また、ニッケルハルパをやっていない人にはなんのことだかわからない内容…になっておりますが、私にとって有意義なので書きますね。自分なりの今日の気づきです。
以前、Ditte AnderssonとPeter Puma HedlundとÅsa Jinderの音の雰囲気が似ている気がする、と書きました。
私の中で、なんとなくこの系統の音色を無視、というか自分に禁止していたところがあって(嫌いとかでは全然なくて、なんかこの「柔らかい感じ」を私が真似するのは時期尚早だと思って自分に禁止していました。今考えるとなんでだろうって感じですが)、その禁止を自分で解いたら色々見えてくるものもありました。
聴き比べてみると、似ていると思ったなりにもこの3人の音色の違いももちろんあって、Pumaはこの3人の中だとアタックがOlov Johanssonと似たような感じがあるし、Ditteの軽さはやっぱり良いし、Åsaのトリルはやっぱりとてもそれっぽい。と思います。
この3人の音源は聴いてきたようであまりちゃんと聴いてこなかったので、そのうえであらためてOlovの音なども聴くと、ちゃんとOlovの音色の中にもこの3人と通じる部分があるんだなーと感じられるようになってきました。昨日くらいから。
この人の音はこうだ、と自分の中で決めつけている部分があって、それが例え好きな音色であっても、その枠を外すことによってもっとよく聴こえてくる部分や音の特徴があるんだなと思います。それが見えたうえで参考にすることによって、よりその音色に近づける気がしています。
ただ、それでもここ数日感じたのは、なんだかんだ言ってもEric Sahlströmの音源と一緒に弾く時が一番力が入らずに弾けるし、ボーイングや左手の指の感じがとてもイメージしやすい、ということです。「弾きにくい曲」というのはボーイングや左手のイメージがうまくつかめていないことに原因の半分くらいはあると私は思っているのですが、Ericの音の感じを聴いていると力加減やボーイングの軌道や左手の指の感じをすごく感じ取ることができて、自然と楽に弾けます(運指が速すぎないものに限る)。
Ericの曲は難しい印象があったので今まであまりやってこなかったのですが、やっぱりEricの音と一緒に弾くのが今の自分には良いのかもなと感じています。「今まであまりやってこなかったから」というのもあるかもしれません。新たなインスピレーションは常に必要。
それであらためて思ったのですが、ボーイングはやっぱりブレがないのに限ります。良い音も出るし、なにより自分が弾きやすいです。弓をあれやこれや動かすよりも、単純に上下させよう、という感じです。あと弓の毛は基本ずっと弦に乗せたままが良いです(Ditteに言われたけどあまり守ってきませんでした。今ならDitteの言っていた意味が少しわかります。これが一番楽で自然にきれいに弾けるからです)。その代わり弦に弓を押さえつけたりはせず、乗せたまま弓の毛のしなり具合を感じながら、調節しながら弾く。弓と弦をケンカさせない。見た目上の「っぽい弾き方」を真似るだけの、無駄な動きもやめる(私は結構やりがち)。
こんな風に日々変化しながら弾いています。ただ一つ大事なことは、「無理をして良い音色を出そうとしない。無理しても良い音色は出ない。出ても続かない」です。
140曲目は「Polkett efter Gås-Anders」です!
(動画を見ると肩が少し上がっているかなという感じがします。そういう意識は無かったのですが。確かに長時間弾いていると首~肩が少し凝るのを感じるので、普段からそうなのでしょう)
今日もお読みいただきありがとうございます!