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カナダのベーシストSebastien Dubé (&Friends) のファンキーな1曲。と、昨日のリハから学んだこと。

/ ニッケルハルパ奏者

私はよく知らなかったのですが、たまたま動画のおすすめに出てきたカナダのベーシストのおじさん(有名な人だと思いますが)Sebastien Dubéが、ニッケルハルパとフィドルと一緒に演奏している動画です。ファンキーな曲です。とても良いです。(スウェーデン民族音楽ではないです)

(こちらはそのベーシストさんの曲なので、ニッケルハルパとフィドルは控えめですが、同じコンサートの他の動画ではもっと弾いています)

Dube & Friendという名前での、スウェーデンでのコンサートの動画みたいです(オケもスウェーデンのオケみたいです)。よくわからないのですが、動画の量と内容を見ると「毎年やっているコンサートなのかも」と思います。元VäsenのギターのRoger(ローゲル)と弾いている動画などもあります。

こちらの動画のニッケルハルパ奏者はスウェーデンでもとても有名なTorbjörn Näsbom(トルビョン)、フィドル奏者はPär Näsbomです。二人は兄弟です。

Torbjörnは確かもともとオーケストラでヴァイオリンを弾いていた方なので、ニッケルハルパの弾き方が(スウェーデン人奏者の中では)独特です。以前私が「授業で他の先生と言っていることが違いすぎて混乱した(けどフォローしてくれたから良かった)」と書いたのがこのTorbjörnです。使っている弓も通常よりも長いし、その弓が当たらないようにストラップが一部カーブした金属になっています。手の動かし方も、ニッケルハルパよりはクラシックのヴァイオリンに近い雰囲気。実際、ニッケルハルパでクラシックも弾いています。バッハとか。

TorbjörnにはTorbjörnにしかできない演奏があって、私はそれを「真似したい」とは正直あまり思っていないのですが、『Torbjörnの演奏』として聴くなら「とても素晴らしいな」といつも思うのです。

TorbjörnとPärの息のぴったり具合はこちらの動画でも見られます。私もよくポコフィーカで演奏している「チャルダッシュ」です。床に楽譜置いてるのがなんか良いですね。

実は私、昨日リハがあったのですが、スウェーデン民族音楽以外の曲が大半を占めるので最初遠慮と緊張で全然弾けなくて(準備していったのに)。絡み方のモデルが自分の中に無いのと、ニッケルハルパでその曲を弾いた時にどういう風に音を出せば良いのかわからない、というところから自分の音に自信が持てなくなってしまいました。

リハなので何回かやるうちに少し良くなったのですが、「スウェーデン音楽がメインではない」というだけでこんなに心細くなるもんなんだな、と知りました。私はスウェーデン民族音楽とニッケルハルパを背にして立つことで自分の足場を保っているのだなあ、と。(そこがメインなのだからそれは別に良いのですが)

でも一番大きいのは慣れかもしれません。楽譜は構成やメロディの参考に使っている感じで、音はアドリブみたいな感じで弾いているのですが、練習して自然と「ここはこれ!」と自分の中で決まってきて覚悟がついているものは、ある程度は思い切りよくニッケルハルパの音が出せるんです。が、それ以外はかなりぼーっとした音になっていまいます。ニッケルハルパっぽくない音に…。

だから「結局は練習だ」という気もします。自己満足の練習よりも、本番を想定した練習。

だから、こういう動画を見るととても参考になります。ニッケルハルパだけではなく。弾き方の参考というよりは、「堂々としている」ことへの参考という感じでしょうか。

「自分を解放すること」と「きれいな演奏を目指すこと」って、矛盾してはいないと思うのですが、限りなく矛盾させそうになります。頑張ります。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

212曲目は「Kära min mor」です!