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スウェーデンの大晦日の夜は花火があがる

/ ニッケルハルパ奏者

スウェーデンの大晦日の夜は、花火があがります。

日本では花火は夏のイメージなので、最初は驚きましたが、日本以外の国では、新年に花火をあげるところも少なくないようです。

(反対に、私が「日本では新年には花火は上がらないよ、夏なんだよ」と言うと、よく驚かれました)

音楽とは関係の無い話ですが、今日はこのスウェーデンの大晦日について、ささやかながら私の経験を書きたいと思います。

大晦日の夜、花火の思い出

私の経験した感じでは、大晦日の午後~夕方くらいから、ドーン、ドーンという音がたまにして(花火の準備でしょうか)、夜、たしか22時くらいから、ちょっとずつ花火がポツポツと打ち上げられ始めます。

そして0時~1時あたりにかけてたくさんの花火がバチバチあがり、クライマックス、という感じでした。時間はうろ覚えですが。

2010年にLundに滞在した時には、同じキッチンをシェアしていた寮の他のメンバーは全員里帰りなどをしていて、誰もいないキッチンや自室の窓から、一人で花火を見ていました。寮の部屋は4階だったのと、周りにあまり高い建物が無かったので、花火がよく見えました。

↑Lundの寮、自室の窓から撮った花火の写真。

Blekingeにいた時には、年末年始は別の場所にいたので花火は見ていなくて、2018年にToboにいた時は、年末年始はToboよりももっと北部の、Umeå(ウメオ)の友人宅を訪ねていて、花火があがる時間は外に出て雪道を歩きながら花火を見ました。

Umeåの友人宅は町の中心部から少し離れていたので(歩いて30分くらい)、花火を見るには、町の方まで行く必要があったのです。

最初、「大晦日の夜は花火を見に、外に行こうかと思うんだけど?」と言われて、「え、こんなに寒いのに夜外出するの?」と一瞬思いましたが(基本が氷点下)、せっかくなので見に行くことにしました。

(「今夜は0℃だから、あたたかい方だよ」とも言われました)

道が凍っていたり、雪の中をずぼずぼとわけいるように歩いていったので、寒いのに汗だくになりましたが、いい経験になったと今では思っています。

↑Umeåの町。中心部は除雪されていましたが…

↑夜歩いたのはこういう道でした。これは翌々日、1月2日の午前中、同じ道を歩いた時に撮った写真です。真ん中に少し黒っぽく(透明っぽく)見えるのは、川が凍っている部分が一部見えている箇所です。雪が積もっていてわかりにくいですが、たぶん、実際はこの写真のほとんどすべてが川部分だと思います。凍って、上に雪が積もっています。

Umeå(ウメオ)の地名のå(オー)というのは、川(河川)という意味があり、スウェーデン北部には川沿いの町が多く、åがついている地名が多いです。Luleå(ルレオ)、Piteå(ピテオ)など。

↑同じ場所を別の角度から撮るとこんな感じです。橋の下は川です(道もあったと思いますが)。大晦日の夜は、町の中心部に向かって歩いてはいましたが、実際には町の中心部までたどりつかず、花火を見たのはこのあたりからでした。よく見えました。

年末年始になると、スウェーデンで花火を見たこと、新年を迎えたことなどを思い出します。


スウェーデン人の年末年始の過ごし方は、もしかしたらもっと賑やかなものかもしれませんが、私はどちらかというといつも静かな年末年始を過ごしていました。

スウェーデンの人たちは、クリスマスは家族や親戚と過ごし、新年は友達と過ごす(外出するなど)ことが一般的です。日本のクリスマスやお正月と、ちょうど反対のような感じです。


それでは、今年もブログをお読みいただき、ありがとうございました。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。