以前体験レッスンを受講された方が、先日またレッスンにいらしてくださり、ご自身で購入されたというニッケルハルパを持ってきてくださいました。
ご本人に許可をいただいたので、今回はその話をご紹介したいと思います。
ウクライナの方が作ったニッケルハルパ
私も、楽器自体の詳細については存じていないのですが、ウクライナの方が作っているニッケルハルパだそうで、ネットで購入されたそうです。
「良い楽器を買う前に、練習用になればと思って購入したのですが、これって練習用に使えますか…?」とのことで、相談がてらレッスンにいらしてくださいました。
ネットでの注文で、不安な気持ちもあったのだそうですが(楽器が届かなかったらどうしよう、とか)、トラブルも対応してくれて、きちんと購入できたそうです。
私は楽器の構造関係はあまり詳しくないので、レソノサウンドの松岡さんが色々と楽器をチェックしてみて、私は普通にレッスンをした後で(レッスンはレソノさんの楽器で受講)、雑談しながら楽器を見させていただいたのですが、とても興味深かったです。
まず、見た目がこのような感じですね。装飾が施されていますが、これはなんとなく、中世の楽器の絵とかをモチーフにしているのかな?という雰囲気がします。
張られていた演奏弦がニッケルハルパ用の弦ではないということで(ヴィオラの弦?)、ちょっと長さが足りていなかったり、張力が足りていない(ゆるい)とのことでしたが、弦は自由に変えることができますし、問題が無ければそのままでも良いのでは、ということでした。
持ってきてくださったご本人は、この楽器が「ちゃんと弾けるもなのかどうか」がとても不安だったそうなのですが、私も見る限り特に何の問題も無く、ケースも(写真には撮っていませんが)、この楽器に合わせてとてもスリムなケースがついていたのですが、私的にはクッションや緩衝材(100円ショップなどで買えると思います)を入れれば、そのままのケースで問題ないのではないかな?という印象でした。
また、キーですが、本来はこの製作家の方は全部のキーを茶色に着色して販売していたそうなので、他のニッケルハルパにならって、茶色にするのは♯や♭のキーだけにしてもらえるか交渉したそうです。
テールピースの先の部分も、これは「分かれている」と言うんですかね。ニッケルハルパって、通常はテールピースがそのまま伸びて突き出ているのですが、この楽器の場合はテールピースと先っぽがそれぞれ分かれていて、先の部分は単体でネジで留まっています。
最初に楽器が到着した時、輸送の関係でこの先っぽの部分が割れて到着してしまったそうなのですが、テールピースから独立していたおかげで、先の部分だけ後から送ってもらって、ネジで留め直して無事に修理できたそうです。
(普通は、テールピース自体を作り直さなければいけなくなります)
このような感じで、アンプなどに接続する穴(専門用語で何と言うのか忘れましたが…)もついているそうです。
今回、ご厚意で許可をいただいて、楽器を紹介させていただきました。ありがとうございました!
私の楽器とも色々と違う点があり、私も大変勉強になりました。
ぜひ参考にしていただけましたら嬉しいです。
(ちなみに、購入ページや詳しいことは私は全然わからなくて、この記事に書いたこと以外は存じ上げないので、気になる方はご自身で調べてみてください~)