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しっとりとした1曲。Hoven Drovenの「Årepolska」

/ ニッケルハルパ奏者

「Årepolska」という曲があるのですが(スウェーデンのJämtland(イェムトランド地方)のÅreというところのポルスカ。伝統曲)、結構好きで色々な人のバージョンのものをよく聴きます。

曲自体はポルスカなのでさくさく弾いて良いと思うのですが、この曲に関してはなんとなく、この動画のようなしっとりしたアレンジが私は好きです。

ちなみにHazelius Hedin(ハゼリウス・へディーン)というデュオがいるのですが(これで一人の名前みたいに見えますが、それぞれ二人の名字をとったものです)、この二人のアレンジも好きなのですがYouTubeでは見つかりませんでした。同じアルバムの別の曲達はアートトラックで存在しているのですが、この曲だけありません。残念。

(アートトラックは「ミュージシャン名+トピック」で表示されているチャンネルで、CDとして出ている曲の音源がたくさんあります。違法アップロードではなくYouTubeの公式なもので、聴けば広告が入りアーティストに支払われる仕組みだそうです)

この動画の「Hoven Droven(ホーヴェン・ドローヴェン)」というグループはスウェーデンでとても有名なグループです。私は彼らのことには実はあまり詳しくないのですが、「詳しくないながらもそれでも現地で必ず耳に入ってくる名前」でした。「民族音楽にロックを取り入れたようなカッコいいサウンドを作るグループ」というのが私の印象で、この動画でも雰囲気が伝わってくると思います。

90年代頃から活躍しているので、映像も少しだけ古めかもしれません。

フィドルを弾いている人(Kjell-Erik Eriksson。シェル・エリック・エリクソン)はこのÅrepolskaの伝わる場所であるJämtland(イェムトランド地方)出身で、Jämtlandの曲をよく弾かれています。他のグループでも活動していて、日本の無印良品のCDの中の、歌が入っている曲でも演奏されています。昨日Olav Mjelvaのことを少し書きましたが、このKjell-Erikの弾き方も私はとても好きです。

音にはリズム感がちゃんとあるのに暑苦しくない、みたいな感じがクールです。あとJämtlandの曲は3連符の多い曲が特徴的なのですが、Kjell-Erikの3連符の弾き方が本当に良いのです。躍動感がありつつ、でも落ち着いていて、音の攻守のバランスが素晴らしいという感じがします。

ちょっとしっとりした曲にしてみました。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

229曲目は「kling klang klockan slår」です!