演奏の話と、普段の話です。私の経験をもとに書いています。
楽器を弾く時に「無理な姿勢で」「上手く」弾こうとしても、結局上手く弾くこともできなければ、その姿勢を維持することすらも難しいです。身体が痛くなるからです。
ではなぜあえて「無理な姿勢で」弾こうとしてしまうかというと、「楽な姿勢で弾いても上手く弾けない」と心のどこかで思っているからです。
なぜ「楽な姿勢で弾いて上手く弾けない」と思っているかというと、それは経験によるものだと思います。無理な姿勢で弾くのが当たり前になっている。もしくは楽な姿勢で弾いて上手く弾けなかったことから、自分の何かを修正しようとした結果無理な姿勢になる。
私自身がそうでした(今も)。
それを直すために、私は今身体の使い方を学んでいます。
が、そもそも根本的な問題として「楽な姿勢では上手く弾けない」という思い込みが自分の中に強く存在していることがわかりました。だから身体の使い方とともに、この思い込みが決して正しいものでは無いことを、自分の身体に教えていく必要があると思いました。
また「演奏中に出る身体の癖は普段からやっていることだ」と以前人から教わったのですが、これは身体だけではなくて考え方もそうなのだろうなと思っています。今日の話の文脈だと「楽にやっても上手くいかない、という思い込み」のことです。
私はどうしてもスパルタな精神論が頭の中にあるようで、何かを成し遂げるには犠牲が必要だとか、自分の努力と根性を叩きなおす!みたいな考え方をしがちだったのですが、そうでもないのかな、と最近思っています。
つまり、楽にやっても良いし、むしろそっちの方がうまくいくんじゃないかなということです。「欲しがりません、勝つまでは!」的な発想は別に必要ないのじゃないかな、ということです。
「楽にやる」というと聞こえが悪いかもしれませんが、楽しようと言うのとは少し違っていて、リラックスして自然体でやること・自分の長所を生かすということです。その方が上手くいくことが多いような気がします。自分のストレスも少ないですし。
村上春樹の言うように、自分の人生は何事も自分を使った実験ですね。
130曲目は「Vals från Norra Råda 」です!Värmland(ヴェルムランド地方)の曲です。
(ワークショップで一瞬で教わっただけなので曲名や詳細がわかりませんでしたが、勘でなんとか調べ上げた自分を自画自賛しています)
今日もお読みいただきありがとうございます!