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伝統曲の不思議さと透明感を、現代的なアレンジで歌&バンド演奏に。「Massivet&Kongero」

/ ニッケルハルパ奏者

以前書いたKongeroと、私の留学先の先生もメンバーとして入っているバンドMassivetが一緒に演奏して(歌って)いるCDがあります。

その中の「Ljöse(=光、おそらくJämtlandという所の方言」という曲目をご紹介します。

(Massivetは男性5人組の民族音楽バンドで、現代的なアレンジやオリジナル曲を演奏しています。ちょっとロックな雰囲気もあります)

「Ljöse」は正確には2つの曲を組み合わせたもので、「H-mollvalsen efter Ante Falk」というフィドルの伝統曲と、「Elsa Wallénという詩人の詩にMassivetのAdrianというメンバーが曲をつけた歌」で成り立っています。部分的に交互に織り交ぜています。

このCDにはコンセプトがあり、それは「Jämtland(イェムトランド地方)の曲や詞ばかりを集めたもの」ということです。

曲がJämtlandの曲であったり、Jämtaland出身の詩人の詩にバンドメンバーが曲をつけて歌にしたものであったり。

歌詞はJämtlandの方言であえて歌っていますし(私には意味がわからないものも多いです)、このCDのアルバム名や曲名もJämtlandの方言を使っています。

Jämtlandの曲は不思議な感じのものが多くて(明るいとも暗いとも判別できないような、浮遊感のある曲)、その不思議さと透明感が私は大好きです。

このCDだと、その伝統曲の不思議さや魅力は残しつつ、特に若い人が聴きやすいような現代的なアレンジも加えられているような気がします。バンドで演奏している分の聴きやすさもあります。

下の動画は、レストランでのコンサートの様子です。地元の若い(10代くらいの)人達も混じって演奏しています(左端のフィドルの女の子たちや、右奥のギターの人達がたぶんそうです。右手前のギターの人はMassivetのメンバーで、以前紹介した「Lena Jonssonトリオ」のギターの方でもあります)

私の留学先の先生であったニッケルハルパ奏者のDavid Eriksson(ダーヴィッド)は左奥にいます。

CDの他の曲も素敵なのでまた今度ご紹介します。

今日もお読みいただきありがとうございました!

211曲目は「Polska i G-moll av Ivar Tallroth」です!