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相手を偉そうだと思うのは、自分が下手(したて)に出る癖があるからだと気づいた話

/ ニッケルハルパ奏者

私は、年上の人や先輩(私よりも楽器歴が長い人とか)に、過剰にへりくだる癖がありました。

その結果、相手に対して「偉そうだ」と腹を立てることがあったのですが(笑)、よく考えたら原因は自分にあったんですね。

このことについて、書いていきます。

年上や先輩(自分よりも何かの歴が長い人)の前で、無意識に下手(したて)に出る癖があった

学生の頃の「先輩・後輩」みたいな関係性のマインドをかなりひきずってしまったせいか、私は社会人になってからも、年上や上司、先輩的な人の前で、ものすごく下手(したて)に出る癖がありました。

自分から下に入ってしまうんです。

で、一方で、そういう人達の一部に対して「あの人偉そうだな~」と腹を立てていました。最悪ですね(笑)

自分から下に入っていっているのに、先輩風吹かせている人(の一部)が普通にムカつく、という(笑)

楽器関係でもそうでした。

年上の人ととか、自分よりも楽器歴が長い人の前で、なぜか下に入らないといけないと思ってしまって、でもその時の自分が普段の自分とあまりにもかけ離れていたので、苦しかったです。

何か言われた時にも素直に従わなくちゃと思っていて、言い返せないのも悔しかったですね。

そんな感じで、相手の下に入る癖があった私ですが、自分ではそのことに気づいていなかったんですよね。

だから、ただ単に「あの人偉そうでムカつくぜ~、うぜ~」とだけ思っていました(笑)

自分の癖に気づき、自分が悪かったのだと気づいた

さて、きっかけは特に無かったのですが、いつものように嫌な人のことをつい考えていた時に(笑)、ふと、「これって私が悪いのかも?」となんとなく思った時がありました。

で、そうやって考えてみたら、私が「あいつ偉そうにムカつく~」って思っていたのは、私が勝手に相手の下に入って、全部相手の言いなりになろうとしていたからだと気づいたんです。

たとえば、普段の私だったら、「え、それ違くないですか」って冷静にツッコむようなことも、ツッコまずに、知らないふりして我慢したり。

相手の言っていることに対して、「私はそう思わないけど」と言いたい時にも、「そうですよね」と相手にひたすら合わせたり。

過剰に相手を持ち上げたり、遠慮したり。

素直な年下キャラになろうとしたり。

「そういうの、全部やらなくて良いことだったわ。なのに、私が勝手にやってたんだ」

と、気づいたんですよね。

そしたら、ムカついていたのも、相手が悪いんじゃなくて、言いたいことを我慢していたことによる苛立ちであったり、何も知らないふりをするもどかしさだったり、

「自分が自分じゃなくなること」への怒りだったのかな、と思ったんです。

相手が悪かったんじゃなくて、原因は私にあったんですね。

年上にこびることと、年下に偉そうにするのは、たぶん表裏一体

あともう一つ、重大なことに気づいてしまったのですが、無意識に年上にへらへらする癖があるということは、私、もしかして年下の人や後輩っぽい存在の人に、無意識に偉そうにしていたんじゃないか!?と思ったんです。

(私は「自分よりも年齢が上の人に、花を持たせるべきだ」と思っていたので、ということは、自分がいざ「年上の立場」になったら、偉そうにして当然と思っていてもおかしくないよね…と気づいたんです)

気づいた瞬間、戦慄しましたね(笑)

でもたぶん、そうなんですよ。こちら、表裏一体となっておりますから。

私は平成生まれですが、どうやら昭和の風が私の中に吹いていた模様です。

たぶん、この2つ、セットなんですよね。

だから、年上や先輩にへらへらするのをやめない限り、年下や後輩に(無意識に)偉そうにするのもやめられないな、と気づいたんです。

これはなんとしてでもやめないと。

年上にへらへらするのをやめるというよりは、もはや「相手の年齢や歴の長さによって自分の態度を変える癖」をやめなければ。

問題はそこだ、と気づいたんです。

その後の私

それ以降、その癖を意識しながら、過ごしてみました。

最初は、もう無意識にこの癖が出てしまうので、出た後で「ああ、今、癖が出てたな~」と思って反省するくらいでしたけど。

そんなことを繰り返していくうちに、段々と、普通に人と話せるようになってきたんですよね。

特に、年上の方と話す時に過剰に持ち上げるのが減ってきて、自分でも楽になりました。

あと、私、気になったこととか、気づいたこととかに正直でいたくて、何かあるとツッコミたくなってしまうのですが、そんな自分をダメだと思っていたんです。

でも、ツッコんでも意外と大丈夫なのかもな、と思っています。

私は、気づいていないふりしたり、知らないふりをしたりするのが、苦手なんだなと思いました。

遠慮するのも、本当はすごく面倒くさいし、やりたくないんだな、って。

対等だと思うと、そもそもあまりムカつかない

相手と自分が対等だと思えるようになると、そもそも相手の発言や行動にそこまで腹を立てることがないというか、減るように思いました。

「まあいいか」と思えるというか、そもそも私のアンテナに、相手の言動があまりひっかからなくなりました。

言い返せない、反論できない、頭を押さえつけられてる、みたいな状況だと、「嫌だ!」って反発したくなるけど、別に言い返せるし反論もできるし、自分が自由にどこにでも行けるよ~という状況なら、あえてその人に対して反発しようと思わなくなるんですよね。

その人にかまう理由が全くなくなるので。

その人の存在が頭から消えちゃうというか。

また、「相手に遠慮しなくちゃ」と思っていると、その相手といる時の自分を色々調整しなくちゃいけなくてそれが面倒くさかったのですが(笑)、遠慮しなくて良いなら、本来の自分を出せるから、楽だと思います。

「こういうこと指摘しちゃ悪いかな」とか、あまり思いすぎなくて良いんだな、って思います。

別に、相手を言い負かすとか、口喧嘩して勝つとか、そういうことはしなくて良いと思うのですが、自分の中で「対等なんだ」と思えるだけで、かなり楽になるんだと感じています。

(もちろん状況にもよりますが)

今回の私の場合は、相手を「見上げる」場合でしたが、これって相手を「下げて」見ている場合にも、同じように有効なんじゃないかな?と思います。

自分が変化すると、自分から相手への接し方にもあらわれると思うので、お互いの関係性も変わっていくんじゃないかと感じています。

おもしろいです。


ということで、自分の癖とそれにまつわる話でした。

年齢とかだけではなくて、立場もそうですね。

私は普段あまり偉い立場の人と接する機会が無いのでわかりませんが(とか書いたら私の周りの人に対して失礼かもしれませんが笑)、偉い立場の人と接する時にも、「わあ~(キラキラ)」みたいな感じじゃなくて、冷静に一歩引いた、いつもの自分でいられたら良いなと思っています。

思っていることを普通に言える自分でいたいです。

人とのコミュニケーションの仕方、もっと学んでいきたいと思います。