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Så byggdes Sverige(スウェーデンのTV番組)の紹介

/ ニッケルハルパ奏者

スウェーデン語の勉強のためにスウェーデンのTV番組を見るようにしているのですが、見よう見ようと思っていてなかなか見られなかったシリーズを少し見始めたので、今回はその番組について少しご紹介してみます!

Så byggdes Sverige(スウェーデンはこんな風に建てられた)

svt(スウェーデン国営放送)の「Så byggdes Sverige」(スウェーデンはこんな風に建てられた)です。

(※svtの番組は、公開されているものなら誰でも公式HPで見られます。この番組のリンク→https://www.svtplay.se/sa-byggdes-sverige

byggaというのは「作る」という意味もあるので、「スウェーデンはこんな風に作られた」の方が言葉としては自然かと思いますが、番組の進行役の人達が建築関係の人達(建築家など)だったりするので、あえて「建てられた」にしてみました。

この番組、今年限りの特番だと思います。

1時間の番組で全8回構成です。

秋頃からやたらと宣伝している雰囲気だったので、「言語の勉強になりそうだし、見ようかな」と思ってはいたのですが、なかなか腰が重くて見られず、やっと見始めました。

内容としては、番組進行役の3人が、映画「バックトゥザフューチャー」ばりのタイムマシン(車)に乗り、過去や未来(主に過去)を行き来し、ここ100年くらいの間のスウェーデンの町や都市の成り立ち、田舎暮らしのハードさ、住宅地の変遷の歴史などなどを様々な観点で紹介していく番組です。

(「バックトゥザフューチャーばりのタイムマシン」と書きましたが、これは比喩ではなくて、本当にあえてバックトゥザフューチャーをオマージュした作りになっていて、「タイトルの出方」もバックトゥザフューチャーと同じです。他にも色々な映画をギャグ風に取り入れていて、スウェーデンのTV番組らしいな~と思います。千と千尋の神隠しのBGMも使われている気がします)

番組トレーラー↓

進行役の3人は、真ん中の女性は私は存じていないのですが、右の男性は有名な建築家で、左の男性も建築関係の番組でよく見る、とても陽気な男性です。

(このサムネ、女性の服装でスーツにスニーカーを合わせてしまうところがスウェーデンらしくて好きです。スニーカー、動きやすいですよね)

こちらの3人以外にも、各分野のエキスパート(らしき人達)が登場してそれぞれ解説をしてくれます。

町や住宅地、田舎など、場所が中心

私がおもしろいなと思ったのは、この番組、あくまでも町や住宅地など、その「場所」が話題の中心になっていることです。

なんとなくですが、日本だと「町づくりの立役者」とか、なんだかんだ「人」や「人のドラマ」にフォーカスを当てた構成の番組になることが多いと思うのですが、この番組の場合はそこまで人にフォーカスが当たっていません。

なので、時代によって、その町や産業に対する見方がコロッと変わる様子が紹介されていて、おもしろいなと思っています。

(その分、話題がコロコロ変わるので、最初は少し見にくかったのですが。その点では「人」に焦点を当てると番組としては見やすいですよね)

また、進行役の3人がタイムマシンに乗って100年前のスウェーデンに行ったりするので、100年前の映像が使われています。

昔の映像ってあまり見る機会が無いので、これもこれで「へえ~」と思いました。

他にも、最近話題だった「キルナ」(スウェーデン北部の町)の町や鉱山について掘り下げていたり。

キルナの町は、鉱山の採掘が盛んな地域のですが、鉱山の拡張に伴い、地盤沈下の可能性があるということで、最近「町ごと移動」されている(20年くらいかけて完了するらしい?)地域になります。

※特に、「キルナの教会」の移動が大変話題になり、教会ごと移動させている様子が先日LIVE中継されていました。その様子の一部↓

私も、町については全然知らないことだらけなので、色々紹介してもらえると良いなと思いました。

音楽との関わり

番組自体は、町や家、昔の生活などについての話で終わりなのですが、私としては、100年前の生活や町について知ることが、伝統音楽の話題とも関連してくるな~と思っているんですね。

地域の産業の変化にともなって、人の出入りがあって、それによって音楽の変化があったりもしますし。

伝統音楽の話題でも、鉱山の話題とか、林業の話とか、そういう話がよく出てきて。

出稼ぎに行った先で演奏家が曲を教えて、その曲がその地域でも広まった、とかも聞きますね。

なので、色々な地域について少しでも知っておいたり、昔の様子をなんとなくでも把握しておくと、伝統音楽の話題でそういう話になった時に、「ああ、これってあの話題だな」と、話が理解しやすくなるのではないかなと思っています。

(スウェーデン語が多少わからなくても、背景知識を持っておくと、話が理解しやすくなりますもんね!)

スウェーデン語の勉強に

また、普段は伝統音楽関連の動画を見ることが多いのですが、こういう「ちょっと違う分野」の動画も見ると、単純にスウェーデン語の勉強になるなと思っています。

知らない単語もたくさん出てきますし、知っているはずの地名の発音が自分が思っていたのと少し違うことに気づけたり。

あとは、「初めて聴く人の話し方の特徴やなまり」みたいなものも、たくさん触れると良いなと思っています。

こういう公式のTV番組だと、しっかり字幕もついているし、映像があるので内容を把握しやすいかな、と。

私もまだ3話目までしか見れらていないですし、内容が頭に入っているかと言われるとどうかはわかりませんが(笑)息抜きがてら、興味を持って最後まで見てみたいと思います。


今回は、スウェーデンの特番についてご紹介しました。

本当はもうちょっと、各分野の内容を掘り下げてご紹介できると良いなと思ったのですが…まだそこまで内容が私の頭に入っていないので(笑)引き続き勉強しつつ、色々な情報をインプットしながら、演奏に活かしていきたいと思います。

では!