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日本語話者のスウェーデン語のなまりの特徴について

/ ニッケルハルパ奏者

音楽とは関係ない話題ですが…

先日のブログで、「日本人がスウェーデン語を話した時の『なまり』について、スウェーデン人がトークしているポッドキャストがあって、参考になった」と書いたことがありました。

この話を少し掘り下げて書いてみたいと思います。

ポッドキャスト「Lysande lagom」

Spotifyのポッドキャストを調べると、スウェーデン語学習者向けの簡単なスウェーデン語の番組や、スウェーデン語学習のための番組が、意外と豊富に存在していることがわかります。

(Spotify自体がスウェーデン創業のサービスなので、スウェーデン関連のコンテンツはもともと多いのかなと思います)

そういった番組の1つで、「日本人がスウェーデン語を話している時の『なまり』について、スウェーデン人の言語の先生たちが話をする」という回がありました。

実際の番組はこちら↓(一応埋め込んでみましたが、結局Spotifyアプリに移動しないと聴けないかもしれません…。その場合は検索してみてください)

番組は”Lysande lagom”。2024年11月29日の回。

(最初は別の話題について話していて、日本についての話は15:10頃~になります)

この回のタイトルは”Kan Japans ambassadör i Sverige verkligen svenska?”

意味は「駐スウェーデン日本大使は、本当にスウェーデン語が話せるのか?」です。

タイトルを聞くだけで少しドキッとしてしまいますね。

番組では、過去にスウェーデンに駐在した日本大使のスピーチ音声を使って、番組進行役の2人(スウェーデン語の先生)が、日本人特有の発音やなまり(brytning)について分析していました。

進行役の2人は、この大使の音声だけではなくて、過去に日本人の生徒を何人も見てきたり、スウェーデン人の友人が日本語を勉強していたりと、日本語や日本人に関する例をいくつも見てきているみたいで、

「日本語特有の発音」と照らし合わせて、「日本語がこういう言語だから、こういう発音になるのかもしれない」みたいな話をしていて、とても興味深いです。

(番組のタイトルが少しあおった感じですが、決して大使や日本人のなまりをバカにしているわけではないと思います。むしろほめている所もたくさんありました)

日本語話者の発音の特徴…余分な母音が入りやすい

番組の内容を全部ここに書くとまずいので、一部だけご紹介したいと思いますが、特に興味深かったのが、

「日本語は、母音が入る割合がとても多い言語だ」

ということです。

これは日本語のアルファベット、つまりひらがなやカタカナをローマ字表記するとわかりますが、どれも「母音のみ」か「子音+母音」の組み合わせですよね。

例外は「ん」くらいで、あとは全部の文字に、必ず「母音」が入ります。

「子音だけ」の文字が(ん以外には)無いんです。

一方、スウェーデン語(や他の外国語)だと、子音が1つの文字として独立していますし、「母音が間に入らずに、子音が続く組み合わせ」の単語も多いんですね。

例えば、「Svenska」スヴェンスカ(=スウェーデン語、の意味)とか。

「Sv」等が子音で続いていますが、たとえばこれを日本語風に「スヴェンスカ」と発音すると(特にアナウンサーさんや声優さんのようにきれいに発音すればするほど)「Svenska」ではなく「Suvensuka」と発音される傾向があるそうなんです。

つまり、余分な母音(この場合は「s」の後の「u」)が入りまくってしまう。

この「余分な母音」が、スウェーデン語らしい発音を妨げている、とのことでした。

(他にも、例えば「Prata」プラータ(=話す)とか、「Bra」ブラー(=良い)とか。日本語話者風に発音すると、「Prata」が「Purata」になってしまったり、「Bra」が「Bura」になってしまうようです)

聴いていて、「なるほど~」と思いました。私もなってる!!と。

舌先を使う子音に慣れていない

あと、これは番組で深く突っ込んでいたのか、それとも私が番組を聴きながら自分で考えたのか、覚えていませんが、

日本語って、あまり舌先を積極的に使わないですよね。

たとえば、「t」とか「s」とか「k」とか。この辺の子音を、舌先を使ってかなりはっきり発音すると、とても「スウェーデン語っぽくなる」と私は思っているのですが、

逆に日本語で、こういう「ツ」みたいな音とか「ス」みたいな音を入れすぎると、「下品」に聴こえてしまうような(?)気がして。

こういった子音をはっきり入れることに、(少なくとも私は)躊躇してしまうんですよね。

巻き舌(rrr…)も、スウェーデン語だと結構使うのですが、これも日本だとあまり良くない印象がありますよね。

(巻き舌は、スウェーデンでも地域によっては全く使わない地域もあります)

そういう事情の結果、日本語話者の「子音」の発音が曖昧だったり聞こえなかったりで、余計に「母音」が目立って聴こえるのかもしれないなあ…と思いました。

→余分な母音を入れずに、子音をはっきり発音すると、スウェーデン語らしくなるかも

逆に言えば、「余分な母音を入れない」ようにして、「子音の発音をしっかりめに意識する」ことで、かなりネイティブのスウェーデン語の発音に近づくことができるんじゃないか?と思って。

それを意識し始めたら、自分の発音も少し良くなったような気がして、ちょっと嬉しくなりました。

「余分な母音」。

自分では全く意識していなかったので、目から鱗でした。

番組では他の話もしていましたが、この「余分な母音」の話が私としては一番、参考になったかなあと思っています。

もしよければ、ぜひスウェーデン語を話す時に意識してみてください。


という、音楽とは一見あまり関係無いかもしれない話題を書いてしまいましたが…

歌を歌われる方には、もしかしたら参考になるかもしれませんので、ぜひ試してみてください。

あと、私は個人的に、スウェーデン語の発音と、ニッケルハルパの演奏時の発音(弓をどう弦につけるかとか、そういう話)が結びついているような気がしなくもないかな、と。

スウェーデン語のコツがつかめるようになると、ニッケルハルパの演奏のアーティキュレーションにも役立つかな…なんて思っています。

無理やり結び付けているだけかもしれませんが。

では、台風が近づいているようですが、どうぞお気をつけてお過ごしください。