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自分の技術や知識を親切心で提供する度に傷ついてしまうから、それはもうやめよう、と思う。

/ スウェーデンの民族楽器「ニッケルハルパ」奏者

普段、時間があれば紙に自分の今の気持ちを書いて書いて書きまくってストレス解消(兼、気持ちの整理)としています。

昨日書き始めてすぐに出てきたのが「搾取されたくない」「利用されるのは嫌だ」でした。

搾取も利用も、されて嬉しい人はいないし抱いて当然の感情なのですが、「あー、まだまだ溜め込んでいるんだなあ」と思います。

今日書くことはあまり気持ちの良い話ではないかもしれませんが、誰かを批判したい訳では全くないということをご理解頂ければ幸いです。


今までも何度か書きましたが、留学から帰ってきてすぐ、(自分も参加費を払って趣味で参加している)セッションで、もしくは個人的に(仕事ではなく趣味で)会っている人に「曲教えて~」と言われたり、言われなくてもなんとなく私が教えなくちゃいけないような空気になると、ものすごく心を閉ざしたくなる自分がいました。(もちろん、周りの方達に悪気はないのはわかっています。誰が悪い、という話ではないので)

心を閉ざしたくなるというか、実際心を閉ざしました。

もうこのセッションには行かないようにしよう、とか。もうこの人とは…とか。

自分にとって、とても難しい問題でした。モヤモヤして、どうしたら良いかわからなくて、結局は「距離を取る」という選択肢に落ち着きました。

辛かったですけど。

すみません。

話せば済んだことかもしれないのだけど、こういうことを話してわかってもらえるのか、わからなかったです。

私以外の人からも、似たような話をよく聞きました。

楽器に関する知識やノウハウを何気なく(SNSか何かで?)聞かれるんだけど、気軽に教えてと言われることにすごく抵抗がある(嫌だ)とか。

講演みたいなのをするように頼まれて、そこで自分が演奏して解説している様子を録画して動画を(無料で)使いまわさせて欲しいって言われた、だったらその都度依頼してくれたら良いのに…とか。

(↑どちらも知人の話です。ぼかしていますが勝手に書いてすみません。NGだったら消します)

私が一番思うのは、これをされるととても傷つくよなあ…ということです。

精神的ダメージが結構でかいです。

部屋に帰ってから一人で泣きます。

相手に対して不信感も抱いてしまいます。

私自身、自分がこの立場になって初めて気が付いたのですけど。(前は、こういうことを言っている人の気持ちがよくわかりませんでした。別に良いじゃん、と思っていました)

よく、「珍しい楽器だから、ちょっとやってるだけで目立てて良いね」みたいなことを言われたり思われたりするのですが、珍しい楽器であるということはつまり、誰も教えてくれないし、この道の先が花畑に繋がっているのか、それとも海に繋がっているのか、それとも崖っぷちになっていて死あるのみなのか、わからないままさまよい歩き続けています。

「日本では誰も教えてくれない」。つまりその分、「自分がそれを知っている」ということはそれだけ「財産」になります。

その財産を気軽に「ちょうだい~」って言われると、普通に嫌だし、なんで?って思うし、言われたこと自体に傷ついたりします。

しかも、自分が信頼していた(はずの)人達に言われると、結構しんどいです。

スウェーデンまで渡航して、お金も時間もかけて身に着けてきたものを、自分が信頼している人達に「分けて(^^)/」って言われると地味にかなりへこみます。マジか…と思います。(でも自分もやってたかもなあ、反省…とも思います)

ただ、私も悪いなと思うところはたくさんあって、そうやって頼まれた時に「ええ…嫌なんだけど…」と思いながらも『そんな態度は見せちゃいけねえ!』となぜか思ってしまって、「うん!喜んで(^^)/」という態度を見せ続けてきた、ということです。本当は苦しいのに。

嫌なのに嫌だと言わないこと、逆に喜んでいるフリをしてしまうこと。それだと相手は気が付かなくて当然だという気もします。

もう、やめよう。

嫌なのに喜ぶフリをするのは、もうやめよう。相手にも失礼だし。


そんな私が今一番悩んでいるのは、ノーギャラ(ボランティア)のお仕事への対処方法です。

色々線引きをしなくちゃいけない、線引きをしたいなあと思っていますが、難しい部分ではあります。

よく勘違いされているかも、と思うのは、「ノーギャラな分いっぱい演奏させてあげるから、それで許して!」と思われているように感じることです。

…相手に悪気が無いとわかっているからこそ言うのが辛いのですが、正直、ノーギャラならむしろあまり演奏したくないです(涙)一応付き合いがあるので、全部を断るということはできずにいる私がいるのですが、にぎやかしに少しだけ弾いてあとは帰る、くらいが適度なのではないかと思います。

なぜなら、短い時間でもきちんと企画してくださって、出演料をくださる方々がいらっしゃって、そんな方々や自分自身に、私は申し訳が立たないからです。

そんなことを言いながら、私も以前は「経験になるから…」と思って積極的に引き受けていました。当時はありがたかったんです。だから私が自分で蒔いた種でもあります。それが、だんだん練習して自分が上達していくうちになんか本当に辛くなってきてしまって、最近はボランティアは本当に無理だなと思うようになりました。

既にお引き受けしているものもあるので、そこまでは頑張ろうと思いますが、やっぱり普段一生懸命練習している自分を裏切るような行動はとらないようにしよう、と思うのです。

楽器と音楽を好きな気持ちを人質にしない。自分を裏切らない。音楽は楽しくて、人を救うもの。

頑張ろう。