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スウェーデンの地方(Landskap)

/ ニッケルハルパ奏者

私はスウェーデンのことをよく書いているのですが、スウェーデンの地方(Landskap)というものについて、あらためて簡単にご紹介したいと思います。

地方(Landskap)

スウェーデンでは、日本語にすると「○○地方」という言い方の区分、スウェーデン語で言うと「Landskap(ランドスカープ)」という区分による場所の紹介がとてもよくされています。

これは、現在の行政区分(「○○県」)とは少し違っていて、古い行政区分に基づいているそうです。

天気予報や、出身地の話をする時など、場所の話をする時はこのLandskap(○○地方)で話をすることがほとんどです。

※詳しくはWikipediaをどうぞ。

実際の地図(手描き)

そんな地方ですが、以前私が書いた地図があるのでそれを載せたいと思います。

こちらです。手描きなのでちょっと見にくいですね、すみません。

Landskapの地図で自由に使えるフリー素材があるのかどうかよくわからなかったので、「だったら自分で描こう」と思って描いたんですよね。

色分けは、北部・中部・南部でこのように3種類で分けて書かれていることがあるので、それにならって一応分けていますが(黄色・オレンジ・水色)、あまり重要ではありません。この3つに分けた言い方は、私はあまり日常会話で聞くことはありませんでした。

また、色の塗り方の違いですが、これは全く意味はありません。単純に地図が見やすいように違う風に色を塗りました。

私が今まで留学した所、地図で言うとどの辺か?

地図は具体的に見ていった方がおもしろいと思うので、たとえばという感じで見ていこうと思います。

まず、私が最初に留学したのは「スコーネ地方(Skåne)」のルンド(Lund)という所でした。これは地図で言うとどの辺でしょうか。

スコーネ地方は、赤丸で囲った所です。一番下の方ですね。

こうして見るとかなり南ですよね。

それでも、緯度では北海道よりもかなり北です。たとえば北海道の稚内が北緯45度なのに対し、スコーネ地方の大きな都市マルメは北緯55度です。

そういえば、ルンドにいた時は、私は寮の裏道や公園などで、野生のハリネズミを見ました。

1年間で3回くらいしか見ていないので、そんなに頻繁ではないのですが、他の地域では見なかったので、もしかしたら南の方の地域にしかいないのかもしれません。

そう考えると、動物の生息に関しても南と北でちょっと違うのかも?と思いますね。

そして、ルンドの次に留学したのが「ブレーキンゲ地方(Blekinge)」なのですが、こちらはどこでしょうか。

はい、地図の青丸の中です。さきほどのスコーネ地方のすぐ隣ですね。

ブレーキンゲ地方はかなり小さい地方で、植物や花などが豊からしく、「スウェーデンの庭」と呼ばれている地方だそうです。

実際、北の方の地域と比べると植生などがかなり違うように思いました。

ブレーキンゲの話になると私がいつもする話題が、ブレーキンゲ刺繍(という言い方で合っているかわかりませんが)の「色合い」です。

これが、「水色・青・ピンク」を基調としているということで、この3色によるとてもかわいらしい色合いの刺繍をよく見かけました。

ちなみにこちらの下↓の写真は、ブレーキンゲの地域のおばあちゃん方(一緒にお寿司を作った仲間)からもらったプレゼントで、「Vänner(友達)」と書いてあります。

私はこの布巾に、「もしもの時のための現金(ピン札)」を何枚か包んで部屋の奥に隠してあります。

「友達」と書かれた布巾に「現金」を入れるという、なんともシュールな感じですが(笑)、布を汚さずに使う用途としてはこれが最適なのです。

さて、最後に私が留学した「ウップランド地方(Uppland)」は地図ではどこでしょうか。

正解はこちらの緑の丸の中です。真ん中より少し南側で、東の地域ですね。海に面しています。

(スウェーデンは、西側がノルウェーと、北部・北東部がフィンランドと接しており、東側・南側は海と面している部分が多いです)

すぐ下の方に首都のストックホルムがあります。

私がそれまで滞在していた地域よりはだいぶ北の方になりますね。

ウップランド地方はニッケルハルパが伝わっている地方です。あと、ウップランド地方で有名なのは、ウプサラという町にあるウプサラ大学ですね。

ウップランドについては、伝統音楽の話で、私も話題にすることが多いです。

このウップランド地方と横並びの地方や、これよりも北の方の地方名が、伝統音楽の話だと出てくることが多いような気がしますね。私の周りの人がそちらの人とのつながりが多いだけかもしれませんが。

あとは南だとスモーランド地方やスコーネ地方でしょうか。


…と、このような感じで、地方ごとに具体的に見ていくとこの地図に親しみがわくというか、おもしろい気がします。

地図がただの地図でなくなるというか。

伝統曲も、地方や地域ごとにかなり特色が出るので、地図上で見ながら「この辺の曲はこうだ」みたいなことをやっていくと、ゲームの攻略みたいでおもしろいと思います(ゲームをほとんどやらない私が言うのもなんですが)。ファンタジー小説やファンタジー漫画でも良いですね。

私も内陸部の地域は実は全然よく知らなくて、電車で通るくらいだったり、電車で通ったことすらない地方もたくさんあります。

地図や電車マニアの方が、よく地図や電車の時刻表を見て色々想像するのが楽しいそうで、私はそこまでの境地にはとても達していませんが、そういう楽しみ方ができるとさらにおもしろそうだな、と思っています。

ということで、スウェーデンのLandskap(地方)について、簡単にご紹介しました。