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冷房と、歌のワークショップの話

/ ニッケルハルパ奏者

今日は私の普段のどうでもいい話と、スウェーデンで参加した伝統音楽のイベントの話を少し書きたいと思います。

冷房との付き合い方が難しい

本格的に暑くなってきました。

普段楽器を練習している部屋が小さい部屋で、さすがにもう冷房をつけているのですが、設定温度を0.5℃変えるだけで寒暖差が激しすぎて、おかしくなりそうです(笑)

楽器を練習していると、なんだかんだ身体を使うので結構暑くなってくるんですよね。

それで部屋が暑くなってきて汗をかいたりすると、楽器自体がちょっとしけってくるというか、楽器の木の部分がベタベタする感じになってきて「うわ~やだな~」となります。

で、冷房の温度を下げると今度は寒くなってきてしまうので、また温度を上げて、また暑くなってきて、また温度を下げて…というのを永遠に繰り返しています。良くないですね。

冷房が休憩している時があるじゃないですか。あの時間にたぶん暑くなってしまうんですよね。

でも寒いとあまり良くないかなと思うので、暑いのをちょっと我慢する感じでいこう、と思っています。

冷房と言えば、私は冷房の風が苦手です。身体が冷えるんですよね。

冷房だけではなくて、自然の風もずっと当たっていると冷えてしまいます。

それで、ちょっと思い出した話を書きます。

Ransäterstämman

Ransäterstämma(ラーンセーテル・ステンマ。theがつくと語尾にnがつく)という伝統音楽の大きいフェスみたいなイベントがあります。

毎年6月にRansäterという所で開かれていて、stämma(ステンマ)というのは、伝統音楽のイベントのことを指しているのですが、このRansäterで開かれているステンマは長年開催されていてかなり伝統があり、参加する人も多いです。期間も4~5日間くらい開催されていた気がします。

基本的に参加者は、敷地内(屋外)のどこかにテントを張って(もしくはキャンピングカーをとめて)寝泊りして、午後から夜中まではダンスやコンサートなどのイベントが常に複数開催され、自由に参加することができます。

イベント以外にも、常にその辺で(テントの外とかで)色々な人が適当なグループでセッションしあっている、という賑やかな感じです。

明け方まで弾いている人たちがたくさんいるので、夜は耳栓して寝ます。

歌のワークショップ

そのステンマで歌のワークショップが開催されていたので、チケットを並んでとって、参加しました。

(ワークショップは全部チケット制で、屋内で開催されていました)

で、その歌のワークショップの間、窓が開いていたんです。

そこから気持ちよい風が吹いてくるのですが、私はだんだん、鼻水が止まらなくなってきて(笑)

しかも歌のワークショップだから、鼻が出る状態で、その場で歌を習って歌う(スウェーデン語で)、というちょっと苦行に近い感じになりながら、持っているティッシュを総動員してとりあえずその場をやりすごしていました。

(せっかくのワークショップだから歌は習いたかったので!)

で、鼻の話はそれで終わりなのでどうでもいいのですが、そんな感じで歌のワークショップを受けていたら、おじさんが一人、部屋のドアを開けてこちらをのぞいて、「私も飛び入りで参加できますか?」って急に言ってきたんですね。

チケットを並んでとるようなワークショップなので、もちろんダメなんですけど。

私としては、先生(女性)がきっぱりはっきり「あ!ダメですね~!(取りつく島もなし)」みたいな言い方をして断ると思ったんです。

スウェーデン人の女性って強くてはっきりしている人が多い印象なので。

でもその時のワークショップの先生をしていたミュージシャン(=伝統音楽では有名なバンドの女性シンガー)の先生の断り方が、すごくかわいくて、びっくりしたんですよね。

セリフは覚えていませんが、「ああ、ごめんなさい。あなたにもぜひ参加して欲しいのだけど、難しいみたいなんです。本当に残念です~」みたいな。

言葉よりも言い方なんですけど。

えっ、こんなかわいい断り方する人、いるんだ…と思いました(笑)

特に、スウェーデンでは珍しいなと思ったんです。さっぱりしている人たちばかりなので。

だいたい、その先生が謝る必要全然無いのに。さすがだな~と思いました。

あまりにも衝撃的だったので、今でも覚えているんですよね。

私はと言えば、「は?こっちはチケット並んでとって参加してるんだからダメに決まってんだろうが」みたいなことを鼻水出しながら思っていたので、より衝撃的でしたね。自分との落差が(笑)

その女性シンガーが留学先の学校にコンサートをしに来てくれたことがあったのですが、その時はすごい大口を開けて勇ましく歌っていて(友達が撮った写真が全部変顔のようになっていた)、それもまた良かったです。


…という、Ransäterのステンマの思い出でした。

このワークショップで教わった歌も、短調の子守唄だったのですが、とても良い歌でした。樹の名前がたくさん出てきて、その樹が一緒に遊んでくれる…とか、そういう内容だったと思います。

このステンマでは、これ以外にも色々思い出があるので、また今度書きたいです。

冷房の風と暑さにまいらないように気を付けながら練習していきたいと思います!