今回は「Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson」のコンサートの日本語訳⑤です。
①~④はこちら↓
「Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson」のコンサートの日本語訳①
「Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson」のコンサートの日本語訳②
「Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson」のコンサートの日本語訳③
「Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson」のコンサートの日本語訳④
動画
前回の続きから(46:22~)再生になっています。
(46:22~)
(Torbjörn):Josefinaも言っていましたが、Josefinaと一緒に演奏できるのは本当に素晴らしいことです。
今夜ここに来る際、(このコンサートの)日にちや開催時間などを、ネットで調べてから来ました。
…日にちを間違えて来ないようにね(笑いが起きる)。
でもそのネットのページ(コンサートの紹介ページ)を見たら、ちょっと変だったんですよね。
「TorbjörnとJosefinaがBodaで20時に演奏します」とあって、
そしてその下には「Torbjörn Näsbomの紹介」として、「彼は○○で学んで××へツアー演奏をして…」と書いてあるのですが、
Josefinaに関することが一切見当たりませんでした。
ですので思ったのですが…(Josefinaが話を遮る)
(Josefina):私はそんなに年を取ってないから(笑いが起きる)
(Torbjörn):確かにそうだけど。
でも、「Josefinaに関することは、私が言おう」と思いました。
私とJosefinaは以前からの付き合いになります。
Josefinaは優しくてかわいらしい人です(優しさとかわいさ(söt)の両方をあわせもった人です)。
(Josefina、笑う)
私たちは何年か前のEkebyholmのニッケルハルパのサマーコースで、初めて会いました。
ちょうど(Aprilpolskanの話にも出た)Eva Tjörneboが仕切って集合をかけてくれて、私たちは夜中の1時に集まりました。
「初めまして、Torbjörnです」「初めまして、Josefinaです」と、まあそんな感じでした。
そして、結局明け方の4時半まで一緒に弾いていたんです。
それくらい、私たちは「合った」のです。
私はこれまでのミュージシャン人生の中で、何百人ものミュージシャンと一緒に演奏してきました。
その中でも、一緒に弾いていてこんなに「合う」のは、「3人だけ」だったと言えるでしょう。
1人は兄弟のPer、もう1人は別の人、そして残りの1人がJosefinaです。
Josefinaと一緒に演奏できることは、私にとっての喜びです。(Josefinaも同意)
これは「大きな愛」と言っても良いでしょう、ただしディスコとか子どもとかそういうものは省いた愛ですが(笑いが起きる)。
(※ディスコでの出会いとか、恋愛とか結婚とかとは違う愛、という意味)
つまり「最善の形での愛」ともいえます。
(一緒に弾けるのは)本当に「幸運」です。
さて、ここでもう1曲お届けします。
…そしてその後でも数曲お届けしますけど(笑いが起きる)。
次の曲はウップランド地方の古い曲…
というか何時まで演奏していて大丈夫ですか?私わかっていないんですけど。
(時間がせまってきたら)叫んで教えてもらえますか?(とスタッフに問いかける)
ちょっと早口で行きます。
次の曲はウップランド地方の古い伝統曲で「Pintorpafrun」です。
演奏の時間がなくなってしまうので、これ以上は話さないようにします。
Ekebyholmのサマーコースはとても有名なコースで、基本的に毎年開かれています。
講師陣が有名な方々がそろっているのもあり、人気のコースで、すぐに申し込みが埋まってしまうことで有名です。
「夜中の1時に集まり…」とありますが、日中は彼らが講師をつとめるコースがあり、夜もコンサートやセッションがあったりするので、夜中になったのだと思います。
また、「Josefinaは優しくてかわいい」の「かわいい」は「söt」という単語を使っていますが、このsötは女性の美しさというよりは、女の子や少女、もしくは男女限らず子どものかわいさなどでよく使う言葉だったりします。Torbjörnの子ども世代にもあたるであろうJosefinaに対して、「かわいらしい(愛らしい)」という意味で言ったのではないかと思います。
Torbjörnは「自分に合うと思ったのは3人」と言っていますが、私は「たぶんもっといるだろうな」と思っています。少なくともPerとJosefinaの他に、(Torbjörnが一緒に楽しそうに弾いている相手として)具体的に3人の顔が私の頭には思い浮かびます。
ただ実際のところ、数は問題ではなくて、「それくらい『合う』人と一緒に演奏できる機会は貴重で、幸運」ということだろうとも思います。
上手い人同士で演奏すれば合うわけではなくて、フィーリングが合うということは、貴重で特別なことです。
⑩(48:40~)「Pintorpafrun(ピントルパフルン)」
(51:03~)
(Josefina):(今の曲は)Bondpolska(ボンドポルスカ)でしたね。
(※Bondpolskaはウップランド地方のポルスカのこと、特徴的なリズムの曲とダンスです)
これ、(さきほど話していた「最も楽しいこと」ランキングの)3位ですね。
「ダンスの演奏をすること」というのが。
(お客さんも息を吸いながら「そう」と言っている)
ダンスの演奏、とても楽しいですよね。
(ダンスの演奏はコロナ禍でできなかったので)ずっと待ち望んでいます。
次、これ演奏する?(とTorbjörnに訊く)(※時間がないなら省略する?という意味だと思いますが)
(Torbjörn):うん。
(Josefina):次の曲はワルツです。
私がTobbe(Torbjörnのこと)にあてて作りました。
このワルツは、「Tobbeを音で描いてみたらきっとこういう風になるだろうな」という気持ちで書きました。
この曲はTobbeを表現したものです。
(Torbjörn):うんうん、非常に素敵な(カッコいい)曲ですよ。
(笑いが起きる)
途中で「お客さんが息を吸いながら「そう」と言っている」と書きましたが、Yesに当たるスウェーデン語の「Ja」を言う時に、「息を吸いながら言う」人、結構多いです(特に年配の方など)。方言か、年齢的なものなのかなと思いますが。
北の方の方言だと、息を吸うだけでJaの意味になったりするので、それに近い感じかなと思っています。
⑪(51:49~)「Vals till Tobbe(Tobbeへのワルツ)」 av Josefina Paulson
CDだと「Vals till Tobben」表記になっています。
続きは明日書きます。
以上、今回は「Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson」のコンサートの日本語訳⑤をお届けしました。
コンサートのMCって、CDに書いてあることと同じことを言っていてもCDの解説よりもずっと頭に入ってくるし、
CDの解説では書いていないようなことも話してくれるので、すごく良いなと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。