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楽しくてあったかい。Ditte Anderssonの弾く「悪魔のポルスカ」

/ ニッケルハルパ奏者

留学先の先生でもあったDitte Andersson(ディッテ・アンダーション)。

彼女の演奏する「Djävulpolska från Flen」(イェーヴルスポルスカ・フロン・フレーン、=フレーンの悪魔のポルスカ)という曲が大好きなんです。

私がよく動画やコンサートでも演奏する曲の一つでもあります。

Flen(フレーン)というのはSödermanland(スーデルマンランド地方)にある地名です。SödermanlandはUpplandの下(南側)にあります。

そこで伝承されている曲です。

「悪魔のポルスカ」というのは、フィドルで演奏する時に調弦を特定の方法に変えるタイプの曲のことを指します。確かE-A-Eにするのだったか…フィドルではないのでちゃんと覚えていませんが。すみません。曲の途中でポロンポロンと左手の指で弾く部分があり、そこで必要になるんです。ニッケルハルパではそこを弓で弾いているので、調弦は変えません。

(もともとフィドルの曲だと思います。スウェーデン民族音楽はフィドルの方が多いので、フィドルの曲をニッケルハルパで弾くということも多いです)

悪魔が弾きに来て、その音楽を聴くと踊ることをやめられず、死ぬまで踊らされる(もしくは地の底か地獄かどこかに連れていかれる)…というパターンは、スウェーデンの昔話や民族音楽のエピソードとしてよくあります。悪魔以外の精霊が出てくるパターンもあります。

曲自体も楽しくて好きなのですが、Ditteの音の丸みとあったかさ・美しさがよく聴こえてきて、そこが私の一番好きなポイントなのだろうと思っています。

この音源はソロですが、Ditteが即興で弾くハモリ(アンドラステンマ、とスウェーデン語で呼ばれるもの)もいつも素敵なので、また別の機会に。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

203曲目は「Schottis efter Per Hellgren」です!