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留学を何度かしていたら荷物が減ってきた

/ ニッケルハルパ奏者

ルンドに行った時、私はスーツケースや手荷物に加えて冬物衣類や基礎化粧品などを詰め込んだ段ボール2箱を寮まで送りました。

日本へ帰る時、飛行機のチェックインカウンターで「機内持ち込み手荷物のリュックの重さが重すぎる(サイズはOK)。スーツケースは超過料金を払っているから(スーツケースも既に荷物で既にパンパン)、今この場でスーツケースに荷物を移動しろ」と言われ、チェックインカウンターでスーツケースを開けなければいけないというよくある(しかしとても恥ずかしい)経験をしました。

しかもその時は結局荷物がスーツケースに入りきらなくて、仕方ないから捨てようと思ったスウェーデン語のテキスト片手に「ゴミ箱どこですか?」と別のスタッフさんに聞いたところ、そのスタッフさんの計らいでなんとかテキストも捨てずに、手荷物が重いままでの搭乗を許されました(チェックインカウンターのお姉さんは見逃しませんでしたが、その別のスタッフさんが何か口添えしてくれてなんとかなりました)。それがもう恥ずかしくて。チェックインが終わった後に空港の隅の方で泣いていたら、私が仲間か目印だと思ったのか中国人観光客の団体さんがなぜか私の周りに集まりだし、泣いている場合じゃなくなってその場はそれで終わりました。

そんな感じで、ルンドに行く時も日本に帰国する時も私は大量の荷物を移動させました。それはお金がかかり、私の手間と時間もかかり、文字通り涙と汗を流しながらの作業でした。

以上のことを経験して私は思いました。次に行く時には必要以上に荷物を持つまい、と。


また、大学に入学してからルンドに行くまで、私は髪を茶色に染めていました。でも留学中は美容院に行けないので(でも結局行きましたけど)、留学に行く直前に髪を黒く染めました。以来、私は髪を染めるのをやめました(もともと私は染めたい人ではなかったみたいです)。そして2018年にまた留学してからは、私は美容院に行くこともやめました。髪は基本的に切らずに伸ばします。もし切りたい時は自分で切って、周りの人に切りそろえてもらいます。スウェーデン人も含めて周囲の友達(外国人)や先生、ミュージシャンとかがそうしていたので、私もそうするようになりました。

日本にいた時は美容院に行くのが当たり前でしたが、「自分で切るのが当たり前」だと思っている人達の中にいると私自身も「それで良いのかもなあ、お金かからないし」と思うようになりました。美容師さんには申し訳ない気持ちもありますが。


そしていつの頃からから高い基礎化粧品を買うことをやめ、というか基礎化粧品(化粧水など)を使うこと自体をやめました。一応演劇の本番や音楽のコンサートのために最低限の化粧品は持っていましたが、それだけ。特に旅行の時などは化粧水を用意したりすると荷物になるので、普段からなるべく荷物を減らす方向で私の日常生活は変化していきました。

そして気付きました。なんと身軽なことか。

荷物をたくさん持ち、化粧品を使っていた頃よりも格段に私の心は晴れやかで輝いていました。物はなくてもなんとかなる。それよりもこの身軽さが良い。

とは言いつつも、一応ハンドクリームやリップクリームは現地で買って使っていました。乾燥していましたし。必要なものを持ち歩くのは良いんです。問題は何が自分に必要なのか、私が自分でわかっていなかったことでした。化粧水を使わないのも、自分の身体を使った実験に過ぎません。実験してダメだったら前のやり方に戻す。良ければ続ける。ただそれだけです。必要以上に荷物を減らして困るのもどうかと思いますし。

ただ一つ確実に言えるのは、留学を重ねるうちに私は荷物を減らせるようになってきた、ということです。

2018年に留学した時は、スーツケース1個(22kg以下)と手荷物だけで行きました。快適でした。


こんなことを書いて、「荷物が少ない自分に酔っているんじゃないか?」と言われたら、「はいそうです!」としか言えません。「荷物が少ないことを自慢したいだけじゃないのか?」と言われたら、それも「はいそうです!」としか言えません。くだらない自慢です笑。これを自慢だと思ってくれるならの話ですが。

でも私は自分をミニマリストだとも思っていません。ただ単に、必要以上のものを抱え込みすぎていた自分に気が付いた、というだけです。


本当は荷物だけじゃなくて、演奏も生き方もそうです。

あれもこれも持たなくても、そのままの自分で歩いていく覚悟を持つ。

私は色々余計なものを持ちたがります。不安だから。自信がないから。でも持たずにいけ!

今日もお読みいただきありがとうございます!