚えています。
チェロの女性以外は色々な楽器を持ち替えながらやっていた気がします。Alexはニッケルハルパが多かったですが、フィドルが本職のようで、やっぱりフィドルを弾いた時には「おおー」と思いました。
間近に見るコンサートはやっぱりとても良いなと、あらためて思いました。
今日もお読みいただき、ありがとうございます!
202曲目は「Åkerbypolketten」です!