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姿勢がどうこうではなく、単純にもっと楽に弾けるんだなと思った。

/ ニッケルハルパ奏者

全然関係ない話ですが、今年の春頃、「生きるとか死ぬとか父親とか」というドラマが放送していたのですが、そのドラマのエンディング曲のヒグチアイさんの「縁」(「ゆかり」と読む)という曲がすごく良い曲だなあと思って、今頃になってよく聴いています。

「家族」をテーマとしているドラマの内容にすごく合っているのですが、明るいポップな曲調と、ヒグチアイさんの芯のある歌声と、歌詞の感じがなんかすごく泣けます。特に最後の大サビ(って言うのかな)の前の、少し落ち着くところのサビの歌詞が好きです。


先週の土曜日に、普段定期的に受けている「演奏時の身体の使い方」の講座を受けて、いつも通り「ああ…」と色々思うことがあったのですが、今回はいつにもまして自分の中で発見がありました。

一番思ったのは、「姿勢とか楽器の構え方ばかりに意識が向いていたけど、姿勢をどうこうしなくても、身体を自由にしてあげれば、身体は思っている以上に動くし指も届くし音も響くのだ。しかも姿勢をどうこうするよりはるかに楽だ!」ということです。

つい、腕が動きにくいのは姿勢のせいだと思ってしまうし、指が届かないのもポジション取りが悪いせいだと思ってしまうし、色々なんやらかんやら、姿勢や弾き方のせいにしてしまいます。

もちろんそういう場合もありますが、そもそも「動かない」「届かない」の原因が、単純に私が身体を固めてしまっているからだとすると…

身体を固めるのをやめれば、動くわけです。姿勢どうこうの話ではなく。

で、そんなことは講座を受け始めた当初から教えて頂いていて、頭ではとっくに理解していたつもりだったのですが、先週あらためて「うわあ、こんなにか…」と思ったんです。

軽くショックですらありました笑。

なぜかというと、今まで姿勢でどうにかこうにか届かせていた指が、姿勢のことなんか一切考えない状態で非常に楽に届いたからです。

今まで姿勢のことで試行錯誤してきたからこそ、その今までの試行錯誤は身体の使い方一つであっさり解決されて打ち砕かれてしまうということを、講座で体験しました笑。

(でも改善点は尽きないので、解決されてもまた別の悩みが出てくるのですが)

もちろん姿勢のことを考えるのもとても大事だと思いますが、おそらく今の私はそれとは別の段階にいるのかもしれない、と思ったんです。

それくらい、「実は楽に動ける・楽に弾ける」のだと実感しました。

私、「一昨年よりはかなり楽に弾けるようになったなー」と自分で思っていたのですが、まだまだでした。

ニッケルハルパは、もっと私の想像以上に、はるかに楽に自由に弾くことが可能なのかもしれない、と思いました。いけるところまでいきたい。

(でも矛盾するようですが、身体が自由に動けている時って、結果的に見た目の姿勢にも「良い感じ」なんですよね。かといってそこを目指すと本末転倒になるという)

思う通りに弾けたら最高だなっと思います。頑張ります。