ご存知の方も多いかもしれませんが、スウェーデンの伝統音楽曲の楽譜や情報を調べたい時にとても役立つのが、FolkWikiというサイトです。
今回はFolkWikiについて紹介します。
FolkWiki(フォルクウィキ)
FolkWikiは名前の通り、スウェーデンの伝統音楽(folkmusik)のウィキペディア的なものです。
おそらく有志(?)の方々が、日々コツコツとアップデートしてくれているサイトです。私の知り合いもやっています。
リンクがこちらです→http://www.folkwiki.se/
(アドレスが「https」になっていないので、ウイルス対策ソフトをつけているスマホなどの場合は「保護されていないページ~」みたいな警告が出るかもしれません)
楽譜がたくさん出てきます。また、細かい情報も少し載っている場合もあります。
FolkWikiに載っている楽譜もあくまで演奏の一例ではあるので、ここに載っている弾き方が全てではないのですが、ちょっとした時に使いこなすととても便利です。ぜひのぞいてみてください。
曲を探す時は、トップページ上部から、検索窓で検索しても曲が出てきますが、メニューから曲をしぼることもできます。
ここで、FolkWikiを使う際にわかると良いかなと思うスウェーデン語(主にメニューのスウェーデン語)の意味をご紹介します。
スウェーデン語の意味
Låt(ロート)・Låtar(ロータル)…曲
låt(ロート)とlåtar(ロータル)というのがよく出てきますが、どちらも「曲」という意味です。
(låtは単数形でlåtarが複数形です)
Låtar efter kategori…カテゴリ別の曲、カテゴリごとの曲
メニューの中に項目がいくつもありますが、おそらく一番使う部分は、「Låtar efter kategori」かなと思います。
これは「カテゴリ別の曲」という意味です。
この項目の中のさらに小さなカテゴリのスウェーデン語を見ていきますね。
Låttyper(ロートティーペル)…曲の種類
typ(ティープ)は「タイプ」なので、låttyperで「曲の種類」です。
これは、ポルスカとか、ワルツとか、ショッティスとか、そういうもののことを指しています。
実際にクリックすると、細かい分類がいくつも出てきますが、全部曲の種類です。
Tonarter(トーンアーテル/トーナーテル)…曲の音階/キー
tonarterはCとかCmとか、曲の音階のことです。
これもクリックするとかなりたくさんの音階一覧が出てきますが、実際多いのは限られた音階だと思います。
tonは「音」、art(複数形でarter)は「種類」です。tonart(tonarter)という一語でよく使われます。
Geografiskt ursprung(Platser)…地理的な由来/起源(場所)
クリックすると「platser」で出てきますが、これは「その曲の伝わっている場所」による分類です。
クリックすると地方(Landskap)ごとに書いてあるのが出てきます。
Personer(ぺショーネル)…人/人名
これは「人」ですね。
その曲を伝えた人として、名前が書いてある人ごとに分類されています。
Notböcker(ノートブッケル)…楽譜集/曲集
notböckerは楽譜集とか曲集のことなのですが、これはもしもその曲が何かの曲集に書かれていた場合に、曲集ごとのカテゴリで調べることができるものです。
その曲集の曲が全部載っているわけではないのですが、可能な限り網羅しようとしている感じがします。
Grupper(グルッペル)…グループ
グループ(バンド)のことが書いてあります。
曲や楽譜が載っているグループもありますが、グループのHPのリンクやグループ紹介、メンバーの紹介だけが書かれているグループもありますね。
Låtar med andrastämma…アンドラステンマつきの曲
アンドラステンマはハモリのパートのようなものなのですが、このアンドラステンマも書かれている曲がこちらのカテゴリでまとめられています。
medは英語のwithの意味です。
Låtar med ackord…コードつきの曲
こちらはコード(CとかFとか)が書いてある曲の楽譜をまとめたカテゴリです。
ackord(アコード)というのがコードを指しています。
Skivor(フィーヴォル)…その他?
一般的にはskivorというと「CD」のことを指すのですが、ここでは違うみたいなので、「その他の項目も合わせた細かい項目の一覧」みたいな感じでしょうか。
これはちょっとよくわかりません(すみません)が、「その他」としておきますね。
Sånger(ソンゲル)…歌
これは歌詞のついている曲を集めたカテゴリのようです。
歌は単数形でsång(ソング)、複数形でsånger(ソンゲル)になります。
以上です。
だいたいメインで使うのはこちらのカテゴリ内になるかなと思います。
なんとなく見ていれば想像がつく単語もあるかもしれませんが、ぜひ参考にしていただけたらと思います!