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Anna Ekborg i Bror Hjorths ateljé(2022.1)コンサート和訳⑥

/ ニッケルハルパ奏者

Anna Ekborgのソロコンサートの和訳⑥です。

動画

前回の続きから(45:44~)の再生です。

ポルスカばかりになりますね(笑)

でも、ここでワルツも演奏したいと思います。

私のとても大好きなワルツです。

Ore(オーレ※地名)のワルツで、Djäken Anders Andersson(イェーケン・アンダーシュ・アンダーション)伝承の曲です。

彼は“Pisten(ピステン)”とも呼ばれていました。

では、「Pistvalsen(ピストヴァルセン、ピステンのワルツ)」です。

⑨(46:07~)Pistvalsen(ピストヴァルセン)(Djäken Anders Andersson(Pisten)伝承のワルツ)

(48:45~)

ありがとうございます。

この曲は本当に私の大好きなワルツなんです。

ダンスの演奏ですごく難しいなと思っているのが、この曲と同じくらい素晴らしいワルツを、他に思いつかないことです。

なので、他に本当に良いワルツをご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

あと一カ月ちょっとしたら、ストックホルムでダンスの演奏をする機会があります。

3月5日です。Stallet(スタッレット※という所。よく伝統音楽のコンサートなどが開かれる)でコンサートをするので、その後でおそらくダンスの時間になるかなと思っています。

そこでRättvikのポルスカをもっと演奏する予定です。

興味のある方、本日演奏を聴きに来られなかった皆さん(配信でご覧の皆さん)も、ぜひお越しください。

では、ポルスカをもう1曲演奏します。Petters Erik(ペッテシュ・エリック)伝承のポルスカです。

彼はこの曲を、角笛を演奏していたRis Kersti(リース・ケシュティ)から教わりました。

※“Ris Kersti”はRis Kerstin Persson(リース・シャシュティン・ペーション)という名前の女性のようです。彼女のWikipediaページ(スウェーデン語)(←角笛を吹いている写真が載っています)

⑩(49:35~)Polska efter Ris Kersti(リース・ケシュティ伝承のポルスカ)

ありがとうございます。

次で今夜の最後の曲になります。

今夜、こうして来ることができてとても楽しかったです。

ご覧の皆さまも、(いらっしゃるのかどうか)わかりませんがきっといらっしゃると良いなと思います、ありがとうございます。

そしてBilda(※コンサートの協力機関)とBror Hjorths Husにも、このような素敵なコンサートをアレンジしてくださり、感謝を申し上げます。

CDを購入したいという方がいらっしゃいましたら、さきほどもお話ししましたが、受付のあたりで販売していますし、注文もできます。

さっきも話に出ましたが、このCDは1日で録音したものなので、ちょっとしたドキュメンテーション(参照文献)といった感じでお聴きいただけると思います。

その日、それらの曲がどういう風に演奏されていたか、という。

きっと一部の曲は、本日の演奏とは違って聴こえるでしょう。

今夜演奏した曲以外のRättvikのポルスカも収録されていますし、それから、marsch(マルシュ、行進曲)もありますから、3拍子の曲だけではありません。Orsa(オッシャ※地名)で伝わるmarschです。

では最後に、Folkmusikens hus(※ダーラナ地方にある伝統音楽の情報センターのような所)のアーカイブ(録音)で見つけた曲を演奏します。

最初に録音を聴いた時、はじめから、これはとても素晴らしい曲だと思いました。私が聴いたのはPåhl Olle(ポール・オッレ)の演奏でした。

それで、その録音を全部聴き終わる前に、この曲を覚え始めたのです。

まず最初の部分(Aパート)がきて、それを少し時間をとって覚えて、その次にBパートが来て、その後にCパートが来ました。

そして4番目の部分が来て、「次はきっと最初に戻るだろう」と思ったら、5番目のパートが来たんです(笑)

(※多くの曲はA・Bの2パート構成、もしくはA・B・Cの3パート構成が定番)

ですので、曲を覚える際にはまず録音の全体を聴いて、覚え始める前に曲の全体像を把握することをおすすめします。

当時、私は(最初に全体を聴かなかったので)把握するのがすごく難しいと思ったので(笑)

そんな風に、私はPåhl Olleの演奏を覚えることから(この曲を)弾き始めたのですが、これはBoda(ボーダ※地名)のKöpmanspolska(シュープマンスポルスカ)のバリエーションの1つで、同時に、Timas Hans(ティーマス・ハンス※Oreの演奏家)伝承曲ですのでOre(オーレ※地名)のニュアンスも入っています。

それから、この曲は『Svenska Låtar(※「スヴェンスカロータル」という有名な曲集)』にも書かれているのを見つけました。これも少し違うバージョンでしたし、Ola Bäckström(オーラ・ベックストルム※演奏家)が演奏している少し違うバージョンのものも聴ききました。

そしてまた、数年前にHadrian Prett(ヘイドリアン・プレット※Bodaの演奏家)が先生として来てくれた時に、彼の演奏を録音させてもらいました。これもまた少し違って聴こえました。

ですので、この曲は私にインスピレーションを与えてくれたすべての色々な演奏を、混ぜ合わせたものになります。

私自身のバージョンです。

では、お聴きください。

本日はお越しいただき、ありがとうございました。

※参考:Ola BäckströmのWikipediaページ(スウェーデン語)

⑪(53:26~)Polska efter Timas Hans(ティーマス・ハンス伝承のポルスカ)

(続きは明日)


今日はここまでです。

最後に演奏していた曲に関して、Annaの話の中で名前が出ていた演奏家の演奏(音源と動画1つずつ)がYouTubeにありましたので、そちらの動画も明日の記事に貼りたいと思います。

こちらのコンサートの和訳も、明日の記事(今日の補足とアンコールの和訳)で終わりです。

お読みいただき、ありがとうございました。