今日は記事を2つ更新しますね。
昨日も練習していて思ったことを書きたいと思います。
やり方を変えるには勇気が必要だ
私の場合は「音の出し方」なのですが、音の出し方を変えるのって、結構勇気が要るんですよね。
普段出している音の出し方の方が、慣れているし、楽だし、コツがわかっているので。失敗しない感じがしますし。
でも、それだと不満なんですよね。それでは「自分の出したい音にならない」というのが自分でわかっているんです。
だから「変えよう!」となるのですが、いざ変えたら変えたで最初は上手くいかなかったり、音がキンキンしたり、裏返ったりしちゃうんですよね。
最初からコツをつかんで上手くいく場合は良いのですが、曲によっては、やり方を変えることで「かなり弾きにくくなった」と感じてしまう場合があります。
でもそこでいつものやり方に戻してしまうと、変わらないままなので、ここで勇気を出して、違うやり方に挑戦する必要があるんです。
やっぱり最終的に出したい音をイメージし続けること
そして、この前も書いたばかりですが、その際に大事なのはやっぱり最終的に出したい音をイメージすることです。
やり方を変えるといっても、ただやみくもにやり方を変えて音をキーキー言わせているだけだともったいないので(色々実験するのが目的なら良いですが)、「こういう音を出すためには、なんとなく、この道を行けばいいような気がする」みたいな直感とか気持ちを頼りにしながら進んで行った方が良いなと思います。
その「なんとなく」というのは、具体的にはたとえば力加減ですね。
私の場合は、最近は特に「駒寄りで弾く練習」をしているのですが、そうするとつい「力を使って」音を出そうとしてしまうわけです。
でもそこで、「いや、ここは圧力は必要な箇所ではあるけど、力でねじ伏せるのとは違うんだよな」「もっと楽に弾けるはずなんだよね」みたいな直感を信じて、怖いけど、駒寄りを弾く際にもあえて力を抜いてみる、もっと弓を信用して弾いてみる、ということにチャレンジした方が、良い結果が得られるんですね。
ちょっとブレイクスルーになるというか。
その他にも、「そもそも駒寄りで練習する必要あるか?」とか、「この方法で練習しても意味なくない?」みたいな悪魔のささやきが聞こえてくることもあるのですが(笑)、「いや、やっぱり自分の出したい音を出すにはここを乗り越えた方がいい気がする」みたいな直感を信じて練習する、とかですね。
「この場では上手くいっているけど、長期的に考えたら、もっとこうした方が良いよなあ」と思うことって、だいたいその直感が当たっている場合が多いと思うので、時間とエネルギーの許す範囲でそちらのやり方に挑戦していった方が良いな、と思っています。できる範囲で。
普段の自分のやり方を変えないと、自分の常識が変わらないまま
楽器の弾き方で言えば、「普段の弾き方」が、「自分の常識」や「当たり前」みたいになっていることが多いんです。
そのままの状態で突き進むと、なんの曲を弾いても、どれだけたくさん練習しても、結局「今の自分の限界や常識」を越えられないんですよね。
練習しても頭打ちというか。
せっかく練習しているのに変わらないのって、もったいないじゃないですか。私は「すごくもったいない!」って思うんです。練習している人が報われて欲しい。
だから、変えたいと思ったら、どこかで転換点を迎える必要があると思うのですが、その1つが「普段のやり方を変えてみる」だと思うんですよね。
私も、よく同じ曲を何度も練習するのですが、その際「音の出し方や弾き方を変えよう」といつも思っていて、それが外から見て表れているかどうかはわからないのですが(笑)、私の中ではどんどん変わっていっているんですよね。
それで、変え始めた時とか、変えている最中はあまり上手くいかなくても、練習の終わりに、「練習し始めた時と変わった」「良くなった」って思えると、やっぱりすごく嬉しいんです。
私の場合は、それが「弾き方のイメージ」とも繋がっていて、いつもの自分と違う弾き方・音の出し方を練習していくうちに、弾き方のイメージが刷新されていって、それも嬉しいんですよね。
イメージが変わると、本番とか人前で弾く時にもその「新しいイメージ」が指標になるので、良い音で弾けるなと思っています。前のやり方に引っ張られにくくなるんです。
一回で終わりにしないこと
で、こういう風に「やり方を変えてみる」というのを自分でやっても良いですし、何かを参考にしたり誰かからレッスンを受けてアドバイスをもらっても良いと思いますが、できれば「一回で終わり」にしない方が良いと思います。
自分でやり方を変えるにしても、レッスンを受けるにしても、一回「頭でわかった」と思うのと、実際にできるようになるまではかなりタイムラグがありますし、人間なのですぐに忘れてしまうんです。
なので、同じことを時間をまたいで何度も指摘されることとか、何度も挑戦して「ああやっぱり自分はここでこうなっちゃうんだな」みたいなのを経験する、ということが大事だと思うんですね。
それではじめて本当に意識するようになって、身につくと思うので。
さらに、それを色々な曲で挑戦してみるとより良いですね。
一つの曲でできていたことが、他の曲ではできない、ということがよく起きるので。
でもそこで「一曲でも上手く弾ける」という経験をすると、自信になるし、他の曲でもできるようになると、弾ける曲の幅がぐんと広がって、より楽しくなります。
…というようなことを、昨日も練習しながら感じていました。
でも、変わっていくと本当におもしろいんですよね。
自分の音がこんなに変わるんだな!って毎回嬉しいです。
私だけではなくて、レッスンでも、皆さんの音がちょっとしたアドバイスですぐに変わったりするので、「すごい!」って思います。私も嬉しいです。
(私がすごいのではなくて笑、それをすぐに実行できる皆さんがすごいんですよ)
ぜひ、普段のやり方と少し変えた練習も取り入れてみてください!