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Björndansen(ビヨーン・ダンセン)

/ ニッケルハルパ奏者

昨日の記事でSkansen(スカンセン)というストックホルムの野外博物館(動物園)を紹介したのですが、その中のフォークダンスの動画(夏至祭のパフォーマンス)で、男性たちが踊っていたダンスがありました。

そのダンスについて、今回は紹介したいと思います。

Björndansen(ビヨーン・ダンセン)です。

昨日の記事→Skansen(スカンセン)について

Björndansen(ビヨーン・ダンセン)

Björndansen(ビヨーン・ダンセン)ですね。

「björn(ビヨーン/ビヨルン)」は熊、「dansen(dans)」は「ダンス」という意味で、「Björndansen」で「熊のダンス」という意味です。

(語尾の「en」は、英語の「the」の役割なので、無しの「Björndans」でもどちらでもOKです)

このダンスは、「男性たちが自分の力の強さを示すために踊るダンス(力自慢、体力自慢のダンス)」という風によく紹介されています。

かなり古いダンスの1つだそうで、現代ではあまり一般的には踊られないイメージです。

(でも有名ではあります)

おそらく想像するタイプのダンスとは違うのではと思うのですが、説明としてよく言われるのは、「腕立てふせをするような体勢で踊る」ということですかね。

この動画はノルウェーのTV番組からの映像みたいですが、Björndansenというと、まさにこういうイメージがあります。

また、こちらは1992年のSkansenのフォークダンスのパフォーマンスの映像です↓

曲がすごくかわいいですね。

昨日のSkansenの動画でも、「Björndansenで男性同士が対決し合う」みたいなコミカルなシーンがありました。上の動画と同じ曲で、ほとんど同じダンスなのですが、該当部分からの再生にして載せておきますね↓

こんな感じだそうです。

ちなみに、「Björndansen」と検索するとわりと最初に出てくる動画がこちらです。

絵面がかなりシュールな感じがしますが、こちらもれっきとした(伝統的な)Björndansenなのだろうと思います。ダーラナ地方(Dalarna)のHedemora(ヘーデモーラ)に伝わるダンスだそうです。

※地方について…スウェーデンの地方(Landskap)それぞれの地方の伝統音楽の特徴(ウップランド地方、ダーラナ地方)

Björndansenと言えば、さきほどの「腕立てふせの体勢の踊り」が一番有名な気がするのですが、おそらく地域によって色々なバージョンが伝わっているのだろうと思います。

やっている人たちはかなり大変そうですけどね。

さきほどのSkansenの動画で司会の人が言っていたのですが、昔はダンスというものが「男女の出会いの場」でもあったので、そこで自分のアピールをするために、こういうダンスがされていたそうです(これは諸説あるかもしれませんが)。

また、このダンスの時に演奏されていた曲も「Björndansen」とか「Björnlåten(ビヨーン・ローテン=熊の曲)」という名前で伝わっています。

(私が知っているのは2~3曲くらいなのですが、実際はもっとたくさんあると思います)

もしもどこかでBjörndansenとかBjörnlåtenの話が出たら、「あ、あのダンスの曲だな」と思っていただけたら幸いです。


ということで、今回はちょっと個性的な古いダンス、Björndansenを紹介しました。

おもしろいですよね。

スウェーデンでは、伝統音楽をやっている人の中では結構有名なダンスだと思います。

私はダンス自体はあまり詳しくないのですが、わかる範囲でまた色々紹介していきたいです。