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他人との比較をやめる(前編)~現状を知る~

/ ニッケルハルパ奏者

楽器を弾いていてもそうでなくても、他人と自分とを比較してしまって、嫌な気持ちになることってありますよね。

誰でも、多かれ少なかれ経験していることではないかと思います。

今日と明日は、「他人との比較をやめる方法」について書きます。

結論を先に書けば、《自分が比較に陥りやすい状況を知る→対処法を考えて実行する》のこれだけですが、

私なりに試したことを順番に書いてみました。

ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

今日は「前編」として、自分が比較に陥りやすい状況を考えてみます。

明日は「後編」として、それに対する自分なりの対処法を書いていきます。

まずは自覚するところから

私は「他人と自分を比較しているな」と自分に対して思うことがたびたびあります。

比較している最中は自分では気がつきませんので、比較している時ほど、自覚はありません。

私の場合、後になって考え方やものの見方が変わった時に「あの頃の私は、他の人と同じことを同じようにやらなきゃと思っていた」ということに気がつきます。

その時にはもう考え方自体が変わっていたりして、だからこそ、「比較していた」ということに気がつくことができるのですが。

「比較している時ほど自覚がない」というのが、怖いことだと思いますが、

自覚さえできれば、対処しやすいと思うので、まずは自覚するところから始めたいと思います。

比較に陥りやすい状況・相手の条件を書きだす

自分がどんな時に、どんな人と自分を比較してしまうのか、考えて書きだしてみました。

《比較に陥りやすい状況3つ》私の場合

①他人の情報を間接的に知った時

SNS(あまりやらないけど、それでも目に入る時がある)、人から聞いた話、ネット上の情報など。

私の場合、本人から直接聞いた話よりも、「他人からのまた聞き」や「ネット上の情報」の方が比較に陥りやすいと思いました。

②周りの中で自分だけが違う/間違っているように自分が感じる時

周りの中で自分だけが違うと感じたり、自分だけが間違っていると感じてしまった時、「周りに合わせなくちゃ」「周りと同じようにうまくやらなくちゃ」といつも思っていました。

本当は、他の人と自分は違うから、違うやり方をしてよいはずだし、「自分だけが違う」なんてことはない(皆それぞれグラデーション)なはずなのですが。

③自分と他人との関係性を優劣で考えている時

これは状況というより、比較した結果起きていることかもしれませんが。

自分と他人との関係性を優劣で考えている時は、視野が狭まっていて、とても限られた尺度でしか、自分自身のことも他人のことも見られていないな、と感じました。

たとえば、「○○は××すべき」という自分のルールがあったとして、それをクリアしている人は自分よりも「上」で、それをクリアしていない人は自分よりも「下」、とか。

上下という言葉で表現しなくても、無意識にそういう風に他人のことを見ている時というのは、他人と自分とを比較してしまっていると感じます。

そもそも、優劣以外の尺度での関係性の作り方はたくさんあるので、自分と他人との間にわざわざ優劣を持ち出す必要はないなと、今あらためて思っています。

《比較の対象としがちな相手の条件3つ》私の場合

①自分と同じような環境/境遇/立場の人(少なくとも自分にはそう見える人)

実際には、自分と全く同じ状況にいる人はいませんが、

自分と似たような状況や立場にいるように「自分には見える」人を、自分と比較してしまいがちだと思いました。

②情報がこちらに入ってきやすい人

これはさきほど書いた「比較に陥りやすい状況①」ともかぶりますが、

直接会う人よりも、「直接は会わないけど情報だけ入ってくる」人の方が、自分と比較しやすい(「あの人はこうやってるみたいだから自分もこうやらなくちゃ」と思いやすい)と思いました。

③微妙な距離感の人

これもさきほどと少しかぶりますが、「すごく親しい(信頼している)というほどでもなく、かといってすごく遠いわけでもない人」の方が、なんとなく自分と比較してしまいがちかな、と感じます。

相手の実態がよくわかっていなくて、自分の中で相手への想像が勝手にふくらんでいる時ほど、自分の不安や競争意識を相手に勝手に映し出してしまうのかな、と思いました。


比較に陥りやすい状況・相手の条件として、私が今思いつくのは、だいたいこのような感じです。

書くと客観的に認識できる

自分が比較に陥りやすい状況や、勝手に比較してしまいがちな相手の条件を書いてみましたが、

書いてみることで、「自分がどういう時に、どういう相手と自分とを比較してしまうか」というのが客観的に認識できると思います。

私自身は、もっと色々な条件が出てくるかと思って身構えて書いてみましたが、

書きだしてみると案外たくさん出てこなくて、「思っていたよりもワンパターンだな」と感じました。

ここに書いたこと以外にも、他のパターン(「自分よりもすごい人と自分を比べてしまう」とか)もあると思うので、ぜひ自由に書いてみてください。

書きだしたものを眺めてみる

そうして、書きだしたものを眺めてみたところ、気がついたことがありました。

私が思ったこと「自分の妄想がかなり入っている」

今回書いてみてびっくりしたのですが、私が比較をしている時というのは、私自身の妄想や想像(思い込み)が膨らんでしまっている時なのかも、と思いました。

あまりよく知らない他人の生活についての妄想や、「周りがこうだから自分もこうしなくちゃ」という自分の思い込みなど。

私が「比較している」と思い込んでいた他人の生活や姿というのは、実は、私自身の妄想が生み出す他人の生活や姿かもしれないと思いました。

比較をやめるよりも、その「状況」を変える

比較に陥りやすい状況や、相手の条件などをさきほど書きだしましたが、

比較自体をやめようとするよりも、そういった状況を作らないようにする(状況に対処する)方が、人によっては簡単なのではないかと思います。

私の場合、他人のことをあれこれ妄想している時ほど、他人と自分とを比較していましたので、

「他人のことをあれこれ妄想するのをやめる」

「他人のことを妄想する暇を作らない、別のことに意識を向ける」

ということが、解決の糸口になるのかなと思いました。


以上、「他人との比較をやめる(前編)」として、現状を知る方法について、私自身が試したものを書いてみました。

今日書いたことをもとに、明日は対処法について書きたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。