最近、CDを作っている話を色々な人にしているのですが、人と話していると色々と気づくことがあり、学びが多いので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。
人に言われて気づくことがたくさんある
私が普段接する方々は、「音楽は好きで詳しいけど、CDを自分で作ったことはない」という方が多いのですが、そういう知人たちと話をしていると、「やり方とか専門的なことはよくわからないけど、こういう方が自分は好きだな。こういう風にしたら良いのに」みたいな意見を聞けることが多いんですね。
そういう時に、だいたい私は一旦拒否しがちで、意見を鵜呑みにはできずに「あ~、それ考えたんだけど、お金かかっちゃうし、無理だと思う」みたいな反応をするのですが、
あとから自分ひとりになった時に、「いや、待てよ…その可能性も…あるか…?」みたいな感じで心変わりすることが最近多いです。
(私は自分のことをとても「頑固」だと思っているのですが、案外素直なところもあるのかも?とちょっと思うようになりました)
視点が変わる、違うやり方に気づく
人から言われて気になることって、実は自分も気にしているけど、お金とか労力とか、あとは「自分にはできないかも」という気持ちが足かせになって、動けずにいる、ということが多いと思います。
で、本当~にお金がかかって無理とか、本当に技術的に無理、というのなら仕方がないのですが、視点を変えると、お金のかけ方も変えることができて、実は全然可能だったり、いざ調べてみるとそこまで技術的に難しくもなかったりすることに気づくんです。
自分では、「絶対に無理だ」と思って、最初からその可能性を除外しているのですが、やり方を変えればいけるかも!と思えるようになるんですね。
そこまで専門的な相談をしているわけではなくて、私としては雑談みたいな感じでCDの話を知人としているだけなのですが、雑談っぽい雰囲気の中で話していても、実は学びがあるんだ!というのが大きな発見になりました。
具体的には→CDの枚数の話
(これはCDを作ったことのある人なら当たり前の話だと思いますが…)
具体的にどんなことに気づいたかというと、色々あったのですが、一番大きいのはコストです。
CDを作るのは、プレスの会社に発注します。(自分でコピーする方法もありますが、今回はプレスします)
それで、各社の料金など調べていただくとよくわかると思いますが、100枚作るのと500枚作るのとで、そこまで値段って大きく変わらないんです。
100枚→500枚だと、単純に考えたら値段が5倍になりそうな感じがしますが…
実際には1.2倍とかなんですね。
なので、たくさん作れば作るほど1枚あたりの原価(原価という言葉で合っていますかね?)が安くなるんです。トータルで考えれば多少値段はアップしますが。
たとえばですが、10万円かけてCD100枚作ると、1枚あたり単純計算で1000円のコストがかかってしまいますが、12万円かけてCDを500枚作ると、1枚あたり240円でできてしまいます。
CD1枚の原価が1000円なのと、240円なのだと、全然違いますよね。
私は、よくわからないので、最初はとにかく「最小枚数で作ろう」としか思っていなかったのですが(つまり100枚)、
他の人の話を聞いたり、あと実際に「CDがどれくらいの場所をとるのか」みたいなのを人に見せてもらって想像したりして、案外そこまでかさばらないかも?と思ったりして。
枚数を多く作って、コストを下げた方が良いかも、と思うようになりました。
(枚数を多く作った方がコストが安くなるのは以前から知っていたのですが、自分がそれをやるイメージがわいていませんでした)
そして、そこでコストを下げた分、最初から無理だとあきらめていたブックレット(ライナー)みたいなものも、もしかしてつけられるかも、と思うようになったりして。
(コストを下げた分、値段的には全然不可能ではなくなりました)
そうするとまたやることが増えて、発売時期がのびのびになるかもしれないのですが、「視点を変えれば、できないと思ってたことが可能になるんだな~」と思って、おもしろいなと思いました。
また、その発売時期についても、私はとにかく「年内に出さなきゃ!」と思い込んでいたのですが…
知り合いに言われてなるほどと思ったのが、「2026年にリリース記念のライブをやるなら、2026年発売の方が良いんじゃない?2025年発売だと、ちょっと古くなった感じがしちゃうから」と言われて、確かに…!
その発想も全然無かったです。
でも確かに、「去年出した」と言われるより「今年出たばかり」と言われる方が良い気はする…。
自分だけで思い込んでいることって、たくさんあるんですよね。
人の意見を耳にしても、自分の考えをポリシーとして貫いて全然良いと思うのですが、もしも考えが変わってしまったら、それに乗っかってみるというのもありだな…と思いました。
ということで、人と話していて、気づくことがたくさんある、という話を書きました。
こうして色々、ああだこうだ試行錯誤してやるのを、なんだかんだ私は結構楽しんでいて、おもしろいと思っているんだな…と感じます。
まだ11月も始まったばかりなので(とか言っているといつの間にか年末になってしまうと思いますが)、楽しくやっていきたいと思います。
