Anna EkborgとAnders Jakobssonが出演するコンサート(2021年)の和訳です。
前回のものはこちら→Anna Ekborg & Anders Jakobsson(Boda, 2021)コンサートの和訳①
動画
前回の続き(6:51~)からの再生です。
Anders:では、次の曲は私たちにとってはかなり新しい部類の曲を演奏したいと思います。
「Senpolska från Härjedalen(ヘリエダーレン地方で伝わるセーンポルスカ(=ゆっくりめのポルスカ))」です。
私はこの曲をPers Hans(ペーシュ・ハンス)から教わりました。
彼から最後に教わった曲達の1つになります。
では、「Senpolska från Härjedalen」です。
※Pers Hans Olsson(ペーシュ・ハンス・オールソン。1942-2020)→Wikipediaのページ(スウェーデン語)
②(7:28~)Senpolska från Härjedalen(ヘリエダーレン地方で伝わるセーンポルスカ(セーンポルスカ=ゆっくりめのポルスカ))
③(10:06~)Annaのソロ1:Polska efter Höök Olle, Rättvik(レットヴィークで伝わる、フーク・オッレ伝承のポルスカ)
(14:41~)
ありがとうございます。
皆さま、お越しくださりありがとうございます。
ただ今お聴きいただきました曲は、Rättvik(レットヴィーク※地名)の、「Polska efter Höök Olle(フーク・オッレ伝承のポルスカ)」でした。
私とショッペ(※Andersのあだ名みたいです)がここにいるのは、Bingsjöstämman(ビングフェーで行われたステンマ※伝統音楽とダンスのイベント)のおかげと言って良いと思います。
2019年、Bingjsöstämmanがたしか開催50周年を迎えた年だったと思いますが、コロナに見舞われる前の年ですね。その時に、Ola Bäckström(オーラ・ベックストルム)が私に電話をしてきて、Gunnar(グンナル※このコンサートの最初に挨拶をしたおじさん)と同じような方向性のことを言ってくれたんです。
「年齢が上の世代と、若い世代とが出会うようなコンサートをしたい」と。
そこで私は若い世代の代表として、ショッペ(Anders)は上の世代の代表として演奏することになりました。
それがとてもおもしろかったのです。
私たちはそれまで会ったことがありませんでした。
コンサート自体も、当初はそれぞれが半分ずつ受け持って、ソロの二部構成のような感じで計画されていたのですが、「一緒に演奏するのもおもしろいのではないか?」と思い、私はOrsa(オッシャ※地名)のショッペ(Anders)の家まで行き、一緒に弾きました。とても楽しかったです。
そして私が「SOLO」のアルバムを出すこのタイミングで、何をしようかと考えた時、ショッペ(Anders)ともっと演奏がしたいなと思ったんです。
それで今夜ここに来ました。
本当に楽しみにしていました。
今夜はソロの演奏もします。続いて2曲、Rättvikの曲を演奏します。
最初に演奏するのは「Polska efter Petters Erik(ペッテシュ・エリック伝承のポルスカ)」、そしてもう1曲は…どれに決めたんだったっけ、思い出せないのですが…そうだ、Vårvindar friska(ヴォールヴィンダル・フリスカ※有名な曲/モチーフ)のバリエーションの曲です。こちらもPetters Erikが伝えたものです。
④(16:23~)Annaのソロ2:Polska efter Petters Erik(ペッテシュ・エリック伝承のポルスカ)
⑤(18:37~)Annaのソロ3:Vårvindar friska(ヴォールヴィンダル・フリスカ)のバリエーション、efter Petters Erik(ペッテシュ・エリック伝承)
(続きは明日)
②のSenpolskaは、2人でユニゾンで、メロディだけを弾いていましたが、私はこういうユニゾンや、シンプルなセッションのようなデュオを聴くのが結構好きです。
ユニゾンって意外と集中力を使うので、場がその音に集中する感じがして好きなんです。
また、Annaのソロコンサートで、「ソロはすべてがさらけ出される(見られている・ごまかせない)感じで怖くもある」と言っていたと思うのですが、私はそういうスッピンのような素の音や演奏が好きです。奥深いと思います。
それから、前回のAnnaのソロコンサートの和訳では「ショッペ」と言っているのが何を指しているのかわからなかったので「聴き取れない」と書いたのですが(というか、コペンハーゲンがスウェーデン語で「ショーペンハム」なので、そういう感じの地名の略かと思ったんです)、これが「Andersのあだ名らしい」ということが今回見ていてわかったので、前回の和訳の記事も少し修正しました。
わからなかったことや、知らなかった曲を少しずつ知ることができるのはとても嬉しいです。
明日の部分もお楽しみに。
お読みいただき、ありがとうございました。