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「ニッケルハルパらしい音の出し方」は、いまだによくわからないけれど

/ ニッケルハルパ奏者

ニッケルハルパの音ってどうやって出すのか?

ニッケルハルパの音ってどうやって出したらいいのか?

正直なところ、私にはいまだによくわかりません。

音を出すだけなら、ニッケルハルパを初めて触る人にも簡単に出すことができます。そういう意味では、音を出すのが難しいタイプの楽器(管楽器など)よりも、敷居が低い楽器かもしれません。

でも、「ニッケルハルパらしい音」を出すのにはどうしたらいいのか?

楽器を始めてからこの6年間、考えてきましたが、いまだに具体的な答えは出ていません。

説明してもらってもよくわからない

スウェーデンの奏者達は色々と言葉を尽くして説明してくれています。弦への圧力のこと、弓のスピードのこと、手や腕の使い方など。

その説明はどれも、合っているのだと思います。説明自体もわかりやすいです。

また、説明されないよりも説明してもらった方が、はるかに良いです。

ただ、どれだけ正しい説明を聞いても、結局は自分で実際にやってみなければ、わからないことだらけです。

動画を見て真似したり、録音を聴いて参考にしたり、自分を録画したり録音したり。

それでもまだよくわからなかったりしますが。

自分にとっての「ニッケルハルパらしい音」を考える

でも、よくわからないなりに模索していると、なんとなくうっすらと「こうかな…?」と思うことも出てきたりします。

断定的に「こう弾けばいいんだ!」というよりも、私の場合は「なんとなく、こうかな…?」という感じです。

こう弾けばいいんです!と断定できたらいいなあ、とはいつも思うのですが、私が見ている限り、スウェーデンの奏者も全員音の出し方も音色も違うので、おそらく世界でニッケルハルパを弾いている人の音の出し方はほぼ全員違うのだろうと思います。(体格も楽器も弓も違うので)

でもその中で、なんとなく共通している部分があったり、自分の好みの傾向があったりして、それによって自分にとっての「ニッケルハルパらしい音」というのが作られていくのかなと感じています。

ですので、「ニッケルハルパらしい音ってどうやって出したらいいのか?」という問いには私はいまだによく答えられないのですが、「そもそも自分はどういう音をニッケルハルパらしい音だと思っているのか?」を考えてみるのは有効だと思います。

もちろんそれも、幅があると思うのですが(あれとこれはタイプが違うけど、どちらもいい、みたいな)、それらに共通しているものは何なのか、を自分なりに考えます。

それは他の人が出す答えとは違うかもしれないし、同じかもしれませんが、どちらでも構いません。

自分の演奏との類似点を探す

自分にとってのニッケルハルパらしい音について考えながら、あとは実際に今現在の自分の音を聴いたり弾き方を見直してみるのですが、その時に「自分が思うニッケルハルパらしい音」と「実際の自分の演奏」の、違いではなく、類似点をできるだけ意識して探すようにしてみてください。

「(あそこはダメだし気になるけど)ここは少し良い感じ!」というような。曖昧で構いません。(ダメなところは今のところは無視します)

そんなもん無い!と思っても、本当に100%完全に無いということは無いはずなので、無理やり見つけます。

意識してみると、良いところがたくさん見えてくる(聞こえてくる)はずです。

自分の演奏の「良いところ」を前提にしたうえで、気になる部分に少しずつ取り組むことで、ただ闇雲に音色を模索している時よりも格段に楽な気持ちで弾けるのではないかと思います。

この、楽な気持ちで弾く、というのは私にとってとても大切なことです。楽器の練習でつまずくのは、精神的な理由が多いように思うからです。同時に、楽器を始める・続ける理由も同じくで、気持ちの面でプラスなものを見ているからなので、その気持ちを持ち続けられればいいなと思います。


自分がいいなと思う音について考えて、それらの音と自分の音との類似点を意識してたくさん探してみる。そのうえで、気になる部分に少しずつ取り組む。

音色のことで、もしもつまずいてしまう時には、もしよければこの方法を試してみてください。