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「Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson」のコンサートの日本語訳①

/ ニッケルハルパ奏者

今回は2021年に行われた「Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson」のコンサートの日本語訳をお届けします。

最近、日本語訳の記事を続けて書いています。

訳すのは地味に時間がかかるので、日本語訳シリーズを続けるのは「自分で自分の首を絞めている」ようなものなのですが。

訳すことで私もコンサートをしっかりと聴けるのが嬉しく、楽しいと思っています。

訳のお仕事をいただくこともあるので、ブログではその練習のようなつもりで、自分のペースで訳せればと思っています。

(訳の作業のご依頼に関しては、仕事としてお受けしております)

ぜひ、コンサートの動画を楽しむ際の参考にしていただけたら嬉しいです。

間違っている箇所などありましたら申し訳ありません。わかり次第修正していきます。

Torbjörn Näsbom & Josefina Paulson

Torbjörn Näsbom(トルビョン・ネースボム)とJosefina Paulson(ヨセフィーナ・ポールソン)のデュオです。

お二人ともニッケルハルパ奏者で、スウェーデンでは有名な方々です。

Josefinaの方はブログで私が何度も紹介しています。たとえば↓

Duo Cavez / Paulsonのコンサート、日本語訳①

スウェーデンの音楽紹介:『Ellen Lagergren』Josefina Paulson

Torbjörnはブログではあまりご紹介してきませんでしたが、他のニッケルハルパ奏者とはまた違う弾き方をするのがとても特徴的です。

どちらも素晴らしい奏者です。

このお二人、基本的には個別で活動されていますが、一時的に結成したのが、こちらのデュオです。

CD「Två i TreTakt」も発売されています。

ニッケルハルパ同士のデュオですが、二人とも個性が違うので、その点をお聴きいただくととてもおもしろいと思います。

それから、注目したいのは二人の息の合わせ方(samspel)です。

「それぞれの弾き方は違うのだけど、息を合わせて弾いている」様子がよくわかり、心地の良いコンサートになっています。

今回のコンサートも、前回訳した「Maskin」のコンサートと同様、Boda Hembygdsföreningによって開催されています。

また、これは余談ですが…

このコンサート、MCを含めたロングバージョン(1時間くらい)と、曲の部分だけを取り出しているショートバージョンの動画(3分くらいのものが曲数分ある)があります。

が、曲だけのショートの動画の方はどれも画像がカタカタしていて、それが気になってしまって、私はもう見るのをあきらめていたんです。

たとえばこちらですが↓

(チャンネルは同じBoda Hembygdsföreningのチャンネルです)

それが今回、訳のために試しに初めてロングバージョンの方を見てみたら、こちらはカタカタしていない!ということに気がつきました。

カタカタしていないバージョンが見られるとわかって、嬉しかったです。

では、早速訳していきます。

動画

(主催者側からの最初の挨拶)

皆さま、Boda Gammelgård(※会場名)の月曜夜のコンサート(※コンサートシリーズの名前)へ、ようこそお越しくださいました。

今年は2021年。

ちょうど今から40年前、1981年の6月15日に私はここに立ち、Erik Moraeus(※という演奏家)を最初の月曜夜のコンサートのゲストとして、ここBoda Gammelgårdで迎えました。

それ以来、私たちは、毎年夏にコンサートを開いてきました。

コロナ禍の去年(※無観客などになった2020年)を含めますと、この月曜夜のコンサートを、毎年、40年続けて開いてきたことになります。

これは素晴らしいことではありませんか。

それだけたくさんのミュージシャンとダンサーたちが、私たちとともに、ここで時間を過ごしたのです。

皆さんも、ここに何度もいらしてくださっている方が、たくさんいらっしゃいますね(たくさんの方のお顔に見覚えがあります)。

今年も、夏の間中、(毎週)月曜夜にここでコンサートが開かれます。

例年と違うのは、皆さまご存じの通り、コンサートの後のダンスの時間が無いことですが、その代わりに他の月曜夜に別のプログラムをたくさんご用意しています。今年はたくさん行われますよ。

休憩も無しなので、Fika(フィーカ)の時間(※コーヒーブレイクの時間)もありません。

しかしながら、今年最初の月曜夜のコンサートを、どうぞお楽しみください。

Josefina PaulsonとTorbjörn Näsbomです。大きな拍手でお迎えください。

①(2:09~)「Polska efter Schedin」

(5:25~)

(Josefina)本当にありがとうございます。

ここで演奏させていただくことをとても嬉しく思っています。

特に、皆さんにこうして生演奏をお聴きただくのは、長い自粛期間の後で今回が最初になります。

ご自宅でPCやTV画面の向こうで動画をご覧くださっている皆さまも、ありがとうございます。

今夜私たちが演奏するレパートリーはちょっと色々なものが混ざっています。

私のホーム(ふるさと)であるヴェストマンランド地方(Västmanland)の曲、それからTorbjörnのホームであるウップランド地方の曲、あとは自分たちの作った曲です。

最初に演奏しました曲は、ちょうどミックスの曲と言えるかもしれません。

ウップランド地方とヴェストマンランド地方のちょうど境目あたりの曲、Schedin(※という奏者)が伝えたバロックタイプのポルスカです。

続いて演奏するのは、Eric Sahlström(エリック・サールストルム、※ニッケルハルパ奏者)が作った曲です。

(Torbjörnに訊く)何か説明する?

(Torbjörn) Ericはある時、Gesunda(※地名。Torbjörnはゲースンダと言っていますが一般的には「イェスンダ」と呼ばれていると思います)に行きました。

おそらく演奏家たちのコンテストか、演奏家たちの集まり(お祭り)か何かのために行ったのだと思いますが。

Gesundaがどこにあるかはご存じでしょうか?

…とりあえずダーラナ地方のどこか、ですよね?

(笑いが起きる。「そうだよ」という声も聞こえる。←この会場もダーラナ地方の会場なので、ダーラナのことはお客さんがよくわかっているのかもしれません)

…良かった。そうでないと、ちょっとエピソードのつじつまが合わなくなってしまうので。(笑い)

そのEricが(ダーラナ地方のGesundaから、ウップランド地方の)家に帰る途中、まあ電車かバスか、何で帰ったかはわかりませんが(※「車での道中」とも言われていると思います)、次の曲を作ったそうです。

この曲は少しダーラナ地方の雰囲気も持ち合わせていると、Eric本人も言っていました。

「Hem från Gesunda(Gesundaからの家路)」です。

②(7:09~)「Hem från Gesunda(Gesundaからの家路)」

(11:50~)

(Torbjörn)ありがとうございます。

こうして「生きている人たち(levande människor)」の前で演奏できるのはとっても楽しいことだと本当に思います。ずいぶん、しばらくぶりだという気がするので。

(※オンラインの画面上の人物ではなく、という意味)

そして今もなお、ご自宅でご覧くださっている皆さん、皆さんもどうぞ、生きている人たち(levande)であればと思っていますよ(笑いが起きる)

さて、今演奏しました曲はEric Sahlströmの曲でした。Ericはニッケルハルパの王様と言える人です。

Ericが作った曲をさらにもう1曲、演奏したいと思います。

(→今日はここまで、明日以降のブログへ続きます)


さて、まだ始まったばかりですが、ここで一旦区切りたいと思います。

続きは明日以降書いていきます。

お読みいただき、ありがとうございました。