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自分のインタビュー内容の補足・解説①サマーコースで教わった曲など

/ ニッケルハルパ奏者

先日公開になった、ニッケルハルパ協会の本田倫子さんからのインタビュー(記事・動画)ですが、色々と私の方で補足したいな~と思いまして。

特に、話の中で出てきた「曲」や「演奏家」の音源紹介、あと少しスウェーデンの文化の紹介(食べ物について補足)などができたら良いなと思ったので、「補足・解説」として何回かに分けて書いていきたいと思います!

(おそらく、記事や動画をご覧になっていなくても読める内容です)

今回は①の内容からです。

★インタビュー記事と動画についてはこちら→【記事・動画公開①】ニッケルハルパ協会インタビュー①(スウェーデン留学のきっかけなど)【記事・動画公開②】ニッケルハルパ協会インタビュー②(ニッケルハルパ留学の話など)+ニクラスの話

サマーコースで教わった曲3曲

まず、私が参加したサマーコースについてあらためて。「Blekinge Jazz & World」です。

★「Blekinge Jazz & World」Facebookページ→https://www.facebook.com/blekingejazzandworld/

(毎年の写真が出ているので雰囲気がとてもよくわかります↑)

以前もブログに何度か書いていると思いますが、このサマーコースはジャズピアニストのLars Jannson(ラーシュ・ヤンソン。世界的に大人気で、日本にも演奏にいらしている)のトリオを中心に、様々なジャンルのミュージシャンが先生としてそれぞれワークショップをしてくれるサマーコースです。

生徒は、なんの楽器でも参加可能で、ワークショップは基本的に事務局が組んでくれた適当なグループ(毎回違う人とのグループ)で、アンサンブルで参加します。

最後にコンサートがあって、確か皆でBBQ(ソーセージを焼いてパンにはさむ)をやって終わりでした。

その時に私がニッケルハルパ奏者のEmilia Amperに教わった曲がこちらです↓インタビューでも話題に出していました。

①Silkesvalsen(シルケスヴァルセン)

ダーラナ地方のÄlvdalen(エルヴダーレン)という所のワルツです。

私はこの曲はとてもカッコいい曲だな~と思って、クラリネットで吹くのが少し難しかった気がするのですが(当時私はクラリネットで参加していました)、気に入って自由時間によく練習していました。この↑音源のような味のある感じではなく、もっと「ただ普通に音を吹いていた」みたいな演奏だったと思いますが。

(Folkmusikが初めてだったので、「味がある」とかもよくわからなかったですね)

②Brudstykke(ブルードスティッケ)

こちらはデンマークの結婚式の曲です。

動画はどちらもアレンジが効いていますが、こんな感じの曲です。

私の感想としては、「AパートとBパートが逆っぽい感じに聴こえる曲だな~」と思います。Aパートが短調っぽい感じで、Bパートが明るい感じなのですが、Bパートの明るい方が曲の出だしっぽい感じがするし、Aパートの短調の方が後半感があるな~と。

最後は、「ラーシドレッレッレー」と終わるそうで、別の人に教わった別のデンマークの曲も同じような終わり方をしていたので、デンマーク曲の定番の終わり方なのかな?と思います。

この曲を教わった時に、Emiliaがすごくうっとりしとした感じで、曲の解説をしてくれていた気がするのですが(王子だか王女だかが、ロマンチックでどうのこうの…みたいな。「すごくロマンチックで~」と熱弁していたのは覚えている)、詳しくは残念ながら全然覚えていません。というか理解できていなかった気がします。

(Emiliaの演奏がめちゃめちゃきれいだったことは覚えています)

そして、クラリネットだと、このゆっくりさだと息が続かなくて(唇も疲れるので)、吹くのはちょっと大変でした。でもとても良い曲です。

曲名のBrudは「花嫁」とか「結婚式の~」という意味。「stykke」というのは、単語自体は幅広い意味合いがあり、「(~な)もの」という感じで、文脈によって具体的な訳が変わるのですが、ここでは「曲」という意味です。スウェーデン語だとつづりが「stycke」になりますが、デンマーク語だとstykke、「kk」になるのが特徴的です。(幸せ=lyckaとかもそうですね。スウェーデン語だとlycka、デンマーク語だとlykke)

③Lars Persson(ラーシュ・ペーション)

スウェーデンの伝統曲として教わったのはさきほどの2曲で終わりで、インタビューでもそうお話ししたのですが、実はインタビューの後に思い出したのが1曲。

こちらは、楽器ではなくて「歌」でEmiliaから教わりました。

この時は確か、Emiliaの授業の中でも特に「スウェーデンの伝統音楽を初めて体験する人向け」みたいなワークショップで、「ポルスカ」(3拍子の曲)の説明がされた後で、「楽器で演奏するよりも歌う方がリズムをとりやすいから、歌いながらポルスカの1・2・3のリズムを皆で体験してみよう~!」みたいな感じで歌った歌でした。

皆でその場で立って、1・2・3の足踏みをしたり、揺れながら手拍子をしたり?しながら歌った気がします。

私が初めて覚えたポルスカはこの歌でした。(さきほどの2曲もポルスカではないので)

コンサート前に、先生のスウェーデンギャグが冴えわたる(でも誰も笑わない)

このLars Perssonですが、サマーコース終わりのコンサート準備の時に、「何の曲をコンサートで演奏するか」の多数決みたいなのをやったんですよね。

Lars Perssonはコンサート曲としては選ばれなかったのですが(①と②の曲はやりました)、ホワイトボードに曲名を書いていった時に、ジャズミュージシャンの先生が冗談で「Lars Persson」を「え?Clas Ohlson?」みたいな感じで、ちょっと笑いながら言い間違える、みたいなのをやったんです。

(※Clas Ohlson(クラス・オールソン)というのは、スウェーデンでとても有名なホームセンターのチェーン店です。水色の看板のお店)

で、私は「はっ!スウェーデンギャグだ!」と思って笑ったのですが、周りの人があまり誰も笑ってなくて「えー!!おもしろいのに!!」と思ったのを覚えています。笑っていないというか、誰も聞いていなかっただけかもしれませんが。

録音・録画をしなかったことを後悔

また、伝統音楽界だと、ワークショップやレッスンの最後か途中に、必ず「録音・録画」の時間を設けてくれるのですが(あとで復習するために)、当時の私はその慣習を知らなかったので、「録音・録画の時間だよ」と言われても「え、スマホが今手元に無いんですけど…」みたいな感じで、Emiliaの歌や演奏を録らなかったことを後悔しています。録っておけば良かった~!!と。


今回はここまで。本当はサマーコースの先生たち(ミュージシャンたち)のご紹介と、食べ物の話も補足しようかと思ったのですが、時間が無くなってしまったのでまた次回にします!

ではまた明日。