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続・ストラップの長さについて(さらに少し調節してみて思ったこと)

/ ニッケルハルパ奏者

楽器のストラップの長さについて、私が最近やってみたことや、感じたことを書いてみます。

ストラップをもう少し短くしてみた

先日、「自分の楽器のストラップの長さを少し(2~3cmくらい)短く調節した」と書いたのですが、

最近のこと(ストラップの長さ/身体について/親指の力を抜くことの続き)

「まだ少し長いかな」と思い、さらにもう少し短くしてみました。

結局、トータルで5~6cmくらいですかね。

そしたら、なんだかちょうど良くなった気がしました。

何をもってちょうど良いと思ったか?なのですが、「左肩を変に下げなくて良くなった」んですよね。

(これも以前から何度も書いているのですが、)私はニッケルハルパを弾いている時も弾いていない時も、左肩の方が痛くなりがちで。

前に比べたらかなり良くなってきたのですが、「まだもっと良くしたいな~」と思っていて、「もしかしたらストラップが長すぎて、左肩を下げてしまっていたから、それで痛かったのかな?」と思ったんです。

(身体の痛みは原因が1つではなかったりするので、ストラップだけが原因ではないかもしれませんが)

ストラップが長すぎて左肩を下げていた

ストラップが長すぎると、左手がキーに届きにくくなるので、自然と左肩を下げる感じになります。

それが私には良くなかったみたいです。

ストラップを短くしたら、キーに手が届きやすくなって、左肩を下げずに弾けるようになりました。

ちなみに、ニッケルハルパを弾いている人で「左肩を下げて弾いている人」は結構多いのですが、身体は人それぞれなので、「左肩を下げる=悪い」とは言い切れないかな、と思います。

自分の身体の感じ(痛みとか)は自分にしかわからないので、本人が何も不具合を感じていなければ全く問題ないのだろうな、と考えています。

(ただし、「問題を感じていないだけ(痛いことに気づいていないだけ)」という場合もよくありますが)

なぜ今まで長めにしていたか?→弓が肩に当たるから

そもそもなぜ今まで長めにしていたかと言うと、留学先の先生がそういう風に言っていたからというのもありますが(「ストラップを短くしすぎている人が多い」と授業中に言っていた)、

「弓が肩に当たるのを避けたかった」というのも大きいんですよね。

楽器との距離が近いと、右手に持っている弓が自分の左肩に当たってしまうので、楽器との距離をあけて、弓が肩に当たらないようにしたかったんです。

「じゃあ、ストラップを短くしたら、弓が肩に当たってしまうじゃないか」となるのですが、それが大丈夫だったんですよ。

弓元で弾きすぎていた

そもそも、私は「弓のねもとの方(弓元。弓の下の方、持ち手側)で弾く癖」があったんです。

それを自覚していて、ずっと意識していたので、おそらくここ数年で少しその癖がやわらいできたのだと思うんですね。

以前は弓元で弾きまくっていたから、ストラップを適切な長さにすると、弓を上げすぎて肩に当たってしまっていたのですが、

弓の中間部や先の方も使うことを意識するようにしたら、弓全体が使えるようになって、弓が肩に当たるところまで弓を上げなくて良くなった、という感じがしています。

(特にニッケルハルパは、弓の中間部や全体を上手く使って、「弓を上手く短く使いながら音のバウンドを作っていく」という弾き方が良いような気がします)

なので、ストラップを短くしても大丈夫だし、むしろ肩や身体のバランス的にはこちらの方が良いなと思いました。

あと左手のキーの移動も楽になりました。以前はやっぱりちょっと左手が無理をしていたのかな、と思います。

今こうして(練習後に)PCに向かっていても、左肩がすごく楽なので。

楽器の構え方は、きっと何の楽器でも「永遠の課題」というところがあるので、私もこれで終わりとは全く思っていませんが、ちょっとずつ良くなるのはやっぱりとても嬉しいです。

留学中は顎関節症にもなっていたのに…。

それがこんなに楽になるんだな~、良かったな、と思っています。


ストラップの話でした。

これも人によると思うので、ただ「ストラップを短くした方が良い」と言いたいわけではありません(笑)

短すぎるのも弾きにくいと思うので、「自分に合う長さ」を探っていくことが大事だと思います。

私も色々変えていた時期があったのですが、変えすぎると今度はわけがわからなくなったりして…(笑)

楽器の上達とともに、自分に合う長さも変わっていくのかもしれないですね。身体の具合も変わりますし。

変えたり、変えずにしばらく試したり…というのを繰り返していくこと自体が、学びになると思うので、それも楽しみながら弾いていきたいと思います。