これまで、Falunの写真を色々と紹介しました。
ダーラナ地方Falun(ファールン)の写真紹介その1ファールンレッドの家々
今回は、Falunの町からほど近いSundborn(スンドボーン)という村の、「カール・ラーション・ゴーデン」のあたりに行った時の写真をご紹介します。
正直なところ、写真は曇りで雪ばかり、あまり見栄えがしない(場所の良さが伝わらない)かもしれないのですが、
「カール・ラーションという画家とSundbornの場所の紹介だけでもしよう」と思い、書くことにしました。
ゴーデン内の写真は載せてよいかわからなかったので、付近の写真だけ載せています。
雰囲気だけでも感じていただけたら嬉しいです。
Carl Larsson(カール・ラーション)について
Carl Larsson(カール・ラーション)(1853-1919)はスウェーデンを代表する画家のひとりです。
自らの日常生活、家族や、家、庭の絵などを多く描いた画家として知られています。
赤い服を着た女の子の絵や、窓辺の子供の様子を描いた絵などが日本でも有名かなと思います。
(リンク先はWikipediaの画像ページです)
画像の著作権などがよくわからないので、こちらでは引用していませんが、
Wikipediaのスウェーデン語のページにいくつか絵が載っているので、ぜひご覧ください。
Wikipedia:Carl Larsson(スウェーデン語)のページ
絵をご覧いただければ、「ああ、見たことあるかも」となるのでは、と思います。
また、Wikipediaの日本語のページもあり、彼について日本語で詳しく書かれています。
Wikipedia:Carl Larsson(日本語)のページ
Carl Larssonについて、Wikipedia日本語ページの、冒頭の紹介を引用します。
油彩・水彩ともに多数の作品を残し、フランス印象派の画家に多大な影響を与えたとされる。自身の家族を題材として当時の中流階級の日常生活風景の作品を数多く残し、その情景から溢れ出す幸福感が人々の共感を呼び、大いに人気を集めた[4]。
見ているだけで癒されるような、素朴でやさしくかわいらしい絵だなと思います。
日本でも人気が高いのではないでしょうか。
Sundborn(スンドボーン村)について
そんなカール・ラーションが、結婚した後に、妻カーリンの父から土地つきの家を譲り受けました。
それがSundborn(スンドボーン)という村の、家でした。
彼らには子どもたちが全部で7人いましたが、子どもたちが次々と生まれている間は、このSundbornの家には一時的に住んでいたそうです。
7人目の子どもが生まれた翌年の1901年から、彼らは一家でこの家に定住し、子どもたちを育てながら、子どもをテーマとした作品も描いていたそうです。
この家は「リッラ・ヒュットネース(Lilla Hyttnäs)」と呼ばれていました。
Carl Larssonが亡くなった後、このリッラ・ヒュットネースは子孫が運営する「Carl Larsson-gården(カール・ラーション・ゴーデン)」となり、彼ら家族が住んでいた当時の様子を公開し、観光名所となっている、とのことです。
参考:Wikipediaカール・ラーション(日本語)、Wikipediaカール・ラーション・ゴーデン(日本語)
写真(カール・ラーション・ゴーデンに行くまでの道)
カール・ラーション・ゴーデン内の写真はブログに載せていいかわからなかったので、Sundbornの村のバス停に着いてから、ゴーデンに行くまでの道中の写真をご紹介したいと思います。
おそらく夏に行くともっと素敵な写真が撮れると思うのですが、私と友人が訪れたのは2013年12月27日でした。
さきほど、「曇りだ、雪だ」と書きましたが、「むしろこんな時期にカール・ラーション・ゴーデンがオープンしていたこと自体が奇跡だ」と今なら思います。
(年末年始は、日本ですら閉めているお店・施設が多いので、スウェーデンならなおさらです)
バス停についてからの様子です。
これは、たしかバス停からすぐだったと思います。かわいいお店(butik)がありました。
中の様子は写真には撮りませんでしたが、お店に入るとかわいらしい雑貨が並んでいて、あたたかい空間だったのを覚えています。
なにしろ、外は寒かったので。
バスが走っていた道路沿いはこんな感じ。
そして、こちら↓にカール・ラーション・ゴーデンへの看板が出ていました。
(看板と一緒に映っている家は、カール・ラーション・ゴーデンとは別の家です)
途中の道と、家々(おそらく、お店が多いと思う)の様子です。
↑↓時期的に閉店していますが、外観からしてたぶんお店だと思います。「ようこそ(Välkommen)」と書いてあります。
↑↓立ててある看板に「Sundbornのkonst(アート)、inredning(インテリア)、antikt(アンティーク)」と書いてあります。
↑こちらの看板を拡大するとこちら↓「Slöjdstugan(=ハンドクラフトの小屋)」。手芸や工芸品が並んでいるお店だと思います。
こちらの看板のお店を色々な角度から撮ったもの↓↓
そして、歩いていたらカモたちの散歩に出くわしました。
はしゃいでたくさん写真を撮りました。
黄色い家からぞくぞくと出てくるカモたち。
向かいの川に行こうとしているみたいでした。
↑向かいの川。
↑どこかのおうちの犬。静かに座っていました。
↑途中のポスト。かわいいです。
↑カールの妻カーリンの、父アドルフ(Adolf)。リッラ・ヒュットネースを彼らに譲った人ですね。
無事到着。
そして、この後に無事カール・ラーション・ゴーデンに到着しました。
カール・ラーション・ゴーデンではガイドツアーをやっていて、説明つきでゴーデン内を見学することができます。(要予約/申し込み・有料だったと思います。詳しくは公式HPをどうぞ)
ガイドツアーに申し込まないと、家の中は見学できなかったと思います。
私達が訪れたのは冬だったのですが、冬はガイドツアーが1日に1回(最低1回)、夏の間であれば何回か行われるそうです。ツアーは45~50分ほど。
ツアーは英語もあると思いますが、私達は冬に訪れたこともあり、たまたまスウェーデン語のツアーに申し込むことになりました。
当時はスウェーデン語はあまりよくわからなかったので、「スウェーデン語を聴けるのは嬉しい、でもわからない」という状態でガイドのおばさんのお話を聴いていた記憶があります。
(「今日は英語のツアーがなくてごめんなさい」とおばさんに言われた気がします)
働いているおばさん達(皆さん50~60代くらい)全員の服が、おそらく制服なのだと思いますが、カール・ラーションの絵の中で子どもが着ているような、ネグリジェ風の白と青のワンピースだったのが印象的でした。
かわいい、と思いましたが、ちょっとおもしろいとも思いました。
以上、カール・ラーション・ゴーデンに行った時の写真をご紹介しました。
ここは有名な観光スポットなので、日本語で検索すれば、おそらくもっと素敵な感じの夏の写真やブログもたくさん出てくると思います。
「曇りで雪だから写真の見栄えが…」と最初に書きましたが、ブログを書いているうちに、「この場所では、これがいつもの光景なのかもしれない」と思いました。
天気が良い時よりも、こちらの方が冬は自然な姿なのかもしれません。
ダーラナの景色や、カール・ラーションの絵の景色・雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
カール・ラーション・ゴーデン公式HP(英語):https://www.carllarsson.se/en/