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共鳴弦の試み、その後

/ ニッケルハルパ奏者

今回は短い記事になりますが、「共鳴弦の試み」のその後について報告します。

共鳴弦の試み、その後

先週だったと思いますが、「共鳴弦のチューニングを変える試みをしている」と書きました。

その時の記事はこちら→共鳴弦のチューニングを下げる実験について

これは具体的には、「共鳴弦の最低音の設定を下げる」(Gから1オクターブで設定していたが、Eから1オクターブにしてみる)という試みです。

(共鳴弦は12本あり、1オクターブ分すべての音に対して1本ずつ存在しているので、最低音の設定音を下げても「共鳴弦から無くなる音」というのはありません)

この試みの目的としては、「楽器全体の張力を下げて楽器の負担を減らす」ことで、もしこれをやっても楽器の響きがそんなに変わらなかったり、デメリットがそんなに無いようであれば、続けてみたいなと思って始めました。

その後どうなったか?

先週の記事を書いた時点では、「音程が安定し始めた・演奏弦の弾き心地が少し戻ってきた」という時点で終わっていました。

その後どうなったかというと、特に問題などは起きず、ここ2~3日は、「共鳴弦のチューニングを変えたこと自体を意識しなくなってきた」という感じです。

良い意味で意識しなくなりましたね。慣れてきたというか、自然になってきたような気がします。

(今日の記事のあっさり具合からしても、意識しなくなってきたことが感じられるかもしれません)

まるで「以前からこういうチューニングだった」かのような感じで、音程もそんなにずれることも無くなってきたのと(普通にずれる程度のずれは全然ありますが)、チューニングをした時の共鳴弦の「音の感じ」や「弦のハリの感じ」、「ペグのしめ具合」も、この前の「ゆるゆる」な感じではなく、ちゃんと弦が張っている感じになってきました。

(共鳴弦の響きも、音程の安定に伴って戻ってきた感じがします)

演奏弦の弾き心地としては、チューニングを変えた当初は「やわらかすぎる」と感じていて、それに合わせて弾いていましたが、弾き心地が戻ってきて弦からの反発や抵抗が戻ってきた(ように感じている)分、反対にここ2~3日は「弦がかなり硬くなった」感じがして、やわらかい時とはまた別の弾き方が求められているような気がしています。

硬く感じるからといって、自分の弾き方も硬くしてしまうと良くないかなと思うので、柔らかさと反発力を両方上手く使えると良いなと思っています。

また、楽器の持ち方や姿勢もそこに影響していると思いました。

自分の「身体の感じ」が変化することで、楽器の響きや、音を出した時の弦の硬さの感じ方、弓から弦への力の伝わり方が変わるんですね。

なので「弦があまりにも硬すぎる」「弾き心地が硬すぎる」と感じる時は、必ずしも弦だけの問題ではなくて、楽器の構えや身体の感じがどこか窮屈になってしまって、「力でどうにかしようとしてしまっている」ことも多いのかも、と思いました。

楽器が自分の身体にぴったりとくっつぎすぎてしまっている(自分が楽器を抱え込みすぎている)、とか。

共鳴弦のチューニングを変えたことで、結果的には、自分自身の「音の出し方」と、「共鳴弦の響きも含めた楽器全体の響き」というものに対して、より意識する2週間になったように思っています。

弾いた時の感じ方や、響きの聞こえ方というのは、自分の状態によってもかなり変わる(主観的なもの)ので、私が感じていることもほんの一例になるとかと思いますが。

また何か変化があれば書いていきたいと思います。


という感じで、今回はとても短い内容なのですが、共鳴弦の試みのその後について書いてみました。

参考にしていただけましたら幸いです。

今日は月曜日ということで、なんとなく気持ちが引き締まりますが、どうぞ良い一週間をお過ごしください。