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ヤン・ヨハンソン(伝統音楽をジャズで演奏したスウェーデン人ジャズピアニスト)とラップ・ニルス曲

/ ニッケルハルパ奏者

バタバタしていて、ブログの日にちが少し空いてしまいました。気合を入れ直してやっていきます。

ここ数日間の東京は寒暖差が激しく、暑かったかと思いきや急に寒くなったり、でもまた暑くなったり。

なんとなく疲れやすいような、身体が気温に追いつかないような日が続いています。

皆さんは体調など崩されていないでしょうか。

さて、今回は先日書いた「ラップ・ニルスのポッドキャスト(Lapp-Nilspodden)」にヒントをもらいまして、伝統音楽の話題のような、でも半分ジャズの話題でもあるような、そんなトピックを書いていきたいと思います。

★先日書いたラップ・ニルスのポッドキャストに関する記事→ニッケルハルパ/伝統音楽関連の話題いくつか

※ラップ・ニルス(Lapp-Nils)というのは昔の演奏家です。彼のことを扱ったポッドキャスト(スウェーデン語)を先日発見したので、そのことを指して「ラップ・ニルスのポッドキャスト」と書いています。ポッドキャストというのは、「音楽配信サービス内でいつでも聴けるラジオ」みたいな感じの番組です。

ヤン・ヨハンソン(Jan Johansson)-スウェーデンのジャズピアニスト

スウェーデンや北欧も「ジャズ」が有名なのですが、スウェーデン人ジャズピアニストのなかでも、有名な人物の1人が、ヤン・ヨハンソン(1931-1968)です。

★一応英語のWikipediaがこちら

彼は残念ながら若くして亡くなったのですが(交通事故により)、スウェーデンなら、「ジャズを知らない人でも名前くらいは聞いたことがある」というような演奏家かなと思います。

(逆に、スウェーデン以外だとあまり知られていないかもしれません)

アルバム「Jazz på svenska」(=スウェーデン語のジャズ)の大ヒット

彼のアルバムに「Jazz på svenska」(ヤズ・ポ・スヴェンスカ。意味は「スウェーデン語のジャズ」)という作品があります。

このアルバムの収録曲すべてで、彼は伝統音楽(民族音楽/民俗音楽)をジャズ風にアレンジして弾いていますが、これがスウェーデンで大ヒット。

今でもこのアルバム内の曲がTVのBGMやその他色々な場所で使われています。

たとえば、この曲↓(Visa från Utanmyra)

スウェーデンにいると、タイトルは知らなくても、なんとなくこの曲の冒頭くらいは聞いたことがあるかと。

(この伝統曲をというよりは、「ヤン・ヨハンソンのこの演奏録音を」です)

あとはこちらとか↓(Gånglek från Älvdalen)

私の勝手なイメージですが、北欧やスウェーデンのジャズって、わーっと力技で盛り上げて会場をぶち上げるタイプのジャズとはまた少し違う、少し優しい感じの洗練されたイメージがあり、このアルバムもそんな感じの印象を抱いています。

(以前、ニッケルハルパを私が始めるきっかけになったサマーコースで教師陣の一人だった、ラーシュ・ヤンソン(スウェーデンのジャズピアニスト)について少しご紹介しましたが、彼もそんな感じの印象を私は持っています。ラーシュ・ヤンソンとサマーコースの話を少しだけ書いた記事→自分のインタビュー補足②2015年のサマーコースの先生達

こんな感じで、ヤン・ヨハンソンはスウェーデンの伝統音楽(民族音楽/民俗音楽←どの書き方でも良いですが)とジャズの融合、みたいなことを行ったピアニストでした。

ラップ・ニルスの曲を演奏

そして、話がやっと本題に入りますが、ラップ・ニルスのポッドキャストで出てきたのがこの演奏↓

ヤン・ヨハンソン・クインテットが「ラップ・ニルスのポルスカ」をジャズ風に演奏しているのですが、曲の冒頭と最後の方で男性の歌が入っているのが聞こえますよね。

この男性は、Måns Olsson(モンス・オールソン)。

歌っている曲は「Lapp-Nils polska efter Munter Johan(ムンテル・ヨワン伝承のラップ・ニルス・ポルスカ)」と呼ばれている曲です。

Trall(トラッル)と呼ばれる、歌詞の無い歌唱法で歌っています。

この、モンス・オールソンの歌の録音がこちら↓なのですが、お聴きいただけるとわかる通り…

そう、ヤン・ヨハンソンの演奏中に歌われているものと全く同じなんですね。最後に入っている「ノッ」みたいな呟きも含めて。

つまりテイクも何もかも全く同じ「録音」が、ヤン・ヨハンソン・クインテットの演奏で使われているんです。

こちら、ラップ・ニルスのポッドキャストの中で紹介されていて、「へえ~」と思ったのですが、番組進行のシェル・エリック(フィドル奏者)が言うには、

「このヤン・ヨハンソン・クインテットの演奏は、ピアノの上かどこかに、モンス・オールソンの歌を流すカセットテープを置いて、それを流しながら(録音に合わせて)演奏して録音したらしい」

とのことでした。

全然そういう感じがしなくてすごいな~と思ったのですが、ヤン・ヨハンソンはこういうこともやっていたのか、と思って、勉強になりました。

色々な人がとりあげている

さらに、このモンス・オールソンの歌の録音、ラップ・ニルス曲の中では有名な曲の1つで。

色々な人が、この録音をもとに曲をアレンジして演奏したり歌ったりしています。

「なんでこの曲(モンス・オールソンの歌)はこんなに有名なんだろう?」と私はずっと疑問に思っていたのですが、これもポッドキャストの中でシェル・エリックが言うには、「ヤン・ヨハンソン・クインテットがこの曲を取り上げたから有名なのかも?」と言っていて。

「確かに」と思いました。

これについてはシェル・エリックも憶測で言っていたようなので、実際のところどうかわかりませんが、ヤン・ヨハンソンの影響で有名になった…というのは、ありそうだなと。それくらい、ヤン・ヨハンソンって当時からスウェーデンで有名だったと思うので。

この曲を演奏・歌っている色々な方の、音源の一部がこちらです↓YouTube上に音源が無い物もあって、ここには少ししか載せられませんでしたが、この曲を演奏している音源自体はきっともっとたくさんあると思います。

おもしろいな~と思ったので、今回記事でご紹介してみました。

ぜひ気になる方は、ヤン・ヨハンソンの曲や、ラップ・ニルスの曲など聴いてみてください♪


という感じで、今回は半分伝統音楽、半分ジャズのような話題で書いてみました。

ちなみにラップ・ニルスのポッドキャストですが、まだ全部聴き終わっていません。

にも関わらず、別のポッドキャストをさらに聴いてしまうという(「日本人が話すスウェーデン語のなまりについて、スウェーデン人がトークする番組を聴きました。参考になりました)、浮気性な聴き方をしていますが。

また何かおもしろい話があったら(ラップ・ニルスに限らず)ご紹介していきます。

では。