演奏活動含め、色々とやっていく中で、やはりすごく大切だと思うのは信頼関係です。
こうしてブログを書いて、私は間違ったことも書くかもしれないけど、少しでも正直な自分を出していくことが大事だと今は特に思っています。
何気ない人間関係やブログ上の言葉だけならいくらでも取り繕えますが、誰かと協力して何かを作っていくのであれば、それでは必ずすぐにぼろが出るし、「あれ?こんなつもりじゃなかったんだけど」というミスマッチに繋がります。
私自身が周りの人を信頼するためにも、正直でいたい。
さて、ニッケルハルパ教室の講師をさせて頂いて、気になっていることがあります。
それは、たまに「私が深堀りしすぎているのではないか?」と後から思うことです。
そこまで深堀りするのは生徒さんは求めていないかもしれないのに、つい行き過ぎた…やっちまったかも…と、レッスンが終わってから気が付く、ということです。
(普段は気をつけているのですが、たまにやってしまいます)
例えば楽器を弾く時の身体のこと。
よく考えてみれば、身体のことって結構デリケートな話題なのに、私は普通に「もっとここをこういうイメージで、こういう感じで持つと良いですよ」とか言い過ぎる時があるかもしれません。身体のことにフォーカスし過ぎる時があるかもしれません。
そうじゃなくて、ただもっとサクサクっと曲を教えれば良かったのに…と後から思ったりします。特に習い始めてすぐの方には。
習い始めだからこそちゃんと伝えよう、と思ってしまうのは私の都合なんです。私が習ってすぐの頃に楽器の構え方や弓の持ち方のコツがもっと細かく知りたかったから、つい相手もそうだろうと思ってしまうんです。でも私が考えることと他の人が考えることは、全然違って当然です。
なるべく抑えようと思ってはいるので大丈夫な時も多いのですが、たまにやってしまう…。
最終的には「私はそういうタイプだと開き直る」という選択肢もありますが、まだ踏ん張りたいと思います。相手が何を求めているのかを見る、ということに。
「適量」を見極める、ということに。
もしも身に覚えのある方がいらっしゃいましたら、本当にすみません。私が行き過ぎました。実は帰りの電車の中でいつも反省しています。
Torbjörn Näsbom(トルビョン)というニッケルハルパ奏者がいて、留学中も1日だけゲスト講師で来てくれたのですが、その人の言葉で私の印象に残っている言葉があります(あ、ちなみにこの話はブログで何度か書きました)。
それは「もしこれで明日君たちの誰かが『ニッケルハルパ弾くのやめる!』って言うようなことになったら、自分は命を絶つしかない」。
この日、Torbjörnは私達生徒に対してすごく一生懸命教えてくれていたのですが、それがDitte(この前書いた先生)の普段教えてくれていることと結構食い違っていて(弾き方の技術の話なので、違っていて当然なのですが。二人の音って全然違うし)、私達は激しく混乱し、意気消沈ムードが漂っていたためです。
私達のことを心配してフォローしてくれたんです。優しい。
そんなTorbjörnには最終的に「楽しく弾くのが一番だから」と言われました。まあ、そう言われても私は結局この日から1か月くらいは悩んで落ち込んだけどね…若干トラウマになったけどね…(笑)でも自分の弾き方について色々考える良いきっかけになりました。
Torbjörnと私では色々くらべものにならないけど、気持ちはよくわかる。落ち込みまくってごめん、Torbjörn。と思う今日この頃です。
私が行き過ぎたりやりすぎたりするのはいつものことといえばいつものことですが、反省して次に生かすのみ。
もしよければ秋の北欧会のニッケルハルパ体験、どうぞお越しください。