背中を固めて弾いてしまう
弾く時に、背中をぐっと固めて(緊張させて)弾いている時はありませんか?
私はあります。
背中を固めていると、音も固くなるし上半身全体的に(もしくは普段からこりがちな所が)痛くなるので、あまり良くないなと思います。
そういう時に、背中も腕と連動して動くようなイメージで弾くと、音も、自分の身体の状態も良くなるなあと、いつも実感しています。
実際にはあまり動かさなくても、動ける状態であることが大事
実際には背中は、弾いている時には見かけ上はほとんど動きません。
変に屈伸したり大げさに動かす必要も、全くありません。
それでも、「動かない・動かさない」イメージをもって固めて弾くのと、腕や呼吸に合わせて自然に「動ける状態」のままで弾くのとでは、弾いた時の感触や音色が大きく変わってきます。
(そしてそのイメージで弾くと、案外背中側もちょっとずつ動いているということに気が付きます)
弾いている時に、背中側を少し意識する
楽器を演奏している時は、たいてい何の楽器でも、楽器は身体の前側に位置していることが多く、身体の前側にばかり意識が向いてしまいます。
そんな時に「背中側を固めてしまっていないかどうか?」を自分でチェックしてみるだけで、身体の疲れ具合や演奏中の音色が変わってきます。
弾いている最中、腕や胸、肩、首など、背中以外の部分に、こりや痛み・疲れを感じている場合も、ぜひ背中側を楽にするのを意識してみてください。こりや痛みが完全には無くならなかったとしても、少しやわらぐのではないかと思います。
この、少しやわらぐとか、少し良くなる、という経験を大切にしてください。
少しでも良くなったと思ったら、それを意識してやってみる。それで、何回かやっている間に意識するのを忘れるので、忘れたことに気付いたらまたやってみる。という感じです。色々突飛な方法を手当たり次第に試すよりも、着実に効果が出ます。
ちなみに、背中側を意識するといっても、変に姿勢を変えようとする必要はありません。ただ、力が入っていることを自覚して、「本当はもっと自由に動けるんだ(動かしても良いんだ)」ということを自覚すればOKだと思います。
あまり堅苦しく、難しく考える必要はないので、ちょっと背中に力が入っているなと思ったら、楽にする、というような感じで、ぜひ練習に取り入れてみてください。