前回に続き、「Bingsjölåtar i Uppland(ウップランド地方のビングフェーの伝統曲)」のコンサートの和訳をお届けします。
前回の記事はこちら→「Bingsjölåtar i Uppland Erika/Robert/Örjan」(2022)コンサート和訳①
動画
前回の続き(13:55~)から再生します。
③(11:12~)“Prispolskan”(Polska från Bingsjö, efter Hjort Anders)プリースポルスカン(Bingsjöの伝統曲)の後から。
(13:55~)
(Örjan):Bingsjöは皆さんご存じの通り、ダーラナ地方(Dalarna)のちょっと入ったところにあります。
ヘルシングランド地方(Hälsingland)にも割と近いです。
Bingsjöで演奏していた演奏家の多くは、多くの場合、ヘルシングランド地方の伝統曲もレパートリーとしていました。
Hjort Andersもそうですし、Bingsjöの他の演奏家たちもそうです。
次の曲はKapten Söderholm(キャプテン・セーデルホルム)が伝えた曲です。
彼は○○だよね?(とErikaたちに訊く)
(※○○は聞き取れませんでした、すみません。キャプテンの説明だと思いますが)
(Erika):うん…もしくは「海のキャプテン」(※海軍の司令官とか)とか…?(笑)
(Örjan):海のキャプテン、まあ、なんかそういう感じの人なんですが、とにかくそういう人がヘルシングランド地方のLos(ロース※地名)にいたんです。
ということで、その曲を今から演奏します。
(キャプテンが何なのか誰もよくわかっていないので、Erikaがお客さんと笑いあいながら、「でも海のキャプテンっていう感じしますよね?」とお客さんと話す)
④(14:49~)Vals efter Kapten Söderholm(キャプテン・セーデルホルム伝承のワルツ)
※ずいぶんと楽しげな曲で、意外でした。ワルツとは言っていませんでしたが、ワルツだと思います。見ているとつい笑ってしまうそうな曲です、弾きたいです。
(18:08~)
(Robert):Viksta-LasseとHjort Andersは、Johan Olsson(ヨワン・オールソン※演奏家)と一緒にノルウェーへ演奏のツアーに行きました。
彼らは寝台列車に乗って、(寝台に)横になりました。
列車は上下の揺れや振動がすごかったので、Hjort Andersは言いました。
「電車は振動で上下に揺れているけど、心臓は自分のところで止まっているみたいだ」と。
Viksta-Lasseは言いました。
「それは人生の最後にやることだよ」と。(笑いが起きる)
冗談はさておき、次に演奏するのは「D-moll polska(Dマイナーのポルスカ)」です。
⑤(18:58~)D-moll polska(Dマイナーのポルスカ)
※曲の最初の方で映像と音声が一瞬だけ飛びます。
(21:00~)
(Erika):ありがとうございます。
曲たちが本当にいつ終わるのかは、誰にもよくわかりません(笑)。
ですので、雰囲気を感じながらになります。
でもここで一旦落ち着きますかね。
(Örjanが「そうだと思うよ」と同意する)
(笑いが起きる)
(※ここ↑違っていたらすみません)
私が小さい頃、Robertのお父さんのBosseの家へ曲を教わりに行っていました。
その頃あなた(Robert)はハードロックに夢中で、ロングヘア―の巻き毛(パーマをかけたロングヘア―)で、エレキギターばかり弾いていましたね。
そしてその後でまたフィドルになりましたが。
でも、楽しかったです。毎回Bosseの家に行く度に、新しい曲を教わり、家に持ち帰りました。ほとんどはポルスカで、時々ワルツ。
そしてごくごくたまに、ポルケット。
私たち、ポルケットは、あまりたくさんは演奏していないと思います。
でも、1曲美しい曲を見つけましたので、その曲を今から演奏したいと思います。
Bingsjöのポルケットです。
それ以上は特に言うべきことは無いかなと思いますが。
Robertはポルケットが大好きですね。
結婚式に演奏家が呼ばれると、結婚するカップルに対して曲を演奏する、もしくは曲を作って行きます。
たいていは「結婚行進曲」(Brudmarsch)、「結婚式のワルツ」(Brudvals)や、「結婚式のポルスカ」(Brupolska)ですが、最近Robertが呼ばれて作ったのが「結婚式の“ポルケット”」(Brudpolkett)なんですよ。
(客席ざわざわ)
それが、Robertのポルケットへの愛情を物語っているかなと思います。このタイプの曲への愛をね。(笑いが起きる)
次の曲は、「Hjort Anders伝承のポルケット」です。
(※ハードロックの話は、以前Maskinのコンサートを訳した時に、Erika自身も「ハードロックにハマった少女だった」と自分で話していました(私の聞き間違いでなければ)。その時の訳→「Maskin」のコンサート日本語訳②)
(※Brudpolkettは確かに初めて聞きました、良いアイディアだと思いました。Robertは留学先でも、ポルケットのワークショップを開いて教えてくれました)
⑥(22:30~)Polkett efter Hjort Anders(Hjort Anders伝承のポルケット)
(24:55~)
(Örjan):カンニングペーパーが必要です。
1926年、Viksta-Lasse、本名Leonard Larsson(レオナルド・ラーション)はLinnea Viking(リネア・ヴィーキング)と結婚しました。
結婚式ではHjort Andersからの電報を受け取りました。結婚の祝電です。
とても美しいものです。
家で枠に入れて他の電報と一緒に飾っておくような。手書きの文字と絵が描かれていて、とてもきれいです。
言葉も、今日ではあまり書かれないようなものを使っていて、古いスウェーデン語で美しいのです。
それをこれから読み上げたいと思います。
(※ここからの訳はちょっと適当です。すみません。なんとなくこういうことを言っているな、という感じでご覧いただけたらと思います。しかもオチだけよくわかりませんでした)
LeonardとLinneaへ。
あなた方の結婚式の日に、心からのお祝いの言葉を述べたいと思います。
今あなた方の心が、お互いへの愛と神からの祝福を通じて1つになっているこの時、私の心からの願いは、あなた方が人生の岐路に直面した時、愛と調和(※調和→2人の調和。2人が一緒にやること。一緒でいること)が優先されることです、幸運と良き道のりがあなた方の人生をずっと支え続けるように。
演奏における我が兄弟よ(※Viksta-Lasseのこと)、何度でも、人生の難局をあなたの音楽で癒しなさい(豊かにしなさい)。あなたの心の中の花のために、演奏し、歌うことによって。
歌の歌詞にある(歌われている)通り、私は妻をめとりました。親切な人で、楽しそうで明るい人です。
そして朝から晩まで猫にふれます、自己中心的ではない猫です、一分一秒も。(笑いが起きる)
――Hjort Anders Olssonより。
(拍手が起きる)
(※オチの猫のくだりだけ意味がわからないので、違うかもしれません。すみません)
同じ晩(結婚式の晩)、(Viksta-Lasseは)王様と、Brorからも言葉をもらいました。
ただし、それらは結婚式それ自体に向けてのものではありませんでした。
(王様からの電報の方は)ただ「Hans Majestät Konungen」と書いてあっただけでした(※王様のサイン的なものだと思います)。なぜなら、Viksta-Lasseは王様からフィドルを手に入れていた(もらった)からです。
そして、Bror Hjorthの方は、パリから電報を送られたのですが、そこにはこう書かれていました。
Hej.(こんにちは)
――Bror(Brorより)
(笑いが起きる)
あまり長くは書いていませんでした。
というわけで、ここで「Kärleksvisa」(愛の歌)を演奏したいと思います。
この美しい結婚式の手紙の後にはぴったりです。
Pekkos Per(ペッコス・ペール※Bingsjöの演奏家)の「Kärleksvisa」(愛の歌)です。
⑥(27:34~)Kärleksvisa efter Pekkos Per(Pekkos Per伝承の愛の歌)
以上、Bingsjölåtarの和訳②でした。
MCにいちいちおもしろい話を入れてくるのがすごいですね。
訳はところどころ微妙なところがあってすみません。
調べてもわからない所は今は仕方がないので、とりあえずさくさく先にいっちゃおうと思っています。
明日もお楽しみに。
お読みいただき、ありがとうございました。