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スウェーデンのTV番組紹介(農場を買った破天荒な夫婦・フランスの廃屋をリフォーム)

/ ニッケルハルパ奏者

ブログを3日間くらい更新していなかったのですが、何をやっていたかと言えば、CDのブックレットの中身をひたすらイラストレーターで作っていました。

やり始めると凝ってしまうのが私の癖なので、イラストレーターの使い方も見よう見まね・試行錯誤でなんとかやっていて、それはそれで楽しいのですが。

ここ一カ月くらいずっとそうなのですが、普段ブログに書くためにスウェーデンの伝統音楽(その他なんでもスウェーデンに関することなら)の話題をインプットするのが私は好きなのですが、そのインプットの作業が10月から全然できていないことにかなりストレスを感じていて、限界になりつつあります…。

スウェーデン語で、マニアックな話題にふれたいです…。

インタビューとか訳したい…。

好きなスウェーデンのTVの新シリーズも始まったのに見られていないのです…。見たい…。

ということで今回は、伝統音楽ではないのですが、その分調べずにパッと(ちょっと無責任に)書ける話題として、私の好きなスウェーデンのTV番組を勝手に紹介してみたいと思います。

たしか以前書いた番組はこちら→私が好きなスウェーデンのテレビ番組について。(2020)

スウェーデンのTV番組について(私が好きな番組と、Det sitter i väggarnaについて)(2023)

おそらく同じ番組について今まで何度も書いていると思いますが、今回は違うのを書いてみます。

気になるものがあればSVT(スウェーデン国営放送)のHPで見てみてください。過去シーズンは見られないかもですが、私が見ているのはたいてい外国でも無料で見られるものなので、字幕付きで見られます!

「Hjälp, vi har köpt en bondgård!」(助けて、農場買っちゃったよ!)

【都会暮らしをしていた夫婦(家族)が農場を買って田舎暮らしを始める】ドキュメンタリーシリーズです。

この番組の見どころは、主役のご夫婦が(私的に)「超破天荒」なこと。

日本だったら、テロップで「※真似しないでください」が常に出そうな感じ。

私は最初はあまり見ていなかったのですが、数年前に暇だった時に見始めて、それから毎年見ています。

※スウェーデンのTV番組は、人気番組であっても1年間ずっと放送しているのではなく、毎年1シーズン(3カ月間)しかやりません。なので、毎年放送していない時期に番組制作会社が番組を撮り溜めして、シーズンに一気に放送します。

もう今はシーズン6くらいまでやっています。6~7年間くらいやっているんですね。

私はもともとは「雰囲気の素敵な感じの番組」が好きで、「おしゃれな感じの落ち着いた番組」が好きだったので、このシリーズは見ていませんでした。

…と言えば、だいたいどういう番組か想像つくかと思いますが(笑)、こちらはドキュメンタリーなのもあって、とにかくてんやわんや。がっちゃがちゃ。段取りも変更。思いつきで行動。トラブル続出。

せっかく作った羊の柵がすぐに破られる。

動物たちが逃げ出す(わりと常に)。

その分、田舎暮らしの良いところと悪いところがそのまま見えるような番組です。

また、主役のご夫婦がカメラの前でも普通によくケンカします。

それがいつもだいたい同じ理由で(「自分の大変さを相手がわかっていない」という理由)、人のケンカをこうして見る機会がなかなか無いので、おもしろくもありつつ、ケンカしないで~とも思ってしまう。

二人のケンカにだんだん慣れてきてしまった自分もいます。

(スウェーデンのTVでも台本や段取りはありますが、たぶんケンカのシーンは台本通りではないのだろうと予測できる)

とは言いつつも、このご夫婦はそういうちょっと破天荒な所が魅力的でもあって、そんな風に思い切りが良くなければいきなり「そうだ、農場を買おう!」とはならないし、思いつきで行動する人でなかったら、「そうだ、子どもが遊べる小屋を作ろう!(いきなりガシャンガシャンとショベルカーを動かし始める)」とはならないわけです。

お二人とも私よりちょっと年上くらいだと思いますが、奥さんのBritaはすごくきれいな人で、旦那さんのKalleは、私的には、「めちゃめちゃワイルドな大泉洋さん」みたいな(見た目は。中身は全然違う気がする)人で、二人ともおちゃめです。よく踊り出します。

「Hjälp, vi har köpt ett franskt ruckel!」(助けて、フランスの廃屋買っちゃった!)

そして、そんなご夫婦の奥さんBritaが主役のスピンオフ番組が去年から始まりました。

それがこちらの番組。【フランスの片田舎に(別荘として)廃屋を買ってリフォームする】という番組です。

もちろん農場の方もあるので、あくまでも別荘としての管理ということですが。

(今シーズンはまだ見られていないのですが、一昨日くらいに始まりました)

これもおもしろい、というか、私はこっちの方が好きかもしれないですね。

奥さんのBritaは、旦那さんのKalleよりももっと内装とかにこだわりがある人で。Kalleはあまりこだわりが無くて「とにかくプロジェクトを完成させろ」派なんですが、Britaはアーティスト気質なので、思いつきで色々始めるし、こだわってきれいな感じに仕上げるんだけど、完了させるのが苦手で、中途半端なプロジェクトがごろごろ転がっている、という。ちょっと親近感…。

でも、こういう「こだわりがある人」のリフォームとか内装作りのプロジェクトって、すごくおもしろいんですよ。

(スウェーデンの人はリフォームやインテリアに興味がある人が多いので、そういう系の番組が多いです)

まず、スウェーデンのこういう(インテリア好きな)人って、私の偏見かもしれませんが、皆さん「中古市」とか、「中古品のお店」に行くのが好きなんですよね。

それで、他の人が「いらないや~」と投げ捨てたようなものを見て「えっ!これきれい!」「ウソ、これかわいい!」って、口に手を当てて目を輝かせているのを見るのが私は好きです。

「この人の目には(この古ぼけた布が)とても素敵に見えるんだな~」と。

日本だと、新品主義みたいなところがあるので、汚れた白い布とかは捨ててしまうと思うのですが、古いものや少し汚れたものなどに目を輝かせている人を見ると、それだけで私は結構癒される…。

しかもそういう品物ってたいてい安いので。(高かったら交渉しているみたいです)

「フランスに別荘を買う」なんて、さぞかし裕福なご家庭なのか?と思うかもしれませんが、家自体は本当に廃屋なんです。壁もボロボロ、屋根も雨漏り。おまけに3階(最上階)は鳩の死骸と糞だらけで、防塵服みたいなのを着ないと掃除ができないほど。

トイレも詰まってました。下水管のトラブルで、流すと逆噴射してくる、みたいな。ブツがちょっと映ってましたし。

なので、きっと安かっただろうと思います。

「お金は安く、手間は惜しまず、古い物を使って、リフォームのプロセスを楽しむ!」というのがスウェーデン流のリフォームの極意だと私は勝手に思っているのですが(私はリフォームしたことないですが)、それをフランスで、トラブルまみれで頑張っているBrita(と、リフォームを手伝うお友達たち)に乾杯したくなるような番組です。

また、家とかリフォーム系の番組って、本人たちが頑張って、完成に近づいているのを見ていると、「あ、私も頑張ろう」って思えるんです。

手を動かせば、確実に一歩進む。

ブログも仕事もCD作りも一緒だ~!

ということで、私も引き続き手を動かしてなんとか終えたいと思います。


今回は、スウェーデンのTV番組の話とリフォームについて語ってみました。

スウェーデンのTVを見るの、私は本当に好きなので、スウェーデン語を勉強している方はぜひ好きな番組を見つけてみてください。

ちなみに、私がよく書いている「家の歴史の番組Det sitter i väggarna」ですが、今シーズンだけなぜか「有名人の家」特集で(普段は一般人の家なのですが、ネタが探せなかったのかも)、そのせいで今シーズンだけ外国では見られないんです。残念…。

(有名人特集というのも、スウェーデンではちょっと賛否両論みたいで。「有名人はもういいよ」という人も結構いて、やっぱりスウェーデンってそこまで有名人をチヤホヤしないんだな、とあらためて思っています)

では。