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「どうにかしよう」としなくて良い。

/ スウェーデンの民族楽器「ニッケルハルパ」奏者

昨日書いたことの続きのような感じになりますが、弾いている時の感じが「なんか微妙だなー」と思った時、それを「どうにかしよう」としなくて大丈夫です。

正確には、どうにかしようとする前に「まずやること」があります。

それは「今の自分の状態を知り、感じ、受け入れること」です。

弾きにくいのは、もしかしたら身体の状態が悪いのかもしれませんし、楽器の技術的な問題かもしれませんし、曲の速さが速すぎるだけかもしれませんし、曲や弾き方のイメージがそもそも違うのかもしれません。

もしくは、「何が原因なのかは具体的にわからないけどとりあえずなんかしっくりこないんだよな…」という場合もあると思います。

そんな時に「何が原因かはわからないけど、とりあえず何かがしっくりこない」ということをまずは感じて、受け入れます。その状態で弾きます。それだけで良いんです。

でもこれが結構難しいです。

なぜなら、私達は多くの場合「今の状態を受け入れる段階」をすっ飛ばしていきなり「なんとかしなければ」と思いがちだからです。それは、まだ朝起きてもいないのに夢の中で「遅刻だー!」と走ろうとするようなものではないか?と思います。

そうやって先を急いだ場合、だいたいは上手くいかないか、上手くいったとしても遠回りをすることになります。

夢の中で走るよりも前にまず起きろ、ということです。夢の中にいる時って「自分が夢の中にいる」と気が付かない場合が多いのですが、焦って心ここにあらずで周りが見えていない人というのはまさにその状態ではないかと思います。

自分で色々考えて弾いたり、原因を探したり、改善方法を探すことは素晴らしいことだと思います。それ自体は良いことです。ただその前に、まず今の自分の状態を一度知ること・感じること・受け入れる段階を経てみてください。そうすると、それだけで問題が少し改善したり、「どうにかしよう」ともがかなくても改善の道筋が開けてきたりします。

この方法は一見「何も解決していない」ように見えるくらいあっさりと気楽なものなので、頑張り屋さんで努力家で自分を追い込むタイプの人には受け入れがたいかもしれません。最初は「え?これだけ?」と思うと思います。自分が頑張っていないように感じるかもしれませんし、冷たい人間になったように思えるかもしれませんし、怠け者になったように思えるかもしれません。慣れるまではしばらく時間がかかるかもしれませんし、効果が出たのを自覚することすらも難しいかもしれません。

でも確実に効果があります。

何より、「頑張って弾く」癖を手放すことができます。ここでいう「頑張る」とは、「楽しめるレべルを超えて無理をしてしまう」ことを意味しています。

頑張って弾いてしまうと、上手くいかない時に挫折したり、人と比べて落ち込んだりすることが絶えません。それは自分が楽器や音楽を楽しむうえで、あまり必要ではないことのように思うのです。

「どうにかしよう」としなくて良い。ただ、今の状態を受け入れてあげてください。そうなっているのにも原因があるので、今、無理に直そうとしなくて良いです。

そうすると自然と良くなっていったりするものです。

159曲目は「Gås-Anders lillpolska」です!

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