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「スウェーデンの音楽に関する自分の悩みを人にわかってもらうのはたぶん無理」と気付いたら、とても楽になった話。

/ スウェーデンの民族楽器「ニッケルハルパ」奏者

一昨日書いたヴェルムランド地方の曲のリズムと、それに関連して足踏みのこととか色々を人に説明する機会があったのですが(説明したり教えるのが目的ではなくて、私自身の演奏の改善のために人にある程度説明する必要があったのですが)、なかなかうまく伝えることができなくてめげそうになりました。

でもめげませんでした。

結局あまり伝わってはいないと思うのですが、とりあえず私自身は改善したので、良しと思うことにします。そんな中、思い出したことがあります。


スウェーデンの曲のことに関する自分の悩みを、私は日本で周りの人にあまり相談しません。というかしなくなりました。

(これ↑はただの事実でこの事実に良いも悪いもありませんが、このことについて思うことがこれまで変遷してきているので、ちょっと書きます)

もちろん私も、スウェーデンから帰国してすぐの頃は自分が悩むことを周りに伝えようとしてきました。それで実際、わかってもらえた!と思うことはほとんど無くて、「私は人に上手く説明するのが苦手なんだ…」と、かなり自信をなくしていました。悲しかったしむなしかったです。絶望感。敗北感。

でも「…そもそもわかってもらうの無理なんじゃない?(良い意味で)」と、いつの頃からか気が付いたんです。(気付いて光が差しました)

今まで自分がニッケルハルパとスウェーデン民族音楽にかけてきた時間と、あとはスウェーデンで実際に見てきたものとそこで過ごした時間と、今私自身が日々感じていることと、全部を総合したものをいきなり人に「ねえ、当然わかるでしょ?この感覚?」ってぶつけても、よっぽどの器の人でないと無理だと気付いたんです(しかも悩んでいる時の私の説明はかなり感覚的なので、思考派の人には謎でしかない思います)。あとはもしかしたら民族音楽をやっているスウェーデン人なら、しかもその中でも、気が合う人や私と同じようなものの見方をする人ならわかるかも…と思いますが、具体的に誰かの顔が思い浮かぶわけではありません。皆やり方は違いますしね。

これ、「ああ、そりゃそうだよな…」と、気が付いた瞬間に気が遠くなるような思いがしました。良い例えかどうかわかりませんが、たとえば中堅の社員が新入社員に現在進行形の自分の仕事上の悩みを相談したところで、「はあ…そうですか…」ってリアクションしか返ってこなくて当然ですよね。コミュニケーションにはなりますが、悩みを受け止めてもらうのは無理です。(上から目線の失礼な例えでしたらすみません)

自分が今までどれだけスウェーデンに時間とお金と心をかけてきたと思っているのか、と自分に問いたい。20代の10年間、私はほとんどずっとスウェーデンのことを考え続けていたのだから。しかも今現在も。

悩みをわかってもらう代わりに、今私が悩んでいることを解決できそうな分野の別の専門家の方の知識や教えを活用して、それを自分で組み立てていく方が自分にはストレスが少ないということがわかったんです。全てをわかってもらうのは難しいしたぶん無理、でもそれでも全然良いしそれは悪いことじゃないし、私の説明が下手なわけじゃないぞ、みたいな感じです。

なんか、「(自分の悩みを人に)説明しないのは『逃げ』だ」と思っていた時期があって、「自分の説明に自信が無いからわかってもらうことから逃げてるんだ!」と自分を責めていた時があったんですよね。でもそうではないのです。わかってもらうことが困難なくらい、私は色々なことを経験してきたし日々成長できているし、そのことに感謝していれば良いのだと思ったんです。これは周りの人への過度な期待(=わかってくれるだろう、という理想の押しつけ)を手放すということでもあります

無理なものは無理。でもそれは全く悲しいことではない。

このことを、感覚や実感として感じられるようになったらとても楽になりました。あとこう思えた方が、周りの人を尊敬できる気がします。私の理想像ではなくて、その人が本当に得意とすることや長所を見ることになるので。


で、今日もめげそうになった時に嫌な気持ちがこみあげてきたのですが、結構短時間でまた楽になったので、なんとなく上記のことを思い出しました。

そんな私です。たくさん書いてしまいました。

今日の動画は「Valbopolska efter Skoglund」です!

この曲はJeanette Evanssonというフィドル奏者に教わったのですが、Jeanetteは留学先で不定期に来てくれる常勤の先生、みたいな感じだったので、Jeanetteから教わった曲は何曲もあります。動画でも何曲も撮っています。Jeanetteの弾き方はリラックスしていてなんかめちゃめちゃ良いのです。音楽はとてもよく動いているのに身体や楽器が全然大げさな動きをしていなくて楽な(普通の)姿勢をとっていて、弓だけは自由によく動いていて下手に大げさな動きをする人よりも速度がコロコロ自由に変わるんです。しつこくないから、逆に飽きないんです。

今日もお読み頂きありがとうございました!

 



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