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コンサートを和訳してみて、思ったこと3つ

/ ニッケルハルパ奏者

6月の終わり頃から、スウェーデンの演奏家たちの配信コンサートの和訳を載せてきました。

これまでに全部で5つのコンサートの和訳をしましたが、疲れました(笑)、でもおもしろいので続けたいと思います。

今回はちょっと一息ついて、和訳をしてみた感想を3つ書いてみます。

参考になりましたら幸いです。

和訳したコンサート

和訳したのはこちらのコンサートです。

  1. Duo Cavez / Paulson(2023)
  2. Maskin(2020)
  3. Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson(2021)
  4. Olov Johansson(2021)
  5. Väsen Duo(2021)

私の趣味で選びました。

どれも私は大好きで、とても良いコンサートです。

ニッケルハルパのコンサート、もしくはニッケルハルパがどこかしらで登場するコンサートになっています。

演奏家たちはコロナ禍で色々大変だっただろうと思うのですが、日本にいる私にとっては、スウェーデン人の演奏やワークショップが画面越しにでも見られるのは本当にとてもありがたいことでした。

では、和訳をしてみて思ったことを書いていきます。

①頭に入る・記憶に残る

「和訳をして、それをブログに載せる」という作業をすることで、コンサートの内容がより頭に入ってきやすくなると思いました。

自分で聴くだけだと、おそらくわからない単語はそのまま飛ばしてしまうし(なんとなく推測しながら聞くだけで、実際に調べたりはしない)、1回聞いただけで理解した(と思う)文は、次回の視聴からは飛ばしてしまうと思います

すると、視聴してもう3日後には、コンサートで話された内容すら忘れてしまうと思います。

和訳をして、しかもそれを他の人に向けて公開する(自分なりに責任を持って公開する)ことで、コンサートで話された内容をより深く理解できるし、コンサートを見終わった後もずっとエピソードを覚えていられて、良いなと思いました。

②何度も聴く・見ると良いことがある

人によってタイプの違いがあるかもしれませんが、私は「好きな演奏は何度も繰り返し聴きたいし見たい」タイプです。

Spotifyで聴く音楽も、基本的には一定期間ずーっと同じアルバムを聴きます。

それが好きなんです。

何度も何度もその演奏にふれることで、良いなと思う気持ちがもっと膨らんでいくし、最初は気がつかなかった細かい点により気がつくようになります。

また、その演奏や音が自分の中に入ってくる感じもあります。

良いなと思う演奏は、私の「ホーム」です。

その演奏を聴くと、落ち着くし、元気になるし、安眠できるし、(楽器を手にしていなくても)音源を聴くだけで上達します。

本当です。

何かで迷っている時も、それらの演奏を思い出すだけで、自分の気持ちに気づけたり、進むべき方向がわかることがありますし、

モヤモヤしている時、疲れている時も、そういう演奏を10分くらい聴くと心がすっきりして、疲れが取れるのがわかります。

和訳を通して、何度も同じコンサートの同じ場面を聴いたり見たりして、とても良い効果があるのを感じました。

そして同時に、「ああ、私このコンサート、もっと何度も聴きたいな」と思いました。

③スウェーデンの雰囲気を楽しんでもらいたい、と思う

そもそも和訳をやろうと思ったのは、最初に訳した「Duo Cavez / Paulson」の動画を見ていて、

「Josefinaの言っていることがわかったら、日本の人たちにも、このコンサートをもっと楽しんでもらえるんだろうなあ」

と思ったからです。

それに、スウェーデンの演奏家たちがどういう風にコンサートをすすめるのか、そしてそれを聴いたお客さんたちがどう反応するのかなどを、ぜひ見て楽しんでもらえたら良いなと思いました。

スウェーデンの伝統音楽の魅力を日本で伝えるには、スウェーデンの人たちが伝統音楽をどういう風に楽しんでいるのかを、実際に見てもらうのが早いと思います。

その際、私のスウェーデン語の知識で、何か人の役に立つなら、使っていこうと思いました。

(ただし、本格的な翻訳の作業や依頼は仕事としてお金をいただいてお引き受けしています。ブログは私が自主的に選んだテーマで自由に訳しています)

それから、「スウェーデン語に詳しい人」、「伝統音楽に詳しい人」など、各方面に詳しい方は日本で(日本人で)それぞれいらっしゃると思うのですが、「どちらにも詳しい人」ってあまりいらっしゃらないかなと思ったので…

あらゆる面で自信のない私(どちらの分野も「そこそこ」な私)にとっては、着手しやすいことでもあったんです(笑)

ハードルが低く感じたんですね。

特にコンサートの和訳というのは、演奏家たちもお会いしたことのある人が多いですし、彼らの考え方も身近に感じられる気がするので。コンサートの場所も行ったことがあったりとか。

ある意味、日本で自分にしかできないことではないかと思っています。というのはおごりすぎかもしれませんが。

素晴らしいコンサート、ぜひ日本でも楽しんでいただけたらと思いますし、私もそんな風に、もっと演奏していきたい!と思っています。


以上、コンサートの和訳をしてみて思ったこと3つを書きました。

こういう記事(和訳ではない記事)は3週間ぶりくらいに書いたので、自分の思っていることを過不足なく言葉で表現するのって難しいな~と、あらためて思いました。

「同じコンサートを何度も見るのが好き」と書きましたが、実は私もブログや練習やその他に追われて、訳した5つのコンサート、あまり見返せていないんです…。

ですので、明日以降はこの5つのコンサートをまとめた記事が続くと思います。(形式はまだ考え中です)

まとめ記事を書きながら、私自身、コンサートを振り返って見る時間を作りたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。