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日々の練習方法について。

/ ニッケルハルパ奏者

去年から今年にかけて(あと、これからも)演奏の予定がキャンセルになったり、キャンセルになるのを見越して最初から予定があまり組まれなかったりで演奏する機会があまりありません。

ただ、私は演奏活動を始めてばかりで、今だからこそレベルアップできることが山ほどあると感じていて、それをどんどんこなしていければと思っています。

お客さんの前で演奏するからこそ得られるものはたくさんありますが、それが無い以上は自分で感じる克服ポイントをどんどんつぶしていきたいです。次にお客さんの前で弾く時のために。


私は、弾いていて「自分に何ができていないのか」を常に具体的に感じています。(その内容が正しいかどうかはわかりませんが)

それは例えば、ある日は身体のこと(特に肩と腕)であるため、身体のことを中心に練習時間を割きます。具体的には体の一部分とその部分の動き方、その動きで必要な筋肉などをアプリ(ヒューマン・アナトミー・アトラス)で見て確認しながら、実際に自分で身体をゆっくり動かして筋肉がちゃんと働くようにします。どこかに力が入っている場合、「本来機能するはずの別の筋肉がうまく働いていない」がために該当箇所に無駄な力が入っているということが多いため、簡単な一つの動作で、まず「どこの筋肉が働くべきか」を確認しながら動かします。そうするとちゃんとそこが働くようになるので、動きが安定し、余計な部分の力が抜けていきます。

それを気になる限り色々な箇所でやります(できるだけ細かく区切って)。地道な作業ですが、これをするだけで演奏が段違いに良くなります。安定するべき部分がしっかりと安定し、大きい動きはよりスムーズに大きく、細かい部分はより細かく動くようになります。

それからまた別の日は、細かい音のニュアンスが気になったりします。そういう日はとにかく気になる曲だけをひたすら弾きますが、無駄に回数を重ねても時間がもったいないので、その細かいニュアンスの「何に注目するのか」を自分なりに掘り下げます。単純に指が動かない場合は即「指の練習」と考えがちですが、指練習だけではなく、その指の動きが悪い原因は何なのか?まで考えます。

私の場合原因として多いのは、ブログでも何度も書いていますが「自分の中でそのフレーズのイメージ(各音の音色、弾き始めとスラー的に繋がる音の繋がり、フレーズの中での一連の流れ)」ができていないこと、及び「イメージ自体が普段の自分の癖に引っ張られている(自分の癖をイメージしてしまっている)」です。イメージがしっかりしていないから、指がどう動いていいか迷ってしまったり、つい力が入ったり良くない動きをしてしまうのです(これも、実際は自分がそういう音や弾き方を「あえてイメージしているから」そうなっているんです。『イメージがうまく湧かない』という脳の指令を身体がそのまま実行しているから起きています)。

それで、イメージができていないならどうするのか?といえば、私はやっぱり好きな奏者の音源をとにかく聴いて、別の曲でも良いから自分の出したい音色をもっと明確にします。それもただなんとなく「全体的にこういう音」ではなく、まずこの音、次にこの音、その次にこの音…というように一音一音(ドレミファソラシドレミ…を)それぞれの音階で、それぞれの音とその時の指の力加減・弓の感じが思い浮かぶか試してみたり、あとは弓を返した時とそうでない時(スラ―)のそれぞれの音もイメージできているかとか(それぞれ音色に違いを出したいのかそうでないのか、出したいならどういう風に?)、あの奏者ならこのフレーズはどう弾くだろうか(テンポ感、フレーズのまとまり感、切り方、イントネーション)、その時の弓と指のイメージはどうか?とか(これも奏者によって全然違い、その違いは見てわかるくらい違います。なので逆に、わかりやすい視覚的なイメージを中心に考える時もあります)一つ一つ確認しながらイメージしていきます。

イメージができてきたら、実際に弾いて確かめます。弾きながらイメージを自分の演奏と結びつけていき、その感じを身体や耳に染み込ませます。ゆっくりなテンポから、少しずつ速くしていきます。

これも地道ですが、結局小さなことの積み重ねが全てに繋がると思います。

毎日、弾いてみて今日の自分が一番気になるところを改善するようにしています。まだまだですが。

弾いている間はこういうことに気をもむよりももっと別のことに集中したいので、こういうわかりやすい課題達はどんどん超えていきたいです。

今日の動画もVäsen(ヴェーセン)です!最近Väsenばかりですが、好きです。

269曲目は「Polska efter Jonas Dahl」です!これも昨日に続きHälsinglandの曲です!

今日もお読みいただき、ありがとうございました!