身体のことをしばらく書いていなかったので、書きたいと思います。
今回は、胸鎖乳突筋と後頭部のこわばり(緊張)をゆるめるように意識したら、楽になるようだと感じた、という話です。
身体のことに関して。今までの経緯
前置きで、身体のことに関する私の今までの経緯をあらためて簡単に書きます。
私は、もともと肩こりがひどかったのですが、ニッケルハルパを始めるようになって、さらに肩こりを感じるようになってしまいました。
また、楽器の持ち方や構え方にも悩む点が多く、「楽器のサイズ感は変えられない(変えたくない)から、自分の身体の使い方を変えなくては」と思うようになりました。
そこで、留学から帰ってきて、「楽器演奏における身体の使い方」を勉強することにしました。
教えてくれる先生を見つけ、個人レッスンとグループレッスンを受け、「楽器の演奏に必要な身体の使い方・考え方・意識の仕方・改善の仕方・人への教え方」などを教わったのです。
そのレッスンは今はもう受けていないのですが、レッスンではとにかく「基本的なこと」を繰り返し教えてもらったのと、「自分一人でどうやって改善に取り組むか」を教えてもらったので、
今現在は自分自身でも色々なことを試しながら、試した内容をこちらのブログに書いています。
最近、肩こりはかなり減ってきたので、「もう身体のことで書くことは無くなってきたのかも」と思っていたのですが、1つまた新たに発見したことがあるので、今回書きたいと思います。
(※身体のことに関しては私は専門家ではないので、素人の感想のような内容になります。詳しい情報や正確な情報はぜひ調べていただければと思います)
集中した後に頭痛がする
ここ数年、演奏の本番当日や、演奏以外にも、何か集中して取り組んだ後に、「頭痛」を感じることがとくありました。
朝は大丈夫なのですが、用事が済んだ後、夕方や夜などから寝る前まで、頭痛がしていました。
あまり頻繁に起きるものではなく、あくまでも集中したり、視野が狭くなるような状況(何かに根詰めている状況)の時だけ出てくる、という感じです。
数年前よりも今の方が感じる頻度は少ないのですが、それでもたまにあると「嫌だな」と思っていました。
緊張型頭痛ー筋肉の緊張により頭痛が起きる
頭痛にも色々種類があるようですが、私の場合は全体的に頭が締め付けられるようなタイプの頭痛で、おそらく「緊張型頭痛」という筋肉の緊張による頭痛だろうと思いました。
「緊張」という言葉が入っていると、「緊張した時に感じる頭痛なのかな?」と思うかもしれませんが、おそらくこの緊張は精神的な緊張というよりも、「筋肉の緊張」だと思います。
首や肩や頭の筋肉を、過剰に緊張させることで起きる頭痛です。
(精神的に緊張した時にも、自然と肩に力が入ることが多いと思うので、精神的な緊張やストレスとも無関係ではないと思いますが)
筋肉の過剰な緊張が原因なら、結局は首・肩・頭周辺の筋肉の使い方・意識の仕方を変えれば、多少は頭痛が緩和できる(予防できる)のではないか?と考えました。
実際、数年前よりも今の方が頭痛の頻度は少ないのですが、これは肩こりが楽になってきたことと関係しているのだと思います。
そこで、頭痛が起きた時に「特にこっている部分」「特に力が入っていそうな部分」を意識してみることにしました。
後頭部と胸鎖乳突筋
つい先日、久しぶりに頭痛がきたので色々意識してみたところ、思い当たる部分はいくつかありました。
その中でも特に感じたのが、以下の2つです。
- 後頭部(頭蓋骨が急にすぼまっているあたり)
- 胸鎖乳突筋
この2か所は特に、「無意識に緊張させている」割合が高いと思いました。
たとえば演奏中ですが、楽器を弾いている間だけでなく、MCで話している時にも楽器を首から下げっぱなしにします。
その時につい、この辺りに力を入れてしまっているような心当たりがありました。
他にも、机に向かっている時などもそうです。
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
上に書いた2か所のうち、「後頭部のあたり」は位置の想像がつくと思うので、「胸鎖乳突筋」について書きます。
胸鎖乳突筋は首の横のあたりの筋肉です。名前の通り、胸骨と鎖骨から、頭蓋骨の乳様突起というところまで、斜めな感じでつながっている筋肉です。
調べていただくと画像や解説動画などがたくさん出てくるので、ぜひ調べてみてください。
画像で見るとわかりやすいのと、実際に自分の身体でここをさわってみると、良いと思います。
私の場合、ここ(と後頭部)が緊張すると「首が前に出て顔全体が上を向く(あごが出る、背は猫背気味)」というような体勢になってしまう、と思いました。
しかも、これが癖になっていました。
気がつけば、PCに向かっている時、食事をしている時、楽器を首から下げている時など、いつでもこの体勢をとっていました。
「あごの筋肉」だと思っていた
また、胸鎖乳突筋の上部は「あごの後ろ・耳の後ろ」くらいまできているのですが、ここを私は「あごの筋肉」だと思っていたんです。
胸鎖乳突筋のように、「首の下の方までつながっている筋肉」の一部だとは思っていなくて、
なんとなく「あごのあたりのちょっとした3cmくらいの筋肉」かなと勝手に思っていました。
全然違いました。
普段、「あごを開け閉めする時に、やたらと疲れる部分だな~」と思っていたのですが、それもそのはずです。
そもそも、この筋肉はあごの開け閉めにメインで必要な筋肉ではないからです。
必要の無いところに過剰に力を入れて、それによって、あごの開け閉めを「かえって自分でやりにくくしていた」のです。
(胸鎖乳突筋が緊張していると、特に「あごを開ける」動作がしにくくなるようです)
知るとゆるめやすくなる
そんな風に、胸鎖乳突筋と後頭部のあたりに力が入っている時が多いことを自覚したり、
そもそも胸鎖乳突筋がどんな筋肉なのかを知ることによって、
ゆるめやすくなり、以前よりも楽になることが増えたと思いました。
特に、胸鎖乳突筋の「全体」を意識することで「首全体」が上から下までつながって、「頭~身体」の全体が以前より意識できるようになった気がします。
また、私は「後頭部と胸鎖乳突筋に力を入れているみたいだ」と書きましたが、
おそらくこの2か所を「セットで力を入れる」ことが癖になっているようです。
「力が入ってしまっているな」と感じる時、どちらか一方をゆるめようと意識しても微妙で、かえってアンバランスになることが多かったです。
この2か所をセットで、前後のバランスを感じながらゆるめるよう意識した方が、私の場合はゆるめやすいのかも、と感じました。
すぐに戻る。癖は根強い
普段、何気なく立っている時、歩いている時、座っている時、PCに向かっている時、そして楽器を首から下げている時。
ふと気づくと「いつもの癖」に戻っています。
本当に、気がつくといつもの(癖の)体勢になっているので、「癖ってすごいな」と思います。
それでも、意識していくことで、少しずつ癖が抜けていく(自分にとって楽な方法が癖になっていく)と思うので、意識していきたいと思います。
また、身体は全体でバランスを保っているので、今回の2か所を意識するだけでも、身体全体のバランスが変わるように感じました。
この2か所を意識し始めてからはまだ頭痛になっていないので、様子を見ていきたいと思います。
以上、「胸鎖乳突筋と後頭部をゆるめる(私なりの頭痛予防)」について書きました。
ニッケルハルパは特に首からかける楽器なので、楽器を弾いている間だけでなく、「楽器を首からさげたまま休んだり話をしている」間にも、胸鎖乳突筋や後頭部のあたりなどを緊張させた姿勢になりやすいと思いました。
もしよろしければ、ぜひ参考にしてみてください。
お読みいただき、ありがとうございました。