楽器も音楽も、楽しく続けることが大切です。
今日と明日は、楽器を楽しく続けるうえでやめるといいなと思う習慣2つと、私なりの簡単な対処法(どうやってやめるか)を書きます。
(今日は前編、明日は後編として1つずつ書きます)
習慣や、日々の考え方の影響はとても大きいです。
自分の考え方ひとつ変えるだけで、楽器がより楽しくなったり、楽に続けることができるようになります。
①他人との比較
まずは、「他人との比較」です。
楽器との付き合い方は、他人との競争ではありません。
それぞれの人に、自分なりの付き合い方があります。
楽器を通して得られるもの・得たいものは、「自分にとっての楽しみ」や「自分自身の成長」です。
決して「他人と比較することによって得られる劣等感」や「優越感」・「焦り」・「いらだち」などではないと思います。
楽器に限らず、日頃から他人と自分を比較してしまうことが多い人は、それが「癖」になっている場合が多いです。
無意識に、単なる習慣で、自動的にやってしまっているだけです。
しかし、その癖がもたらす悪影響は大きいです。
自分の癖を自覚し、ちょっとずつでもやめるように意識すると、それだけでも楽器との付き合いがとても楽になったり、人生がより楽しくなります。
対処法:自分の目的にフォーカスする
他人との比較をやめるうえで、私が一番効果的だと思う方法は、「自分の目的にフォーカスする」ことです。
段階を踏んで書いていきます。
(1)情報をある程度遮断する
自分の目的にフォーカスするために、まずは「情報」をある程度遮断するといいと思います。
特に、SNSやネット上の間接的な情報です。
(「本人から自分で直接聞いた話」などは良いのですが、SNSやうわさ話など、間接的な情報は特に妄想が働きやすいからです)
これを可能な範囲で遮断することで、「自分と他人とを比較するための材料」を減らしたり、「無意識に比較してしまう機会」を減らします。
これをやるだけでも、自分の頭の中や時間の使い方に余裕が生まれて、気分が良くなると思います。
(2)自分がどうしたいのかを知る
そして、そのうえで「自分がどうしたいのか」を考えます。
楽器との付き合い方(楽器にふれるペースなど)、楽器を通して自分は「どんな感情」を得たいのか、など。
これは人によって様々だと思いますので、自由に考えてみてください。
- 「この曲が弾けるようになりたい」
- 「ただ、音を出して楽しみたい」
- 「心を落ち着けたい」
- 「仕事のことを忘れて別のことに打ち込む時間を持ちたい」
- 「コツコツと頑張る対象として地道に続けたい」
- 「癒されたい」
など。
具体的なものでも、抽象的なものでも、どちらでもいいので、自分にとってしっくりくるものを考えてみてください。
そうやって考えてみると、他の人が目指すものと自分が目指すものが実は全然違っていることに気がついたり、他の人と自分を比べることがいかに無意味か、というのがよくわかってきます。
(3)目的に向かって今できることをする(得たい感情を今感じる)
自分がどうしたいのかが少しずつわかってきたら、あとはその目的に向かってできることをします。
楽器の練習、練習時間の確保など、具体的な行動はもちろんなのですが、ここで私が特におすすめしたいのは、メンタル面での働きかけです。
「楽器を通して得たい感情を、今感じるようにする」ことです。
これは誰にでもできることなので、ぜひ試してみてください。
《得たい感情を「今」感じること(後回しにしない)》
楽器にさわっている時、つい「楽しむのはもっと上達してから」と思ってしまい、楽しむことを後回しにしてしまうことがよくあります。
しかし、この「楽しむのを後回しにする」ことをやめ、「今、楽しむ」ということをやってみるのです。
たとえば、「心を落ち着けたい」とか、「癒されたい」と思っているなら、楽器にふれている時に気持ちを落ち着けるよう心がけたり、「癒されるなあ」と思ってみます。
「楽しみたい」という思いがあるなら、まず「楽しむ」ことを前提に練習をスタートします。
上に書いたような「楽器を通して自分が得たい感情」を、数年後の楽しみにするのではなく、「今、この場ですぐに」感じる(今、目的達成する)ように心がけるのです。
「目的に向かって今できることをする」というと、体育会系というか、ちょっとスパルタな感じがするかもしれませんが(実際、行動するのには勇気や根気は必要かもしれませんが)、
こういうメンタル面での働きかけや、感情の見つめなおしをしてみると、目的達成が意外とすぐに(身近な方法で)かなうことがわかったりして、より楽器と付き合いやすくなるのではないかと思います。
また、そんなことをやっていると、いつの間にか他人のことはどうでもよくなりますし、自分にとっての楽器の楽しみ方がより明確になっていくと思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
以上、「楽器と楽しく付き合うためにやめるといい習慣2つ(前編:他人との比較)」について書きました。
お読みいただき、ありがとうございました。