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自分の身体のパーツの位置・形状を知る~身体が楽になる方法・鎖骨~

/ ニッケルハルパ奏者

「自分の身体のサイズ感を知る方法」ということを以前書きましたが、

自分の身体のサイズ感を知る~身体が楽になる、簡単でおすすめの方法~

それとほとんど同じ方法で、自分の身体のパーツの「位置」をさわって知ることができます。

普段、変に力が入ってしまう場所などは、これをやってみるとかなり楽になると思います。

私は、最近鎖骨の位置を意識しているので、鎖骨を例にやり方を書いてみます。

鎖骨

まず、鎖骨について少し書きますね。

腕は鎖骨から始まる

鎖骨は、普段あまり意識していないことも多いと思いますが、大事な場所です。

鎖骨の動きは腕の動きと連動しています。

ニッケルハルパを弾いている時も、鎖骨周りがゆるまると、腕の動きも良く(大きく)なります。

よく「肩甲骨から腕を動かしなさい」と一般的に言われることがありますが、私が身体の使い方を教わった時には、肩甲骨にとどまらず、「鎖骨から」腕を意識した方がいいと教わりました。

どういうことか、解説していきます。

「鎖骨ー肩甲骨ー上腕」という並びで接している

いわゆる「腕」(上腕から先)というのは、肩関節に繋がっています。

肩関節は、肩甲骨と、鎖骨と、上腕骨(腕の骨)によって成り立っています。

と言っても、この3つが肩関節を起点に3方向に繋がっているわけではなく、鎖骨が肩甲骨と接し(肩鎖関節)、肩甲骨のくぼみ部分(鎖骨と接している箇所とは少し別の部分)に上腕骨の先の部分がはまっている形になっています。

つまり、「鎖骨ー肩甲骨ー腕(上腕)」という並びで接しています。

(鎖骨が直接上腕に接しているわけではなく、肩甲骨を介しています)

私は、この3つが三つ巴のように一点で接しているのかと思っていたので、最初聞いた時は不思議な感じがしました。

鎖骨は腕の動きと連動している

鎖骨は、一方は肩甲骨に、そしてもう一方は胸骨(胸の前の真ん中の骨)と接しています(胸鎖関節)。

胸骨の動きは腕の動きとは直接の連動はしていません。例えば、胸骨を動かさずに、腕を動かすことができます。

一方、鎖骨は腕を大きく上に上げた時などに、腕の動きと連動して動くようになっています。

もちろんその先の肩甲骨なども、腕の動きとそのまま連動しています。

そのため、腕について考える時は、「鎖骨と肩甲骨の動きも連動している(腕は鎖骨から始まり、肩甲骨を通って上腕に繋がっている)」と意識するとよいのだそうです。

鎖骨の位置をさわって確認する

というように鎖骨の状態は腕の動きに影響するのですが、私は自分の身体の鎖骨周りが硬いなと感じていました。

そこで、自分の鎖骨をさわってみることにしました。

さわって感じた印象

さわってみて思うのは、

  • 意外と高い位置にある、思っていたよりあごや顔と近い
  • 外側にいくにしたがって、手前に向かって、結構カーブしている
  • 肩関節側の鎖骨の終わりは、意外と外側にある(背骨などから遠い位置にある)

ということです。

特に、「思っていたよりも高い位置にあるな」という印象が強かったです。

前回も書きましたが、この印象は、人によって全然違うと思います)

実際の位置や形状を確認すると少し楽になる

私は、おそらく鎖骨が「もっと低い位置(胸の少し上あたり)」にあると思っていたので、鎖骨の下から胸あたりにぎゅっと力を入れていたと思います。

鎖骨を下げるような動き、もしくは胸の上部を上げるような動き、でしょうか。

さわってみて、思っていた位置よりも結構距離があることがわかったので、それにともない、ぎゅっとしていた力が弱まって楽になるのがわかりました。

「胸の上部の力を抜く」と思うよりも、こちらの考え方の方が筋肉をゆるめやすいように思いました。

また、鎖骨は身体の外側にいくにつれて、手前側にカーブしているのですが、そのカーブを感じることで、肩が内巻きになるのが弱まり、楽器を弾いている時にも楽になると感じました。

放っておくとまたすぐいつもの状態に戻るので、継続して意識してみて、経過を見たいと思います。

上腕骨もさわってみる

また、鎖骨にともなって、上腕骨もさわってみました。

上腕は、鎖骨よりも骨の周りに筋肉や脂肪などがついているので、骨の位置がわかりにくいなと思います。

私は、なんとなく実際よりも骨が表面(前面)にあるようなイメージを持ってしまっているので、肩を前の方でぎゅっとしたり、脇をひらきがちです。

さわってみると、骨はもっと上腕の筒の中心というか、内部にあるなというのがわかります。

しばらくさわってそれを感じていると、それまでは前寄りだった上半身全体の重心が、より身体の中心側に寄ってきて、落ち着くように思います。

鎖骨と関連して、肩甲骨や上腕の方までさわってみると、肩のまわりがかなり楽になると感じます。

よくわからない場合も、試しに「左だけ」とか、「右だけ」でさわってみると、さわっていない方に比べて身体が変化しているのが感じられると思います。

実際の位置や形状をさわって知るだけでいい

こんな風に、自分の身体のパーツをさわってみて、実際の位置や形状を確認してみると、それだけで身体が少し楽になります。

また、前回も書きましたが、さわってみた時に、特に深くあれこれ考えたりどうにかしようと思う必要はありません。

ただ、「ここにあるんだな~」と思うだけで大丈夫です。

私も、ついあれこれしようと思いがちなのですが、最近はこの方法が一番簡単で、自然に身体が良くなるかな、と思いながらやっています。


もしよければ、ぜひ試してみてください。

お読みいただき、ありがとうございました。