その1、その2に引き続き、今回は8-delspolskaの音源や動画をご紹介します。
参考にしていただけたら嬉しいです。
その1・その2のブログはこちらです↓
16-delspolska、8-delspolska、Triolpolskaについて(その1)リズムによる分類/ダンスの分類の違いと、それぞれの解説
16-delspolska、8-delspolska、Triolpolskaについて(その2)16-delspolskaの音源/動画
8-delspolskaの音源/動画
8-delspolskaは、以前書いたBondpolska、Orsapolska、Bodapolskaなどがそうです。
このうち、最初に書いた「Bondpolska」(ボンドポルスカ)は、以前の記事で紹介した曲以外にも私が知っている曲があるので、さらにいくつかあげたいと思います。
(OrsapolskaとBodapolskaは記事をご覧いただければと思います)
その他に、今回はHalland(ハランド地方)の曲、Värmland(ヴェルムランド地方)の曲を紹介します。
8-delspolskaは、「1拍を3つに分けることができて、かつTriolposlkaほどは3連符が目立たない曲」という感じなので、曲を聴いている間に「タタタ・タタタ・タタタ・タタタ…」と3連符のリズムを心の中で刻みながら聴くと、メロディの跳ねている部分とタタタのリズムが重なり、16-delspolskaとの違いがわかりやすいと思います。
もしくは、反対に16分音符のリズム「タカタカ・タカタカ…」を感じながら聴いてみると、違和感を感じられるのではないかと思います。
(といっても、8-delspolskaも地域や奏者によって跳ね方の特徴がかなり違うので、あまりリズムに沿っていない演奏もたくさんありますが…)
Bondpolska
『「タタタ」を感じながら聴いてみてください』と書いたそばから思いましたが、Bondpolskaは「タタタ」のリズムをベースにしながらも、音をためたり、跳ね方が人によって特徴があることが多いと思いました。
・Viksta-Lasseがよく歌っていた、カッコウのポルスカ。Bosse LarssonとOle Hjorthの演奏です。
・こちらもUppland(ウップランド地方)でよく弾かれている(と思う)曲/歌。詳しくはこちらに書いています→När jag dansar med min lilla brudについて
・次の曲もUpplandでよく演奏される伝統曲です。Eric ÖstとEric Sahlströmの演奏です。
・次の曲は8-delspolskaなのですが、Bパートだけが16分音符のリズムになっている、という少し変わった作りになっています(曲全体のノリとしては8-delspolskaだそうです)。曲を聴く分には違和感は全くないのですが、弾いていると、Bパートに入った途端に「急に忙しくなる」感があります。
ここまで書いてみて思いましたが、Bondpolskaは8-delspolskaですが、「ところどころに16分音符(的な音)が出てくる曲が多いな」と思いました。
Halland
Halland(ハランド地方)の曲は、「明るい曲調の(メジャーのキーの)8-delspolskaが多い」という印象があります。
海に面していることもあって「Uppland(ウップランド地方)と似ている」と私は勝手に思っていましたが、今回音源を聴いてみると、「演奏の仕方はBondpolskaとはまた少し違うのかも」とも感じました。
・このクラリネットのおじさんとフィドルの女性のCDは、Halland出身の友達に教えてもらったものです。Hallandの伝統曲ばかり収録されていて良いなと思いました。
・次の曲が収録されているアルバムも、Halland出身の作家が収集した歌(伝統曲、民謡)を、楽譜から再現したアルバムなのだそうです。
これらの曲を聴いていると、同じ8-delspolskaでも、Bondpolskaのようにためて跳ねるというよりは、わりと3連符のリズムに沿って跳ねている感じがする(あまりためない感じ)だと思いました。
奏者の演奏の仕方もあるかもしれませんが。
Värmland
Värmland(ヴェルムランド地方)の曲は色々有名だと思いますが、1つ1つの曲に関しては私はあまり詳しくないな…と自覚しています。すみません。
ただ、曲を聴いた時に「Värmlandっぽいな~」とわかるような雰囲気がすごくある曲が多いと思います。
Värmlandのポルスカは8-delspolskaのイメージがありますし、1拍目が短いような曲も多いです。
・Värmland(Arvika)の奏者Magnus Olssonが伝えた曲。演奏はMats Edénと、Leif Stinnerbom。
・次の2つの動画は、Värmlandの奏者Mats Berglundが演奏するVärmlandの伝統曲、数曲。
・次の曲は私はよくわからないのですが、真ん中の女性(Mia Marin)が「Värmlandspolska~!」と言っているので、「Värmlandの曲なのだろう」と思って聴いている曲。演奏はトリオMP3。
お聴きいただけると、「Värmlandっぽいな~と思う」という感覚が少し伝わるかなと思います。
なんとなくアツいというか、激しいというか、情熱的というか。演奏する人にもよりますが。
以上、8-delspolskaの音源や動画を紹介しました。
今回ご紹介したものも、地域によって、曲の雰囲気や演奏が違うなと感じていただけたかと思います。
他の地域にもたくさんの8-delspolskaがあると思うので、また別の機会にご紹介したいと思います。
明日はTriolposlkaの音源や動画を紹介します。
お読みいただき、ありがとうございました。