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最近感じた身体のこと(両ひじの高さ・左ひじの曲げ具合、一般的にやりがちな姿勢)

/ ニッケルハルパ奏者

今日は最近考えた身体のことについて、短めですが、簡単に書きたいと思います。

楽器を弾いている時の構えについてー「両ひじの高さをそろえる」を意識

先日、「ストラップを少し短くした」と書いたのですが、今のところそのまま(長めに戻すことなく)使っています。

それで感じたのですが、「右ひじと左ひじの高さ」について、「同じくらいの高さにそろえた方が、身体の負担が少ないし弾きやすいかな」と思いました。

以前、ストラップが長めの時は、左ひじが少し下げ気味だったと思うのですが、ひじを下げると肩も下げなくてはいけなくて、負担になっていたんですよね。

「両ひじが同じくらいの高さ」と思うと、「ひじの高さ」という指標が生まれるので、そもそも楽器の構え自体が安定するし、構えやすいな、と思いました。あと弾きやすい、ですね。

左ひじの曲げ具合

さらに、高さだけではなくて「左ひじの曲げ具合」についても考えました。

以前は左ひじを「ちょっと伸ばしすぎていた」気がします。

(これは当時から感じていたのですが、どうしたら良いかわからずに数年放置していました)

楽器を持たない状態で試してみるとわかると思うのですが、たとえばひじを一度だらんと下に伸ばしてから、120度くらいの角度に曲げた状態で指先を動かすのと、80~90度くらいの状態で指先を動かすのでは、後者の方が、手や指が楽な感じがしますよね。

昔のタイプのニッケルハルパ(シルベルバスハルパ)を弾いている人は、楽器の左側をかなり上げて演奏していますが、あの姿勢が楽なのはすごくわかる気がします。

かといって、昔のタイプと今のタイプでは楽器が違うので、今のタイプの楽器の左側を上げる必要は無いと思うのですが、さきほどのひじの高さの話と合わせて、

「両ひじを同じくらいの高さに、そして左ひじが適度に(手や指が楽な角度で)曲がっている状態」

を意識すると、結果として「身体は左右の高さのバランスが同じようにとれていて(左右どちらかを下げたり上げたりする必要が無い)、楽器は左側がわずかに下がっている」くらいの角度に落ち着くかなと思うんですね。

楽器の構えに合わせて姿勢やバランスを崩してしまうのはあまり良くないので、自分にとって良い状態・バランスのまま、楽器を弾きやすい構えというのを模索していくと良いと思います。

「構えの良しあしは見た目にも表れる」というのを認めざるを得ない

「姿勢は見た目じゃない」とよく言われますし、私もそう思ってやってきたのですが…

やっぱり、見た目に表れる部分も大きいのかな、と最近感じています。

「良い構え」「良くない構え」って、見ていてわかったりするんですよね。

私は楽器を構えている人を見て、「もっとこうすると良さそうだな」「ここが弾きにくそうだな」みたいなものを見た目で感じてしまったりするので(ニッケルハルパに限りますが)、「見た目がすべてではないけど、見た目でわかる部分もけっこうある」ということを最近は認めるようにしています。

一般的に多いケース

ちなみに、そういった意味で一般的に多いなと思うのは、「猫背・骨盤後傾・お腹や胸が丸まる」という状態で弾いてしまうことですね。

それによって、楽器の位置が(相対的に)下がってしまい、左手の動かしづらさや、肩こり等を生んでいる、というケースが多い気がします。

弾いている時に、「楽器と自分の太ももの位置が近すぎる」場合は、少しその傾向があるかもしれません。

(楽器を足に置いて弾いている場合はまた違うと思いますが)

楽器は、基本的に胸の少し下あたりにくるので、太ももや腰からは「(感覚的・見た目的に)少し距離がある」くらいが自然だと思うんですね。

骨盤が後傾していて、背中やお腹を丸めるのが癖になっていると、ここの距離が一気に縮まってしまうので、「ここは少し距離があるくらいの方が自然なんだな~」と思うだけでも、違うのではないかと思います。

(曖昧なアドバイスですみません。実際にお会いすれば具体的に言えるのですが)

もしくは、楽器の傾き(左右の傾きではなく、楽器自体の垂直・平行の傾き)が少なすぎる場合もあると思うので(つまり、身体とほぼ平行、地面と垂直になってしまっている)、

楽器をもう少し、斜め45度くらいに傾ける(地面と垂直でもなく平行でもなく、斜めにする)のも、場合によっては効果的かもしれません。

また、どこかを変えることで「今度は右腕が弾きにくくなる~」とか、そういう問題がまた出てくるかもしれませんが、そういうのも全部解決できるので、1つの痛い姿勢に留まって無理に弾かなくて大丈夫です。道は開けます。


という感じで、とりとめのない内容になりましたが、今回は身体のことについて最近感じたことを書きました。

一般的なケースとして書いた話は、本当に誰にでもあてはまりがちなことなので(全員ではないですが、現代人あるあるだと思うので)、私も気をつけて弾いていきたいと思います。

ちょっと気をつけるだけで、練習した後の身体の感じも違いますし、弾いている時の音色も全然変わるんですよ。ぜひやってみてください。

そしてもし効果を感じられたら、継続するとなお良いです。

(ただし、かえって反り腰とかになってしまうと、それはそれでダメなので、自己流でやる場合は自分の身体と相談しながらやってみてください)

では、今日は月曜日ですが、良い一日をお過ごしください。